2008年01月10日 17時56分03秒 |
海外報道2008米国大統領選挙


繰り返し報道されているように、ここで負ければ、民主党の大統領候補指名レースというより今回の大統領選挙の「本命」(an early favorite)、ヒラリー・クリントン上院議員の大統領選挙戦序盤での敗退もありうると考えられていたニューハンプシャー州でクリントン候補(以下、夫のビル・クリントン前大統領と区別するためにこの記事では「クリントン女史」と表記します)がオバマ上院議員に勝利しました。

民主党のもう一人の有力候補、ジョン・エドワーズ前上院議員はクリントン女史とオバマ氏に20ポイント以上の差をつけられての敗北。エドワーズ候補の場合にはその資金不足もあり、多くの代議員数が割り当てられているニューヨーク州やカリフォルニア州、フロリダ州やテキサス州などで両候補を逆転することは実質的に難しく、民主党の大統領候補争いはクリントン女史とオバマ氏の一騎打ちの様相が固まったと報じられています。

これに対して共和党側は団子レースがまだまだ続きそう。世論調査結果および資金力からも最有力候補と目されているルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長の予備選本格登場が今月末(1月29日)のフロリダ州からということもあり、アイオワ州ならびにニューハンプシャー州をそれぞれ征した、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事とジョン・マケイン上院議員、序盤の2州での手痛い敗北にもかかわらずワイオミング州では「不戦勝」した上、全米規模の世論調査ではいまだに有力候補の一角を占めているミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事を加えた四つ巴、五つ巴の展開がしばらく続くものと予想されています。よって、今回の記事では候補者レースの構図が明確になった民主党の状況分析を紹介します。出典は、Washington Postと並んで民主党支持、就中、民主党左派を支持する立場を明確にしているNew York Times, "Clinton Escapes to Fight Another Day," By Adam Nagourney, January 9, 2008(窮地を脱したクリントン候補 けれど激戦は続く)です。著者権に配慮して、紹介は全体の三分の2にとどめました。

●Clinton Escapes to Fight Another Day

Hillary Rodham Clinton is back.
With solid support from registered Democrats and the backing of women who deserted her in Iowa, Senator Clinton beat Senator Barack Obama of Illinois with a margin that ― if not particularly wide ― was enough for her campaign to claim a resounding victory.

The political intensity of her victory was magnified by a weekend of polls and rapturous packed rallies for Mr. Obama that suggested Mrs. Clinton was in dire shape, particularly after Mr. Obama’s drubbing of her in Iowa.

Mrs. Clinton won in a state that has always had a warm spot for the Clinton family. There was no end to the comparisons to how New Hampshire saved Bill Clinton’s campaign in 1992, when he too seemed on the verge of defeat. (In that case, though, Mr. Clinton declared victory after coming in second place with 25 percent after being as low in 19 percent in polls.)

Political theatrics aside, there were lessons from her victory on Tuesday that could prove instructive as Mrs. Clinton and Mr. Obama head into this new phase of the campaign, with 25 states voting in the next four weeks. (John Edwards, who finished a distant third in New Hampshire after a second-place finish in Iowa, pledged to push on though he trailed far behind them.)


●クリントン候補窮地を脱して次なる戦いに進む
ヒラリー・ローダム・クリントンが戻ってきた。
民主党の登録有権者からの堅い支持とアイオワ州で彼女を見放した女性層の支援を得て、クリントン上院議員がイリノイ州選出のバラック・オバマ上院議員を打ち負かした。しかも、それほど大きな差ではなかったにせよ、彼女の選挙戦にとっては圧倒的な勝利と呼んでも許されるくらいの差で打ち負かしたのだ。

彼女の勝利の政治的な意義の大きさは、週末の世論調査結果とオバマ氏側の熱狂的な集会の数々、とりわけ、アイオワ州でオバマ氏がクリントン女史に痛撃を与えた後においてはクリントン女史は最早惨憺たるありさまであったことを鑑みれば一層重大である。

クリントン女史はクリントン家にいつも暖かい支援を与えてきたこの州で勝利した。このことはビル・クリントン氏の1992年の選挙キャンペーンをニューハンプシャー州がいかに救ったかということと比較すれば思い半ばにすぎるであろう。クリントン氏が敗北の瀬戸際に追い込まれているように見えたとき、(正にその時、19%の支持しかなかった世論調査の結果に対してクリントン氏は25%の票を取り2位につけ、勝利宣言を行なったのだから)

政治的なお芝居の話しは脇に置くとして、火曜日の彼女の勝利からは幾つかの教訓が読み取れる。25もの州が次の4週間で投票することになる、【ニューハンプシャー州の結果を受け】クリントン女史とオバマ氏が新しい選挙戦の段階に向かっている状況下では、その教訓はためになるのではなかろうか。(尚、アイオワ州で2位につけ、他方、ニューハンプシャー州では上位2者に大きく引き離された3位に終わったジョン・エドワーズ氏も、上位の二人に大きく引き離されているものの今後も選挙戦を継続すると明言している)



Mrs. Clinton solidified her position with Democrats, while Mr. Obama enjoyed, as he did in Iowa, support from independent voters. But many of the states where the Democrats are now heading allow only Democrats to vote in their party’s primary.

In New Hampshire, she was also viewed by voters as more qualified than Mr. Obama to be commander in chief, suggesting that her argument that she was more experienced to lead might have had traction here.

Most strikingly for Mrs. Clinton, it appears that woman in New Hampshire did what they did not do in Iowa: rally behind her by a margin of 47 percent to 34 percent, according to a survey of voters leaving the polls. Women voters in Iowa had been evenly divided between Mrs. Clinton and Mr. Obama.

Mrs. Clinton campaigned in the final days of the contest with her daughter, Chelsea. She emphasized her gender in a debate of the candidates on Saturday night, in which Mr. Edwards and Mr. Obama joined forces in attacking her. And in a gripping moment that was shown repeatedly on television stations on Monday night, Mrs. Clinton appeared momentarily overtaken by emotion when a questioner asked how she was enduring the strains of the campaign.・・・


クリントン女史が確固たる基盤を民主党支持者の中に固めたのに対して、オバマ氏はアイオワ州においてもそうであったように無党派の有権者層から手厚い支持を集めた。しかし、これから民主党の予備選挙が予定されている州の多くでは、民主党員だけが予備選挙での投票を許されている(★)。

また、精神力を運用してきた豊富な経験を彼女自身がアピールしたことによってだろうか、ニューハンプシャー州の有権者の目にはクリントン女史はオバマ氏よりも軍の最高司令官として相応しいように見えた。

クリントン女史にとって最も著しく重大な現象は、ニューハンプシャー州における女性の行動がアイオワ州におけるそれとは異なっているように見えたことだった。すなわち、投票の出口調査によれば、彼女を支持した女性有権者はニューハンプシャー州においては47%であったがアイオワ州では34%だった。アイオワ州の女性票はクリントン女史とオバマ氏の間でまっ二つに分かれていたのだから。

