環境保護団体の奇策-あるいは、自然と人間が共生してきた日本の伝統の証左?




(´ε`;)ウーン…環境保護は人命より重い


http://blogs.yahoo.co.jp/akira062363/65397425.html


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>早くも今年度のベスト記事か?


と、そう感銘を受けました。そう感じた、ブログ友のakiraさんの記事転記です。ちなみにTop画像は「富士を遺産登録系のフリーの掲示板で見つけた、匿名の方の作品」ということ。

蓋し、①「里山」や「谷戸・谷戸田」も、実は、<里山>や<谷戸>として現在の形で、特に、関東一円を中心に全国で「整備」されたのは、かの「米将軍=吉宗公」の時代、そう、「暴れん坊将軍」の時代に、新田開発による米の増産と、その「開墾最前線」が対峙する丘陵の治水のために導入された政策と(例えば、「萌芽更新」の作業等々の)人為的努力の結果と言っても間違いではない。

また、②弥生起源の(と、かって、呼ばれていた)「瑞穂之国」の風景はもちろん人為的な改造の帰結。

加之、③針葉樹林および広葉樹林(就中、照葉樹林、そして、①の江戸中期以降は、特に、陽樹林の比重が増した)混交林が覆う、日本の面積の70%を占める<森林山地>の風景もまた、かって、所謂「縄文時代」と呼ばれていた紀元前約2万年から紀元前10世紀にかけて<日本人>が手塩にかけて、かつ、自然との協働作業を通して育んだ風景です。


要は、「自然」なるものは、少なくとも人間にとっての<自然>は、生態学的社会構造(自然を媒介とする人と人が取り結ぶ社会的な諸関係性の総体)の作品でないものはないということか。そして、その経緯は、里山や谷戸、田毎の月を浮かべる信州更級の棚田、若しくは、母なる日本海のその母である青森県は白神山地だけでなく富士山麓の「原生林」も同様でしょう。それが、「原生林」のままと言うことは「原生林」のままにしておく、山岳信仰のメンテナンス機能を含む社会的の利得と効果が存在し続けたということなのでしょうから。

而して、このある意味、クールな記述が冗談どころではない切実さを含んでいることは、その縄文以来の原生林である白神山地の生態系が(その生態系の存在に利得と効果を認めない、僅か明治維新後の1世紀余りの間に)危機に瀕したことを想起すれば思い半ばにすぎるのではないでしょうか。閑話休題。

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木花咲耶姫美


ということで、Top画像の話。短い結論。

蓋し、「自殺者の死体の検死・運び出し・処置は面倒で高コストで迷惑だぁー!」というのは分かる。一人の社会人としてそれは私にもよく分かる。けれど、その人情の機微、義理と人情の葛藤の経緯とは別に、ある意味、このTop画像は端なくも「自然の人為性/自然の社会性」を浮かび上がらせている電光一の閃なの、鴨。些かパラドキシカルながら、あるいは、反面教師的ながらも、この画像の伝えるメッセージは、自然と人間が共生してきた日本の伝統の証左でもあるの、鴨。と、そう思いました。

而して、もし、こういう理解と感想も、満更、我田引水や牽強付会の類だけではないとするならば、1枚の画像と1個の顔文字と11字でできているこのakiraさんの元記事は、それに憑依している情報の量と質のトータルにおいて、早くも「今年度ベストの記事」にノミネートされるに値する。そう私は考え、よって、転記転載させていただきました。

で、以下は蘊蓄ネタ。ご用とお急ぎの方はスルーしちゃってください(笑)


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この転記転載記事の解題の中でも何度か「里山:satoyama」や「谷戸:yato」という用語を使ってきましたが、読者の皆さんはそれらの意味をご存知でしょうか。念のため確認しておきましょう。

・谷戸(やと)
谷戸とは、台地や丘陵地が湧水等の浸食によって複雑に刻み込まれた地形をいいます。丘陵地の谷あいの低地のこと。三方を高さ数十メートルの丘陵に囲まれた小川の源流域で、幅は高々数百メートル程度、奥行きはせいぜい数キロです。

本来の鶴見川本川や支川の源流域は谷戸が発達していて、雑木林からわき出た遊水と清流が特徴です。この清流を集めて古くから谷戸の水田(谷戸田)が行われてきました。このような雑木林、清流、水田のある谷戸の環境は、多様な生物が生息する地域です。地域によっては「谷津」「棚田」とも呼ばれています。

【出典:みんなで作る土木用語辞典web版】


・里山(さとやま)
人里近くの林をさす事が多く「山」といっても地形の高低差のないところも含まれる。又、多くは隣接して、畑や田んぼ、谷戸田、湿地等多様な環境がひとまとめになっている所が多い。

