「The happiest & worst things in the world」は日本製の冗句?




ブログ仲間の桃実姫の記事をまた転記させていただきます。桃実姫のご主人はアメリカ人、で、桃実姫のブログに垣間見えるお二人のやりとりは、正に、英語の謎に挑む「おしどり探偵」の様相。そう、アガサ・クリスティーの短編集『おしどり探偵:Partners in Crime』(1929)のトミー&タペンス (Tommy and Tuppence)のカップルの乗り、鴨。

ということで、この記事には余計な前口上は書かずに、即、転記行きますね。

б(≧◇≦)ノ ・・・駱駝、じゃなかった、楽だぁー!



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◆The happiest & worst things in the world、って、
 こんなこと言うのは日本人だけだったのかな。


この世でもっとも幸せなのは、

1.日本人の妻を持ち、
2.アメリカの家に住み、
3.中国人のコックを抱え、
4.イギリス(←アラブなど諸説あり)で給料を払われること

というらしい。これに5.として「ドイツの車を持つこと」というのを聞いたことがあるが、日本車で十分なのだから、5.は無視しておこう。

しかし、これをアメリカ人旦那に話したら、
「Don't recall hearing that. Sugoi imagination!
(そんな話、聞いたことがない。すごい想像力があるんだね)」

と、あっさり。

これって日本では本当に長らく言われていることだと思うのだが、
都市伝説の類なのかな。


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ちなみに、この世で最も不幸なのは、

1.アメリカ人の妻を持ち、
2.日本の家に住み、
3.イギリス人のコックを抱え、
4.中国で給料を払われること

なのだそうだ。ついでに、車の話を付け加えると、5.として「韓国車を持つこと」というのも聞いた覚えがある。2.については、ウサギ小屋伝説の深い日本よりも、もっとあばら家状態の国もあまたあるので、どうかと思うけど、3.と4.、ことに3.はNO WAY!!である。

No wayは「道がない」ではなく、「死んでもいやだ」「断じてお断り」「やめてくれ」と言った意味なり。


2012/1/11(水) 午後 9:54


転載元: Shalom! 桃実の部屋



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== 感想 ==


なるほど! 
あの有名な「The happiest & worst things in the world」もまた、
都市伝説だったなりか!

( ..)φ( ..)φ( ..)φ


5_20120112112524.jpg


と、上記転記した記事で桃実姫が俎上に載せておられるタイプのジョークを、「エスニックジョーク:ethnic joke」と呼びます。他に、有名な所では、次の二つなんかは人口に膾炙している、鴨。

◇客船が沈没しそうになったとき、乗客を海に飛び込ませるには?
・イタリア人には、「美女が海で泳いでます」と伝える。
・フランス人には、「決して海には飛び込まないで下さい」と伝える。
・イギリス人には、「紳士は海に飛び込むものです」と伝える。
・ドイツ人には、「飛び込むのが規則です」と伝える。
・アメリカ人には、「今飛び込めばヒーローになれますよ」と伝える。
・日本人には、「他の乗客のみなさんも飛び込んでますよ」と伝える。
・日本人には、「本社から飛び込むようにとの指示が出ています」と伝える。
・韓国人には、「日本人はもう飛び込みましたよ」と伝える。

◇天国と地獄
・地上の天国
「コックはフランス人 、警官はイギリス人 、技師はドイツ人 、
 銀行家はスイス人、恋人はイタリア人」

・地上の地獄
「コックはイギリス人、警官はドイツ人、技師はフランス人、
 銀行家はイタリア人、恋人はスイス人」



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畢竟、「エスニックジョーク:ethnic joke」は面白い。そして、為になる。だからでもありましょうか。例えば、クリスティ・デイビス『エスニックジョーク―自己を嗤い、他者を笑う』(講談社・2003)、就中、日本人に焦点を当てたものとしては、早坂隆さんの一連の作品、『世界の日本人ジョーク集』『続・世界の日本人ジョーク集』(中公新書ラクレ・2006, 2009)等々は、自虐を含む諧謔ネタの宝庫でしょう。また、その筋では有名な、三浦一郎『世界史こぼれ話』(学生社新書・1955-1956, 角川文庫・1973-1976)は、異文化コミュニケーションに関心のある向きの<種本>として日本では一世を風靡したものではないかと思います。