クリントン女史は【ニューハンプシャー州の】選挙戦の最終日を娘のチェルシー【・クリントン】と共に闘った。チェルシー・クリントン嬢は日曜日の夜に行なわれた候補者どうしの討論におけるクリントン女史の性別を強調した。というのも、その討論ではエドワーズ氏とオバマ氏は力を合わせてクリントン女史を攻撃したのだから。而して、繰り返し繰り返し月曜日の夜にTVで放映されたその瞬間がやってきた。人々の心を強く捉えた瞬間。すなわち、ある質問者が選挙戦の重圧にどのようにして耐えているのかを聞いたとき、クリントン女史が一瞬感極まったように見えた瞬間である。(中略)

★KABU註:Primary closed and Primary open
アメリカ大統領選挙の予備選挙では、Primary closed(閉鎖型予備選挙)とPrimary open(開放型予備選挙)の2種類がある。前者は、党の大統領候補を選ぶ予備選挙や党員集会において、事前にその政党に登録している人(登録済み党員:registered Democrats or registered Republicans)だけが投票できる制度であり、ほとんどの州はこの方式。他方、後者は党の大統領候補を選ぶ際に他の政党や「無所属の有権者」(independent voters)も投票できる仕組み。アイオワ州とニューハンプシャー州は数少ないPrimary openの州だったのです。



At the start of the campaign, Mrs. Clinton’s advisers had believed that Mr. Obama’s promise of a different kind of politics ― free of the sharp elbows and attacks of the past generation ― would handcuff him from running an effective campaign. As she leaves New Hampshire, the reverse appears to be true: it is the Clinton campaign that is handcuffed by the aura that surrounds Mr. Obama. Every time either Clinton or one of their surrogates attack Mr. Obama, they stand as reminders of the kind of politics that Mr. Obama has vowed to transcend.

New Hampshire was always remembered as a turning point for Mr. Clinton in his march to the nomination. But there are important differences between that contest and this one. Mr. Clinton was facing a fractured field that included no particularly strong candidates. In Mr. Obama, Mrs. Clinton is facing an opponent who is nearly as well-financed as she is and who at times this weekend seemed to be more of a movement than a candidate.

In Iowa and to a lesser extent here, he drew first independent and young voters to the polls; his political appeal is unusual.


選挙戦が始まったばかりの頃にはクリントン女史の【選挙】参謀達は、今までとは違う種類の政治を目指すというオバマ氏の公約、すなわち、他の候補に対するネガティブキャンペーンをしないこと、そして、過去の世代を攻撃する【=過去の政治からの脱却を目指す】という公約が効果的な選挙戦を戦う上でオバマ候補自身の足枷になるものと楽観していた。しかし、ニューハンプシャーの戦いを終えたクリントン女史が同州を去る段において、真実はその逆であることが明らかになってきた。すなわち、オバマ氏の醸し出すオーラに拘束されているのはクリントン女史の選挙戦の方なのだ。畢竟、クリントン女史またはその代理人の誰かがオバマ氏を攻撃する都度、彼等はオバマ氏がそれらを乗り越えると誓約し続けてきた類の政治を連想させるものとして立ち現れる寸法になっているのだから。

ニューハンプシャー州は民主党の大統領候補指名獲得の行軍においていつもクリントン氏にとって転換点になってきた。このことは忘れられることではない。しかし、これまでの指名レースと今回のそれとの間には幾つかの重要な違いがある。それは、クリントン氏は、大して強力な候補者がいない、かつ、各個撃破可能な対立候補陣を相手にしていたのに対して、クリントン女史はオバマ氏という資金力の点でも彼女に優るとも劣らない対立候補との一騎打ちに臨んでいるということだ。オバマ氏といえば、今週末には時に民主党の指名レースに出馬している単なる一人の候補者ではなく一個の社会現象になった感さえある。

アイオワ州において、そして、ニューハンプシャー州ではアイオワ州の場合より幾らか少なかったとはいえ、何と言ってもオバマ氏は無党派層および若い有権者を投票所に向かわせたのであり、彼の政治的な魅力は尋常ではない。


◆翻訳紹介の続きは、FC2版の同記事(↓)をご覧ください。
http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-329.html

スポンサーサイト

テーマ : アメリカ大統領選
ジャンル : 政治・経済



2008年01月08日 16時09分59秒 |
海外報道2008米国大統領選挙


2008年は閏年。愛と言えば大塚ですが、言うまでもなく、閏年と言えばオリンピックとアメリカ大統領選挙の年ですよね。このブログでもこれから11月4日に実施される「本選挙」(Presidential Election)まで海外報道を随時紹介していきたいと思います。その第1回目は、民主党と共和党の大統領候補を決める予備選挙(Primary Election)または党員集会(Caucus)の嚆矢を飾るアイオワ州の結果を報じたWashington Post紙の記事(January 5, 2008)です。著作権に配慮して全体の三分の二を紹介。

しかし、New York TimesやWashington Postは元々民主党支持を明確に打ち出している新聞ですが、それにしても、この記事のオバマ候補贔屓は凄まじいです。尚、第1回目ということで、予備選挙や党員集会の概略を書いておきます。


◆1月実施の予備選挙や党員集会と選出される代議員数
・民主党:
州名の後の括弧内が代議員数(共和党も同じ)。但し、民主党の場合、民主党選出連邦議員等(現在792人)は代議員有資格者。
アイオワ(57):ニューハンプシャー(30):ミシガン(N/A):ネバダ(33):サウスカロライナ(54):フロリダ(N/A)

・共和党
アイオワ(40):ワイオミング(14):ニューハンプシャー(12):ミシガン(30):サウスカロライナ(24):ネバダ(34):フロリダ(57)

http://politics.nytimes.com/election-guide/2008/primaries/democraticprimaries/index.html

http://politics.nytimes.com/election-guide/2008/primaries/republicanprimaries/index.html


◆代議員の確定方法
・民主党:得票率に応じて代議員数が各候補に割り当てられる
・共和党:原則、「勝者総取り」方式
 

●An Earthquake in the Midwest
Eight years after Iowa voters did the conventional -- sending George W. Bush and Al Gore on to meet in the election of 2000, they shook up the status quo in both parties as never before.

The victories of Barack Obama and Mike Huckabee jolted the expectations of establishment candidates with far stronger conventional credentials.

Neither victory was nationally determinative, but early favorites Hillary Rodham Clinton and Mitt Romney were badly damaged by the Iowa results and may have a hard time recovering.・・・

●中西部に激震走る
ジョージ・W・ブッシュ氏とアール・ゴア氏に、大方の予想通り、2000年の大統領選挙で対戦する展開を支持したアイオワ州の有権者は、それから8年後、共和・民主の両党の現体制をかってないほど動揺させた。

バラック・オバマ氏とマイク・ハッカビー氏の勝利は既成の政治勢力を代表する候補者達の期待を極めて強烈な党員集会の結果で揺さぶったのだ。

もちろん、アイオワ州で勝利した両候補にとって、その勝利の効果は限定的であり全国的なものではない。しかし、下馬評では本命視されていたヒラリー・ローダム・クリントン氏とミット・ロムニー氏はこのアイオワ州の結果によって手ひどいダメージを受けたし、彼等がこのダメージを挽回することはそう容易ではないかもしれない。(中略) 
 

Huckabee, the former governor of Arkansas and a favorite of Christian conservatives who dominated the Republican turnout in Iowa, still faces a formidable challenge from Sen. John McCain of Arizona, who is now the favorite in Tuesday's New Hampshire primary.