里山の林は、多くは雑木林とも呼ばれている。雑木林とは、クヌギ、コナラ、ヤマザクラ、イヌシデ erc の落葉樹が構成する林である。40~50年前までは、多くの里山の恵みが人々の生活を潤してくれる場でもあった。

【出典:自然観察指導員・高橋英「今、里山を考える」】


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この「里山」の語義の説明は「H21里地・里山カフェ塾-多摩丘陵 麻生の自然学」(主催:里山フォーラム in 麻生)からいただいたレジュメによるものですが、著者の高橋先生は<里山>の歴史と将来についても簡潔に整理されています。それも紹介しておきましょう(尚、「萌芽更新」に関する註はKABUによるもの)。

◇雑木林はどのようにして出来たか
大昔の関東平野-スダジイ、シラカシを中心とした原生林で常緑照葉樹林で覆われていた
   ↓
人口の増加-食糧を求めて畑作・稲作、開墾の奨励 
   ↓
常緑照葉樹林の伐採
   ↓
陽樹林の誕生-各地に雑木林が誕生
    
◇雑木林の利用
・木材は薪や炭
・下草は牛馬の餌、堆肥
・落葉は堆肥
・山野恵み、アケビ・ワラビ・ウド etc
    
◇里山の保存と保全
・保存した場合
 雑木林は遷移する。極相林へ
 暗い林へ-アカラシ、シラカシ、スダジイ

・保全した場合
 人間による管理が必要となる
 
・保全方法
 ①15~20年に一度、樹木の伐採→萌芽更新
 ②3~5年毎に下草狩りをする
 ③落葉かきをする

★註:萌芽更新
樹木の伐採後、残された根株の休眠芽の生育を期待して森林の再生を図る方法。萌芽が活発な広葉樹を伐採した翌年には、根株から休眠していた芽が萌芽し、生育を始める。これが成長して新たな森林を作るのを期待するのが萌芽更新。加之、伐採されたことにより地表に太陽光が届くようになるため、周囲に落下していた種子からの天然更新も進む効果がある。


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誰かさんの文章と違い大変わかりやすいのですが、(もともと、口頭での補足説明を前提としたセミナー用のレジュメということもあり)幾つか「専門用語」も混在している。蛇足になるかもしれませんが、上の解題で述べたことの繰り返しになることを恐れず、私なりに敷衍しておきます。

蓋し、日本の生態環境において山林は、ほっておけば、落葉することがなく1年中葉を茂らせる「常緑照葉樹林」のみが生い茂る森林になる。これを「常緑照葉樹の極相林」と言います。

而して、「常緑照葉樹の極相林」は森林の中に日光があまり届かない「暗い林」(逆に、木々の下には灌木や草は生育できず、人間がそこを移動することも比較的容易と言えば容易な「クールな林」)。これに対して、「雑木林」「里山」とは、人間が意識的に「常緑照葉樹」をある程度伐採して、替わりに冬には落葉するクヌギ、コナラ、ヤマザクラ、イヌシデ等々の木々を植えることでできた日光が射し込む「陽樹林=明るい林」なのです。ならば、蓋し、ポイントは、

(a)人間のこの意識的/人為的な「里山≒雑木林」形成活動は、最初に1回行なえば済むというものではなく、短中長期に亘って様々なケアをして始めて達成・維持できるということ。

そして、(b)実は、一度開発によって更地・荒地になった森林は(というか、最早、木々は残っていないので、単なる「丘」でしょうか。)、ほっておいても森林に戻るということはなく、よって、「常緑照葉樹の極相林」でも「荒れた丘」でもない「陽樹林=雑木林の里山」が日本全国、就中、多摩丘陵の谷戸に広がっていたということは、その地域で意識的な人間の、就中、社会的な活動が継続されてきたということ。

また、(c)そのような意識的活動を人間が行なうについては「利得や効果=里山の恵み」が現実に存在しただろうこと(木材・下草・落葉・山菜の利用だけではなく、水害や山崩れを防ぐ「緑の貯水タンク」として、また、水の浄化・ミネラル補給の装置等々としての利得が存在しただろうこと)。

而して、(d)これらのことは、日本全国、就中、多摩丘陵に「里山=雑木林」が広がったのはそう大昔のことではなく、実は、(そう、あの「暴れん坊将軍の治世」下の)享保年間から大きくは遡らないこと。


これら、(a)~(d)の事柄を踏まえるとき、(その利得と負荷の比較衡量における逆転を惹起せしめた)生態学的社会構造の変遷が江戸中期にも起こったの、鴨。というこの私の認識は、歴史的にも成立可能な認識ではないか。

と、そう私は考えています。

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