而して、おそらく、「エスニックジョーク:ethnic joke」自体は洋の東西を問わず、また、古今を問わず存在したのでしょう。根拠はないけれどそう思います。些か、大仰に言えば、人間がアリストテーレースが喝破した如く、あるいは、マルクスが難渋に表現した如く、「社会的=政治的:ポリス的」な存在であり、「類的」な存在である以上、アダムとイブ以来かどうかは分かりませんが、少なくとも、ホモサピエンスが「出アフリカ」した頃からは、遅くとも、「エスニックジョーク:ethnic joke」は存在したと私は確信しています。

7_20120112112448.jpg

けれども、桃実姫が紹介しておられる「The happiest & worst things in the world」や、上に例示した「難破船ジョーク」「天国と地獄ジョーク」自体の出典は何なのか。それらは、日本発祥のものか(日本で修正をつけられたにせよ、その大元は)舶来のものかといういことになると、俄然、その出自は怪しくなるのも事実。

そして、注意すべきは、「long-time no see」や「kindergarten」や「soy sauce」と同じく、端的には、「SONY」や「Kikkoman」や「Ajinomoto」とパラレルに、要は、英米人でもそれらが「外国起源」まして「日本起源の企業や企業・製品名」などとは、最早、あまり意識していないように、例えば、明治末から大正期に日本で作られた、日本発祥の「エスニックジョーク:ethnic joke」が欧米に渡り、そして、厚木飛行場に降り立ったマッカーサー元帥の後を追って逆輸入された可能性も皆無ではないの、鴨。

それは、この類の「エスニックジョーク:ethnic joke」を収録した情報の過半を、(実は、日英の他にはドイツ語でしか検索してないのですが、)書籍にせよウェブ上にせよ英語と日本語のものが占めていることからも、満更、お隣の「ウリナラ起源」の如き滑稽な我田引水や牽強付会ではないの、鴨。

もっとも、旧ソ連時代の「政治風刺小話」(アネクドート:anekdot)の語源が、ギリシャ語の「アネクドトン:公にされなかったもの」であったことが示唆しているように、元来、自虐を含む、現状に対するなんらかの批判を内包しているであろう「ジョーク:joke」は匿名性(anonymity)をその本質的属性としていたのでしょう。そう考えれば、「エスニックジョーク:ethnic joke」の少なからずが出典不詳はしかたのないことかもしれませんけれどもね。

尚、お隣の「ウリナラ」の人々に関する、というか、「ウリナラ」の人々が自爆的に炸裂させている「エスニックジョーク:ethnic joke」に関しては下記拙稿をご参照いただければ嬉しいです。閑話休題。

・いろんな意味で結構根深い日本語の韓国起源説(上)(下)
  http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/19059012.html

・日本語と韓国語の距離☆保守主義と生態学的社会構造の連関性
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60184079.html


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と、余計な解題はこれくらいにして、最後に一読者としての感想を。
転記した本稿の桃実姫の記事の論点に関して言えば、

ちなみに私的には、

この世でもっとも幸せなのは:The happiest things in the world;
1.日本人の妻を持ち、
2.日本の田舎の家に住み、
3.自分で料理をして、
4.アメリカで給料を払われ、
5.タイで使うこと

この世で最も不幸なのは:The worst things in the world;
1.支那人の妻を持ち、
2.日本の都会の家に住み、
3.イギリス人のコックを抱え、
4.韓国で給料を払われ、
5.シンガポールで使うこと

なの、鴨。


いずれにせよ、アガサ・クリスティーの「女料理人の失踪:The Adventure of the Clapham Cook」(米国版の『The Under Dog and Other Stories 』(1951)に初出;『教会で死んだ男:Sanctuary』(1982)に再録)でも、名探偵ポワロに行方不明のコックを探してくれるように頼んだ依頼人は「あたしのような【零細な自営業の】立場の者にとっては、腕の良い料理人というのは宝石をちりばめた頭飾りに匹敵するくらい貴重なものなのですよ」(cf. ハヤカワ文庫版, p.271)とか語っているし、『牧師館の殺人:The Murder at the Vicarage』(1930)では、牧師夫人のグリゼルダが、メイドが料理の腕を上げると今より給料を上げなければならなくなるから、あえて、メイドが料理下手なことには文句を言わないようにしていると夫に語る場面(cf. ハヤカワ文庫版, p.141)を想起するに、やはり、

б(≧◇≦)ノ ・・・イギリス人のコックを抱えるのは、No way!(><)

б(≧◇≦)ノ ・・・Any way! 日本食は美味しい! ウマウマ(^◇^)

と、そう思わないではありません。


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持統天皇



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