New Hampshire also becomes a critical test for Clinton, who cannot afford another early loss to Obama. Former Sen. John Edwards of North Carolina faces financial and political hurdles in New Hampshire and South Carolina, though he won the latter state in 2004.

前アーカンソー州知事にしてキリスト教保守派が推すハッカビー氏はアイオワ州の共和党有権者票において優位を占めたけれども、アリゾナ州選出の強敵ジョン・マケイン上院議員の挑戦を控えている状況は変わらない。而して、マケイン氏は【来週】火曜日のニューハンプシャー州の予備選挙で現在本命視されている。

同州の結果はクリントン氏にとっても予備選挙の趨勢を左右しかねない試練になるだろう。オバマ氏に対して(予備選挙の)序盤でこれ以上取りこぼしが許されるはずはないのだから。ノースカロライナ選出の前上院議員、ジョン・エドワーズ氏は、2004年の予備選ではサウスカロライナ州で勝利した実績があるとはいえ、資金面と政治面で乗り越えなければならない障害をニューハンプシャー州とサウスカロライナ州で関して抱えている。


Obama has now demonstrated his ability not only to defeat the former first lady and spouse of the country's number one Democrat, but to overcome the boundaries of racial and generational politics.

Barely two years removed from the obscurity of an Illinois legislative seat, he has established himself as a unique political phenomenon. His appeal is both rhetorical and organizational. He not only drew overflow audiences with his idealistic speeches but has recruited hundreds of volunteers to drive them to the caucuses in record numbers.

For Democratic candidates and office holders, Obama holds out the potential of bringing strength to the top of the ticket that they have not seen for many election cycles.

オバマ氏は、元大統領夫人にして民主党第一人者の配偶者を打ちのめしただけでなく、政治的支持を拡大する上での人種的と世代的な障壁を乗り越えたことでその能力の高さを示した。

無名のイリノイ州の州議会議員であった頃から僅か2年。オバマ氏は自身を他に類を見ない政治現象に仕立て上げた。彼の主張は言葉巧みなだけでなく計算され尽くした緻密なものである。彼はその理想を熱く語る演説によって観衆を引きつけるだけでなく、何百人ものボランティアを駆使して記録的数の有権者を党員集会に動員することに成功した。

民主党の候補者や【連邦議会や政府の】役職者の中で、オバマ氏は、民主党がここ数回の大統領選挙では持ちえなかったもの、すなわち、大統領選挙に勝てる民主党の公認候補になる潜在性を持っている。


Huckabee has yet to demonstrate similarly broad appeal on the Republican side. New Hampshire, with relatively few of the religious voters, may prove a difficult test for Huckabee. But South Carolina can be decisive for Republicans on January 19th -- a place where both McCain and Huckabee have strength. McCain is helped by Romney's loss to Huckabee, and the former Massachusetts governor -- who had gambled everything on winning both Iowa and the New Hampshire -- now could find himself losing both.

Fred Thompson and Rudy Giuliani are both hoping for better days. But they may have a long time to wait.

ハッカビー氏は共和党側で【オバマ氏と】同様に、広範な層へのアピールをまだしなければならない。宗教を第一の争点と考える有権者が比較的少ないニューハンプシャー州での結果はハッカビー氏が【共和党の大統領候補の】指名を勝ち取ることができるかどうかの試金石になるだろう。しかし、1月19日に示されるサウスカロライナ州の結果が共和党にとって決定的なものになるのではなかろうか。そこはマケイン氏とハッカビー氏が共に強い州なのだから。マケイン氏はハッカビー氏の後塵を拝したロムニー氏の敗北に助けられた形になっており、他方、アイオワ州とニューハンプシャー州の結果にすべてを賭けていたこの前マサチューセッツ州知事は現在その両方とも失いつつあるようだ。

フレッド・トンプソン氏とルディー【ルドルフ】・ジュリアーニ氏は序盤以降の戦いに勝負をかけているが、しかし、その好機は今回の選挙戦ではついに訪れないかもしれない。


51daa73463faaa3ba00218df8540a0c4.jpg

テーマ : アメリカ大統領選
ジャンル : 政治・経済

usflagJW.jpg


オバマ大統領に対する期待と不安が渦巻いている。少なくとも、日本ではバラク・オバマ氏の若さと経験不足が「変化への期待」と「混乱への危惧」というアンビバレントな感情を人々に抱かせているように思われます。例えば、朝日新聞の社説は「オバマ大統領就任―米国再生の挑戦が始まる」(2009年1月20日)、「オバマ氏と世界―柔らかく、したたかに」(2009年1月21日)と大統領の就任式の前後2日に亘ってオバマ大統領への期待を吐露しており、他方、米国共和党人脈と親しい日高義樹氏は『不幸を選択したアメリカ~「オバマ大統領」で世界はどうなる』(PHP研究所)の中でオバマ大統領とオバマ大統領を選択したアメリカへの不安を率直に語っておられる。

朝日新聞曰く、「オバマ大統領の就任で、米国再生への挑戦が始まる。経済危機やイラク戦争で傷ついた米国を「対話と国際協調」で再建し、「賢い政府」による底上げで、厚みのある中流社会を目指せ」(1月20日)、「オバマ新大統領はイスラム世界に関係改善を呼びかけた。米国がイスラム世界と反目していては、中東和平もない。まずイラクからの米軍撤退を進めて、対米不信を解くべきだ」(1月21日)、と。而して、日高氏曰く、「アメリカは未曾有の危機にある。変わらねばならない」。この言葉によってアメリカ国民は魔法をかけられて、「オバマ大統領」を誕生させてしまった。それは、不幸な選択だったのではないか」、と。

而して、日高氏の主張の通り、(政府財政と貿易収支の)膨大な双子の赤字を抱えるアメリカが、オバマ民主党政権下で更に「公共土木事業」を推進し、「膨大な公的資金を金融界と自動車産業に投入」するならば、アメリカの経済はブッシュ(子)政権の時代よりも「もっと惨めで貧しい状態に落ち込む」可能性もなくはないでしょう。また、米軍の世界、就中、「アジアからの撤退」を志向するオバマ民主党政権によって、世界は「弱肉強食」の不安定な時代に突入する怖れもある。

私は、しかし、オバマ大統領への過度な期待もオバマ大統領のアメリカを絶望視するのも間違いではないかと考えています。畢竟、現代の福祉国家における大衆民主主義下の政治において(行政権の肥大と裏腹に)政治指導者がその個性や資質や哲学に基づき独自性を発揮しうる余地は極小化しているというパラドキシカルな現象が一般的に観察されるからであり、それは強大な大統領権限が憲法によって与えられているフランスやアメリカにおいても例外ではないからです。蓋し、日高氏が不安視する(1)財政と経済の破綻、(2)ハードパワー(軍事的プレゼンス)の縮小は(日高氏も認められる通り)「オバマ大統領」の属性ではなく「2009年ー2013年のアメリカ」の属性であり、(a)緊急避難的な財政出動と「実需要をともなわない投機的な金融商品の開発とその取引を規制する金融ルールの再構築」、(b)軍事的にも政治的にも他国の面倒を見る余裕のない状況下でのアメリカ外交の再編という対処指針の大枠は誰が大統領であっても民主共和のどちらが政権を取ったとしても不変であろうと私は考えています。

では、政治指導者の「顔」は政治的に無意味か? もちろん、それも正しくない認識でしょう。国民と世界に対して自分が実現しようと欲する具体的な政策ビジョンと明確な理念を繰り返し訴えることで、僅かとは言え残されたフリーハンドの余地を最大限に効果的に利用して現実を一歩でも半歩でも変革改善すること。それが大衆民主主義における保守政治の神髄であり、実際、新古典派総合(要は、ケインズ派)の財政緩和の中で行き詰まった福祉国家におけるスタグフレーションの閉塞を打ち破ったものは、サッチャー首相・レーガン大統領・小泉純一郎首相というそのような練達の保守政治家の継続的な努力であったと私は考えるからです。畢竟、総論から各論の時代にアメリカも世界も突入したのではないか。ならば、練達の政治家は現実改革の理念とビジョンのみならず政治を機能させるスキルを持たなければならないのではないか。

敷衍すれば、グリーバリゼーションの深化の中での社会主義の崩壊、そして、グローバリゼーションの一層の昂進の中での「世界の唯一の超大国アメリカ」の普通の大国への大政奉還。この課程の中で世界の政治はイデオロギーがせめぎあう総論の時代からスキルの練度が問われる各論の時代に移行しつつあるのかもしれない。他方、一国レヴェルの政治は「経済成長を前提にできる牧歌的な時代」から「環境との共生をにらんだ伝統的価値と地方の再生が不可避な定常型社会」への移行にともない<イデオロギー=国と社会の形>がそれを具現する政治スキルとともに問われる重層的課題の時代、言わば「両正面作戦」が不可避な時代に入ったのかもしれません。そう私は考えています。

では、オバマ大統領にそのような哲学と資質、イデオロギーとスキルが備わっているか否か。正直、それは現在においては不明としか言いようがない。けれども、リアリズムに立った政権運営のスキルの有無はアメリカ国民のみならず日本を含む世界が新しいアメリカ大統領に関して注目すべきポイントであろう。而して、このような問題意識から参考になる記事を目にしましたので以下紹介します。出典は、Washington Postに投稿されたMax Stier 氏の"Obama Signals Shift in Governing Philosophy," January 26, 2009「オバマ大統領、政府統治指針の変更を示唆」です。



img_1496365_56818636_0.jpg



"The question we ask today is not whether government is too big or too small, but whether it works."

With this declaration from his inaugural address last week, President Barack Obama laid out a new governing philosophy, elevating the importance of basic government operations to rival political ideology and policy development. Although this shift may seem innocuous to some, it is potentially radical and could eventually make this line the defining passage of the president's historic speech and a hallmark of his administration.

To appreciate the significance of this statement, one needs to understand two things: the nature of government's operational challenges and Obama's actions that add considerable weight to these words.

The American people are looking to the new administration to rejuvenate our economy, resolve the conflicts in Iraq and Afghanistan, revitalize our schools and repair our environment. On each count, even if Obama gets the policy right, the public's expectations will only be met if these policies are well executed. Without dramatic improvements in the way government does its work, they won't be.

There are some fundamental reasons why our federal government's operational health has been allowed to steadily deteriorate. It's hard to change what you don't measure, and our government operates in an environment with very few meaningful and useful measurements for performance. Perhaps more significantly, it is run by short-term political leadership that has little incentive to focus on long-term issues.


「我々が今日問うている問題は、政府が大きすぎるか小さすぎるかなどではなく、政府が機能しているかどうかである」

先週の【2009年1月20日の】就任演説の中のこの宣言をもってバラク・オバマ大統領はそれにより政府を運営する新しい統治指針を提示した。すなわち、政府の基本的な機能を重視して、政治イデオロギーや政策立案にはあまり重きを置かないという姿勢を明らかにしたのだ。この政府運営の指針転換はそう大した影響はないように見えるかもしれない。けれども、この指針転換は潜在的には抜本的な方針転換であり、歴史的な大統領就任演説をこの線で解釈するべきガイドラインであり、而して、オバマ政権が本格的な改革派政権であることの証左となるものだ。

この宣言が帯びる意味の重大さを認識するためには二つのことを理解することが必要である。一つは、政府の機能が変化するということ自体の理解であり、他の一つは、これらの言葉に極めて重要な意味を付加するオバマ氏の行動の理解である。

アメリカ国民は 新政権がアメリカの経済を回復させ、イラクとアフガニスタンにおける紛争を解決すること、アメリカの教育を再活性化、そして、アメリカにおける環境破壊を治癒すること期待している。これらの諸論点に関して、オバマ大統領が正しい政策を選択したとしても、それら選択された政策がきちんと実行された場合にのみ大衆の期待に応えたことになるだろう。つまり、これらの諸論点において政府が問題を解決する方法において劇的な改善なしには政策は実行されたことにはならないだろう。

アメリカ連邦政府の作用の健全性が今まで悪化するがままになってきたについては幾つかの根本的な理由がある。測定されない事柄を変革することは誰に取っても困難であり、その活動に対して意味があり使い勝手のよい測定基準がほとんど存在しない状況でアメリカ連邦政府は活動してきたのだ。蓋し、もっと率直に言えば、アメリカ連邦政府は長期的に取り組むべき課題に焦点を当てる動機をほとんど持っていない短期間の政治的指導力によって運営されてきたのである。




A typical presidential appointee stays in government for roughly two years and is rewarded for crisis management and scoring policy wins. These individuals are highly unlikely to spend significant energy on management issues, when the benefits of such an investment won't be seen until after they are long gone.

To be clear, previous administrations have launched serious efforts to improve government operations, leading to limited, but not insignificant, improvements. But Obama's approach appears to be significantly different. He is not just saying we need to improve government operations. He's saying we need to put this issue front and center. We need to commit as much energy to policy execution as we do to policy development. This interpretation is based not on wishful thinking, but on the president's actions.

Start with the transition. Despite criticism that it was presumptuous, the Obama team heeded the advice of experts and began planning the transition to power months in advance of the election. The result: it was able to fill key White House posts and identify Cabinet nominees faster than any administration in history.


大統領に任命される政府スタッフは通常は約2年間そのポストに留まり、指名された対価として危機管理に従事し政策的な成功を収めることに邁進する。而して、彼等がそのポストを離れるまで投資のご利益がほとんど見られない以上、これらの大統領に任命されたスタッフ諸個人が経営管理的な事柄にかなりのエネルギーを割くなどということはほとんどありそうにないことである。

白黒はっきり言えば、これまでの政権も政府機能を向上させるために極めて真剣に努力してきものの、限られた、しかも、大して意味のない成果を出すにとどまってきた。しかし、オバマ大統領のアプローチはこれらとは根本的に異なるように見える。オバマ大統領は、単に政府の機能を向上させる必要があると述べているのではない。彼はこの論点を中心的で主要な争点にする必要があると述べているのだ。我々は今まで政策立案に割いてきたのと同じ熱意と労力を政策の遂行に注ぐ必要がある。この言葉の解釈は希望的観測に基づくものではなくオバマ大統領の行動から導き出されたものである。

政権の移行期から話しを始めよう。僭越との批判にかかわらず、オバマ氏のチームは専門家の助言に留意しながら、大統領選挙に先立つ数ヵ月前から政権移行の計画を立て始めた。而して、その結果、歴代のどの政権よりも早くホワイトハウスの枢要なポストを埋め、また、政権の閣僚候補を絞り込むことができたのである。



Look at the people the president appointed and their confirmation hearings. Time and again, they were willing to get into the weeds and talk about the importance of management issues to agency success.

Hillary Clinton described the State Department's career employees as "unsung heroes," adding that "they need and deserve the resources, training and support to succeed."

Office of Management and Budget Director Peter Orszag said, "We need to make government work better and smarter; [that] means restoring the prestige and building the capability of the federal workforce."・・・


大統領が指名した人士と彼等の指名を承認する公聴会を想起していただきたい。何度も繰り返し、彼等、指名された候補者は難局に喜んで立ち向かう意思を表明して、而して、彼等が任せられる官庁の成功のためには経営管理的な諸問題が重要であることを自ら進んで述べたではないか。

ヒラリー・クリントン女史は国務省のキャリア職員を評して「縁の下の力持ち的な英雄」と述べた。「彼等は成功するための研修と支援を必要としており、また、それらに値する人々である」とも。

大統領府行政管理予算局のピーター・オルスザグ局長は、「我々【オバマ政権の幹部スタッフ】は政府をより良くかつより洗練された形で動くようにしなければならない。而して、このことは連邦政府の職員の声望を回復させ彼等の職務遂行能力を構築することを意味する」と語った。(中略)



Less than 24 hours after being sworn in, President Obama issued his first two Executive Orders, both of which focused on government operations. One will make government more open and transparent, helping to improve public trust in government. The other raises the ethical and professional standards for those who will serve in his administration, assuring the public that those who work on their behalf will be highly qualified and committed to public service, not their private enrichment.

On day two, he traveled to Foggy Bottom to speak to career employees at the State Department, a powerful acknowledgment of perhaps the most fundamental tenet of effective federal organizations: good government starts with good people.・・・

Barack Obama didn't campaign the past two years to pass legislation. He did it to achieve a set of ambitious goals. That requires not only approving policies, but implementing them. All indications are that our new president understands the importance of government operations. But making government work won't be quick. It won't be easy. But it must be done. Nothing less than the president's pledge to bring real change to America is at stake.


大統領就任の宣誓から24時間以内に、オバマ大統領は彼にとって最初の二本となる大統領令を発行した。而して、それらは両方とも政府の運営に焦点を当てたものだった。すなわち、その一つは政府をより開かれた透明性の高いものにする大統領令であり、政府に対する公衆の信頼を増進することを助けることになろう。他の大統領令は、彼の政権を担うスタッフの倫理的と専門的な行動基準を高い水準に設定するもの。それにより、彼等のために働く職員が上司たる彼等のためではなく公的な職務に邁進できることを国民に対して保障するものである。

就任二日目、オバマ大統領は【国務省のある】フォギー・ボトムに足を延ばして国務省のキャリア職員に話しかけた。それは、効率的な連邦政府組織に関するおそらく最も基本的な考えを述べた力強い表明だった。すなわち、政権の上首尾な始動は士気の高い有能な人々にかかっている、と。(中略)

バラク・オバマ大統領は過去2年間立法活動に指導力を発揮することはなかった。その代わり、彼はより野心的な目的を達成することに注力してきた。而して、それは政策評価のみならず政策の実現をも要求するものだ。蓋し、あらゆる徴候を鑑みるに、我々の新しい大統領は政府機能の重要性を理解している。もちろん、政府を機能させるためには時間が必要であろうし、それは容易なことでもあるまい。けれども、それは必ずや成し遂げられるに違いない。アメリカに真の変化をもたらすという大統領の誓いは何ものにも妨げられるはずはないからである。



(2009年2月9日:yahoo版にアップロード)

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
戦後民主主義を批判する営為の一環として、ブログランキングに
参加しています。結構、真面目に取り組んでいます。よろしければ、
下記リンク先【FC2ランキング】及び【人気blogランキングへ】
にクリックを二つお願いいたします。

fc2rankbanner
(↑)【FC2ランキング】

img35475
(↑)【人気blogランキングへ】
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


テーマ : オバマ大統領・政権
ジャンル : 政治・経済

obama2


At yesterday's news conference, however, questions focused less on policy than on how the eclectic personalities standing behind Obama -- particularly Clinton, Gates and Jones -- would mesh. Asked how he would avoid having a "clash of rivals" rather than the smoothly functioning team he portrayed, Obama said he expected "vigorous debate" and described himself as "a strong believer in strong personalities and strong opinions."・・・

Obama turned playful when a reporter reminded him of the sharp criticisms he leveled at Clinton during the campaign, including equating her travels as first lady to having tea with foreign leaders. Obama waved off the question, saying the press was merely "having fun" by stirring up quotes from the campaign.

"Differences get magnified" during campaigns, Obama said. "I did not ask for assurances from these individuals that they would agree with me at all times. I think they understood and would not be joining this team unless they understood and were prepared to carry out the decisions that have been made by me after full discussion."

"On the broad core vision of where America needs to go," he said, "we are in almost complete agreement. There are going to be differences in tactics and different assessments and judgments made. That's what I expect; that's what I welcome. That's why I asked them to join the team."

"But understand, I will be setting policy as president," he added. "I will be responsible for the vision that this team carries out, and I expect them to implement that vision once decisions are made."


昨日の記者会見では、しかし、次期政権の政策に関するものよりも、オバマ氏の背後に控えている選ばれた人士、就中、クリントン氏、ゲーツ氏、および、ジョーンズ氏が【オバマ氏とその政権の中で】協調してやっていけるかどうかを質すものの方が多かった。自身が心に描く円滑に機能するチームどころではなく、むしろ「有力な対抗者達との対立」に陥ることをいかにして避けるつもりかと問われオバマ氏は、「精力的な議論」を通じてそのような事態を避け得ると思っていると語り、而して、自分自身を彼は「しっかりした人格と説得力に富む意見をどこまでも強く信じている者」との自己分析を披露した。(中略) 

1人の記者からオバマ氏に対して選挙期間中クリントン氏を打ち倒すべく彼が投げつけた辛辣な批判、例えば、大統領夫人としての彼女の【外国】訪問とは外国の首脳とお茶を飲むことだったという批判を想起させるような質問が出された時、オバマ氏は少しおどけてみせた上での質問に答えることを拒絶した。而して、選挙期間中の発言を引用することで新聞は単に「楽しんでいる」にすぎないと言い添えた。

選挙の期間中は「差異は針小棒大に伝えられる」とオバマ氏は述べた。「私は【次期政権の外交安保チームのメンバーとして】ここに紹介した方々に対して、これからは常に私に同意してくださるという保証など求めません。けれども、彼等は私の真意を理解された。そして、そのような十分な議論を経た上で、私が下している判断を理解されたのでなければ、また、その判断を実行に移す準備ができているのでなければ彼等がこの【次期政権の外交安保】チームに参加されることはなかっただろうと私は思っています」とも。

「アメリカはどこに行くべきなのか、このことに関する広範なる理想像の中核部分において、我々はほぼ完全な合意に達しました。もちろん、戦略の相違、および、状況認識や判断の相違はこれからも存在するでしょう。それこそ私が期待するものであり、蓋し、私が歓迎するものです。而して、それこそがこのチームに参加するように私が彼等に要請した理由なのです」とオバマ氏は述べた。

「しかし、このことは理解していただきたい。大統領として私が政策を設定していくことになるということを」とオバマ氏は語り、またこう付け加えた。「このチームが実行していく計画の責任は私にあり、一度政策判断がなされたならば、私は彼等にその実行を期待しています」と。


The announcements confirmed weeks of speculation and secret negotiations. Gates had never closed the door on staying in office but repeatedly insisted that he wanted to retire to his home in Washington state. Discussions with Clinton were not solidified until agreement was reached over public release of the names of donors to the foundation established by her husband, the former president.

Jones was said to have resisted repeated entreaties from Obama until early last week. His concerns, according to a source who discussed the matter with the former NATO commander, centered on avoiding the problems that plagued Bush's first term, including a weak National Security Council and end runs around national security adviser Condoleezza Rice by then-Defense Secretary Donald H. Rumsfeld and Vice President Cheney.

Another Obama adviser said the president-elect's team has studied Bush's attempt to put together a first-term team of national security heavyweights, only to see discipline collapse among warring factions. With Jones, the adviser said, Obama felt he had found "a very substantial person who can make the system work."・・・


今回の【次期政権の外交安保チームの】陣容の発表は数週間に渡る熟慮と秘密裏の交渉の結果であることは間違いない。ゲーツ氏は留任を否定こそしてこなかったものの、繰り返し、引退して故郷のワシントン州に帰る希望を口にしてきた。クリントン氏との話し合いは、彼女の夫である元大統領が設立した基金の寄贈者の氏名リストが公にされることで【国務長官要請・受諾の】合意に達したことが判明するまで表沙汰になることはなかった。

ジョーンズ氏は今週の最初までは、オバマ氏からの【次期政権の外交安保チームに参加するようにとの】度重なる懇願にも首を縦に振らなかったと伝えられている。この元NATO軍司令官の口説き落としに加わった人物によると、ジョーンズ元海兵隊大将の懸念事項は、一期目のブッシュ政権の外交安保チームを苦しめた諸問題、例えば、弱い権限しか持たされていない国家安全保障会議、および、国家安全保障担当大統領補佐官のコンドリーザ・ライス氏の頭越しにラムズフェルド国防長官やチェーニー副大統領がことを進めたことだったとのこと。

他のオバマ氏側近によれば、次期大統領の外交安保チームは外交安保領域の大立者達によって一期目のチームを構成しようとして派閥争いの中で空中分解するに至ったブッシュ政権の試みを研究してきたとのこと。この側近の言うところでは、オバマ氏はジョーンズ氏に関して「組織的な活動を可能にする正に適材」を得たと感じているとのことだ。(中略)


Clinton stood without expression yesterday as Obama, the former rival she once called "naive" on some aspects of foreign policy, praised her "extraordinary intelligence and remarkable worth ethic." Obama continued: "She is an American of tremendous stature who will have my complete confidence, who knows many of the world's leaders, who will command respect in every capital, and who will clearly have the ability to advance our interests around the world. Hillary's appointment is a sign to friend and foe of the seriousness of my commitment to renew American diplomacy and restore our alliances."

Clinton cracked a smile when Obama described her as a "tough campaign opponent." In her own remarks, she said that "if confirmed, I will give this assignment, your administration and my country my all."

A source close to the transition and familiar with discussions between Clinton and Obama described her as confident that she will have the president's ear when she needs it, and unconcerned about the potential for rivalry with Jones and Gates. "She knows how the White House works," the source said of the former first lady.・・・


クリントン氏は、オバマ氏、かっての競争相手にして外交のある面においては「単純」と評したことのあるオバマ氏が彼女を「途方もない知性と際立って高い仕事における倫理観」と褒めちぎる間、表情を変えることなく立っていた。これに続けてオバマ氏は「彼女は私が全幅の信頼を置く所の極めて有能なアメリカ人であり、世界の多くの政治指導者の知己。彼女が世界中の首都で尊敬を勝ち取る【諸外国政府から尊敬を受ける】ことは間違いないだろうし、而して、彼女が世界におけるアメリカの利益を増進する能力を備えていることは明白。ヒラリー女史の指名は敵味方双方に対して、アメリカ外交を刷新する、および、同盟国との連携を修復するという私の約束が言葉だけのものではない真面目なものであることを示すものだ」と述べた。

オバマ氏が彼女を評して「手強い選挙戦の対抗馬だった」と語ったときにクリントン氏も破顔一笑。而して、自身の会見では「改めて決意の程を語るとすれば、この職務と政権、そして、我が母国に私のすべてをささげます」と語った。

オバマ氏とクリントン氏の話し合いに通じていて、ことここに至った経緯に詳しい人物によれば、クリントン氏は自分がもしそれが必要な時には大統領の耳を持つこともできる、そして、ジョーンズとゲーツというライバルの両氏に対しても能力において彼女は何の心配もしていないという自負を持っているということ。「彼女はホワイトハウスがいかにして動くかを知っている」と、この情報をくれた人物はこの元大統領夫人に関してそう述べてくれた。(後略)


obama1


【解題】
大統領制には「議会の多数派」と行政権の主宰者が異なっても政策の連続性が保たれるという利点(あるいは、欠点?)がある。毎回、アメリカ大統領選挙をウォッチしていて痛感するのは、アメリカにおける、最高指導者の育成と選考の「タフ」な制度を我が国も見習うべきだということです。もともと、(誤解を怖れずに記せば)「アホ」でもそのプロセスの中で「指導者」としての資質・スキル・覚悟・マナーを身につけられる制度と、日本のように(大甘に言っても)「本来優秀だったはずの素材」がアホになってしまいがちな制度との差は歴然と思うから。

真面目な話し、大統領制を導入しないのであれば日本の首相は、暫定的にでも「元首相の子孫」に限定するとかの<擬似摂関家制度>を導入しないかぎり、日本の政治は政治として機能しないのではないか。日本の場合、現状では「緊急避難的」にこの宰相(諸家)による世襲制か、外国から有能な宰相をスカウトしてくるくらいしか手はないように思います。例えば、支那の胡錦濤主席とかロシアのプーチン現首相とか、「引退後、日本の首相はどうですか?」と。昔、メジャーリーグの4番バッターだった引退した選手を日本のプロ野球球団が三顧の礼を尽してスカウトしてきていたように。自虐ではなく、率直な自己認識からはそう言わざるを得ない。


今回の大統領選挙戦を鳥瞰して、また、幾たびかその演説を聞いて感じたのは、オバマ氏は「機械のように精確な政治サイボーグ」なのではないかということ。しかも、アメリカという「路面の良悪が極端な長距離道路」を走るためのサイボーグなので激震への耐久性も優れている。けれど、彼が、砂漠もあればモンスーンもあり、ツンドラもありという国際政治に対応できるかは正直未知数。

その点、今の評判は歴代最低クラスですが、「地頭が悪くない、生まれつきのリーダー」である(「リーダーしか務まらない」?)現ブッシュ大統領と、「リーダーになるべく自己改造を重ねてきた目から鼻に抜けるサイボーグオバマ」との大統領としてのトータルなパフォーマンスの差は今から30年くらいしないと本当は分からないのかもしれません。蓋し、カーター大統領はその再選に敗れた時には「歴代最低の大統領」という評価でしたが(第一次世界大戦後、再選に敗れた大統領は、フーバー、カーター、ブッシュ父の3人だけ!)、当時の外交資料が漸次公開されるに伴い(所謂「人権外交」という綺麗ごとではなく)「カーターこそ冷戦の勝利を決定づけた大統領」として最早その歴史的評価は動かなくなっていますから。この意味でも、アメリカ政治の叡智は深い。蓋し、実に、アメリカ侮り難し。



(2008年12月08日:yahoo版にアップロード)

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
戦後民主主義を批判する営為の一環として、ブログランキングに
参加しています。結構、真面目に取り組んでいます。よろしければ、
下記リンク先【FC2ランキング】及び【人気blogランキングへ】
にクリックを二つお願いいたします。

fc2rankbanner
(↑)【FC2ランキング】

img35475
(↑)【人気blogランキングへ】
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★



テーマ : アメリカ大統領選挙戦
ジャンル : 政治・経済

obama4


2008年12月1日、オバマ次期政権の外交安保チームの人選が発表され、バラク・オバマ次期大統領は「米国が指導力を発揮し、21世紀の課題に取り組む新たな時代が来るべき時だ」とその抱負を吐露された。而して、「米国が安全であるためには、軍事力と強大な外交を組み合わせなければならない」とも。ところで、日本ではオバマ政権はブッシュ政権と比べ、

(1)軍事力より外交重視の外交スタイル
(2)単独行動主義ではなく国連中心主義の対外政策
(3)新自由主義的経済政策ではなく福祉重視の経済政策
を採るものと伝えられている向きもあります。

もちろん、ブッシュ現政権との比較においては(1)~(3)は間違いではないかもしれな。けれども、しかし、それは日本で伝えられているものとはかなり濃淡を異にすると私は思っています。

まず、軍事力より外交重視の外交スタイル。畢竟、オバマ次期大統領もまた必要とあればその「軍事力の行使」を毫も躊躇うアメリカ大統領ではないです。むしろ、第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争というアメリカが係わった大規模戦争はすべて民主党政権下の出来事であったこと、前回の民主党政権(クリントン政権)下でもアメリカ主導のNATO軍はユーゴ空爆を敢行しユーゴの再分割を促したことを想起すればこのことは自明ではないでしょうか。

また、アメリカにおける国連の評価、国連の権威なるものは(日本を除く世界の大部分の国におけるのと同様)「常設の国際会議場」を大きく超えるものではない。要は、「単独行動主義」なるものをオバマ政権が採用しないということは、アメリカは自国の問題にのみ専念してそれ以外の問題には他国との連携が取れる範囲でかかわるという、一種の「モンロー主義」をオバマ次期政権が採用することと同値だと考えておいた方がよいとさえ思います。

而して、新自由主義的経済政策の放棄。経済運営においてはかなりドラスティックな変化が起きるかもしれない。しかし、ここでも(大東亜戦争の戦後、否、1940年体制以降、小泉構造改革までの60年余の間)「世界で成功した唯一の社会主義国」であった日本が肝に銘じて置くべきは、アメリカは徹頭徹尾、自由競争と自助努力、すなわち、自己責任の原則に価値を置く「資本主義-自由主義」の国だということです。

而して、次期オバマ政権下で新自由主義的経済政策の放棄なるものが実施されるとしてもそれは、所謂「勝ち組-負け組み」の現出を嫌う「平等主義」的の心性からのものではなく(自由な競争を歪める独占を排除すべく、資本主義的な競争を守るために「独占禁止法」が制定されたのとパラレルに)、むしろ、現在の(特に、野放図な金融業界の)競争のあり方が「自由な競争」や「敗者復活」の余地を狭めており、富の不公正な社会的配分を引き起こしているという資本主義的な競争の再生と貫徹を望む心性からのものかもしれない。そう私は考えています。

いずれにせよ、オバマ政権下のアメリカは、世界唯一の超大国でなくなったアメリカをアメリカ国民が現実に直視せざるをえないアメリカ。前途多難ではあると思います。而して、アメリカの同盟国の我が日本も。

今回発表されたオバマ政権の陣容を目にした第一印象は「安定基盤の上で改革断行を目指す布陣」というもの。ある意味、オバマ氏の<老獪>さを感じました。蓋し、民主党支持者から見ればゴアがしくじったときから、そして、共和党支持者に言わせれば先代ブッシュ大統領が再選に失敗した時から、つまり、1992年から16年間、アメリカは「分裂」していたのがこれでようやく「挙国一致」に向かう予感を感じる。而して、この「分裂からの再統合」こそオバマ次期大統領が大統領選挙期間中から、否、あの伝説の2004年7月27日の民主党全国党大会での基調演説から2008年12月4日の勝利演説に至るまで繰り返し国民に語りかけてきたものだと思います。勝利宣言でオバマ氏は共和党支持者にこう語りかけています。

Let's remember that it was a man from this state who first carried the banner of the Republican Party to the White House, a party founded on the values of self-reliance and individual liberty and national unity. Those are values that we all share.


思い出してください、共和党の旗を掲げて初めてホワイトハウス入りしたのは、この【イリノイ】州の人【エイブラハム・リンカーン】でした。共和党とは、自助自立に個人の自由、そして国家の統一という価値観を掲げて作られた政党です。そうした価値は、私たち全員が共有するものです。


・オバマ次期大統領の勝利演説
 http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20081105-06.html


これから共和党は冬の時代だと思いますが、アメリカ政治が好むと好まざるとにかかわらず「内政中心」になることは避けられず、そうなると、アメリカ人のアイデンティティの再構築がアメリカ政治の一つの争点になるのかもしれない。具体的には新しい移民層をどうアメリカが社会的に既存の「アメリカ人」と融和的に統合できるかどうか。その場合、アメリカ社会の地下を流れる大水脈「キリスト教的心性」がどう変容していくのか。これがこれからのアメリカ社会の相貌を決定していくのではないか。そう私は考えています。

以下、紹介したのはWashington Postの記事、”Obama Names Team to Face A Complex Security Picture, “December 2, 2008,「オバマ氏、混沌とする安全保障状況に対応すべく外交安保チームの人事を発表」。尚、アメリカ大統領選挙一般と英文法に関しては私が作成した「アメリカ大統領検定」と「再出発の英文法」をご参照いただければ嬉しいです。下記URL参照。



・アメリカ大統領選挙観戦資格検定(四級)(五級)(六級)
 http://minna.cert.yahoo.co.jp/ormh/cert_list?order=0

・『再出発の英文法』目次&完全準拠「英文法検定」案内
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/c/5fdc86510e61126eda55a6d3ee4133da


obama3


President-elect Barack Obama's high-powered national security team, introduced yesterday at a Chicago news conference, faces the challenge of managing two wars and various ongoing foreign policy crises even as it helps the president-elect shape what he called "a new beginning, a new dawn of American leadership" in the world.

In announcing his choices of Sen. Hillary Rodham Clinton (D-N.Y.) to be secretary of state, Defense Secretary Robert M. Gates to continue in office and retired Marine Gen. James L. Jones to serve as national security adviser, Obama laid out a vision of an America whose global stature is restored and whose military, diplomatic and economic power are balanced with one another and with "the power of our moral example."

But he acknowledged that "grave" and "urgent" national security issues, including the wars in Iraq and Afghanistan, potential conflict between Pakistan and India, and economic crisis at home and abroad, require immediate attention. The challenge will be balancing those immediate priorities handed over by the Bush administration -- what the Obama camp calls the "inheritance issues" -- with national and international expectations for the longer-term changes he pledged during the campaign.


昨日【12月2日】、シカゴの記者会見でその顔ぶれが発表されたバラク・オバマ次期大統領の重厚な国家安全チームは、次期大統領を輔弼し、次期大統領自身が世界における「アメリカのリーダーシップの再起動、アメリカのリーダーシップの新たな夜明け」と呼んでいるものの具現化に邁進する中で二つの戦争の舵取りと外交における現下の多様な危機に直面することになる。

ヒラリー・クリントン上院議員(民主党-ニューヨーク州選出)を国務長官に、国防長官のロバート・ゲーツ氏の【共和・民主両党の政権を跨いでの】留任、ジェームズ・L・ジョーンズ元海兵隊大将の【ホワイトハウスで国家安全保障会議(NSC)を取り仕切る】国家安全保障担当大統領補佐官への補任を発表することで、オバマ氏はこれからのアメリカの理想像を示した。すなわち、アメリカの名声を回復させ、アメリカの軍事力と外交力と経済力、そして、「道徳的な模範としてのアメリカの権威」を相互に緊密に連携させるべきことを示唆したのだ。

しかし、他方、オバマ氏は、イラクとアフガニスタンにおける戦争、パキスタンとインドの間の紛争勃発の潜在的な危機、そして、アメリカ国内における経済危機を含む「重大」かつ「緊急」の国家安全にかかわる諸問題に直ちに取り組まなければならないことも認めた。ブッシュ政権から引き継がれる、優先的に取り組まれるべきこれらの緊急の課題(オバマ陣営ではそれを「遺産的懸案」と呼んでいるけれども、そのような諸課題)に取り組む営為と、オバマ氏が選挙戦の中で誓約してきた長期的に取り組まれるべき諸変革に対する国内外からの期待に応える営為とのバランスを取るという試練がオバマ氏を待ち受けているだろう。


The members of his new team, Obama said yesterday, "share my pragmatism about the use of power, and my sense of purpose." Three other Cabinet selections announced were Eric H. Holder Jr. as attorney general, Arizona Gov. Janet Napolitano as secretary of homeland security and Susan Rice as U.S. ambassador to the United Nations.

Obama repeatedly emphasized his intention to expand U.S. diplomacy while buttressing the size and capabilities of the military, and he stressed the interconnectedness of national security and economic issues. Rice, who served as a senior foreign policy aide to Obama during the campaign, listed an ambitious global agenda -- "to prevent conflict, to promote peace, combat terrorism, prevent the spread and use of nuclear weapons, tackle climate change, end genocide, fight poverty and disease."・・・

In addition to the pressing issues in Iraq, Afghanistan, Pakistan and India, Obama must quickly decide whether to continue negotiations begun by President Bush on North Korea and the Israeli-Palestinian conflict, how to deal with Iran, and what to do about the U.S. detention facility at Guantanamo Bay, Cuba. Preparations must be made for three major summits -- NATO, the Group of 20 and the Summit of the Americas -- scheduled within three months of the inauguration.


オバマ氏の新しいチームは、オバマ氏自身の言う所では「権力行使に関する私のプラグマティズムと私の目的意識を共有している」とのこと。他に発表された閣僚級の3ポストは、司法長官にエリック・H・ホルダー氏、国土安全保障長官にアリゾナ州のジャネット・ナポリターノ知事、国連大使にスーザン・ライス氏の面々である。

オバマ氏は繰り返し米軍の規模と能力を強化しつつアメリカ外交を拡大する意向を強調した。他方、オバマ氏は国家の安全保障と経済問題の相互連関の重要性をも力説。ライス氏は、大統領選挙期間中はオバマ氏の外交問題を担当する側近として彼を支えたのだけれども、彼女は世界戦略に関する野心的な行動指針を提示した。すなわち、「紛争を防ぎ平和を促進するために、テロと戦い、核兵器の拡散と使用を防ぎ、地球規模の気候変動に対処し、組織的大量殺戮を終らせ、而して、貧困および疫病と戦う」、と。(中略)

イラク、アフガニスタン、パキスタン、および、インドを巡る諸問題を重要視するのに加えて、オバマ氏はブッシュ大統領が開始した北朝鮮やイスラエル-パレスチナ間の紛争に関する交渉を継続するのか否か、更には、キューバのグァンタナモ湾【の米軍基地】にあるアメリカの収容所施設をどう処置するのかについて早急に決断することになろう。これらの諸問題に取り組む準備は、新大統領就任から3ヵ月の間に開催されることになっている三つの主要な首脳会議、すなわち、NATO首脳会議、世界経済20ヵ国首脳会議、および、アメリカ・サミットの間になされるに違いない。


<続く>

テーマ : アメリカ大統領選挙戦
ジャンル : 政治・経済

プロフィール

KABU

Author:KABU
大東亜戦争終結後のこの社会で跳梁跋扈し猖獗を極めた戦後民主主義の批判を果敢に推進するための
yahoo版のミラーブログ。
2007年9月10日以降の新記事を随時、厳選した過去の自薦稿を漸次アップロードしていきます♪

百人一首 de 海馬之玄関
問い合わせ先
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
使用状況de電気予報
人間が好きになる名言集

presented by 地球の名言

人生が輝き出す名言集


presented by 地球の名言
夢を叶えるための名言集


presented by 地球の名言
仕事が楽しくなる名言集

presented by 地球の名言

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブログ内検索
最近の記事
Othello de 気分転換
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2ブログランキング
fc2rankbanner
miniTube