中国軍少将「日本は沖縄から退くべき」-いや、その通りかも?





▼「日本は沖縄から退くべき」中国軍少将が暴言

中国軍の現役少将が中国のラジオで、「日本は沖縄から退くべきだ」と主張していたことが13日分かった。韓国紙の東亜日報が同日、北京発で報じた。

報道によると発言したのは中国国防大学戦略研究所長の金一南少将。金氏は12日に放送された中国ラジオ公社とのインタビューで、「釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)に関しては日本側に必ず、行動で見せてやらなければならないが、問題の視野をさらに広げて沖縄の(中国への)帰属問題を正式に議論しなければならない」と述べた。

金氏はさらに「沖縄は本来、琉球という王国だったが1879年に日本が強制的に占領。当時使われていた清国の年号と漢字などを捨て去った」などと指摘。そのうえで「琉球がどの国に帰属し日本がいかに占領したのか、詳しく見なければならない」と強調。結論として「日本は琉球から退くのが当然だ」と主張したという。

中国軍高官の発言の狙いについて東亜日報は、「日本側の周辺領海に対する領有権主張の正当性を弱め、中国側主張の外交的な位置づけを強めるため」と分析している。


(産経新聞:2012/07/13 14:03


産経新聞は「暴言」と報じていますが、「日本は沖縄から退くべき」という指摘は満更間違いではないと私は思います。なに、まさかこの海馬之玄関ブログが支那の主張を擁護するはずはない。而して、「満更間違いではない、鴨」という私の認識の真意は、この海軍少将の主張の根拠は全くの空中楼閣の我田引水にすぎないけれども、その結論、「日本は沖縄から退くべき」はある意味<日本>にとっての<最善手>なの、鴨というもの。

蓋し、「ゆすりたかりの名人」にして、自衛隊と日本の同盟国たるアメリカの駐留米軍に対して失礼千万な言動を繰り返す沖縄など、<日本>から出て行ってくれるのならその方が<日本>にとっては有利かもしれないということ。

もちろん、沖縄が支那の掌中に落ちれば東シナ海のシーレーン防衛が厳しくなるとか言われる向きもある。そのような意見の存在は充分承知しているけれど、例えば、「関ヶ原=有事の際」に裏切ることが100%確実な<小早川秀秋>を自陣に抱えている方が遥かに<日本>の安全保障にとって危険ではないか。もちろん、<日本>にとってのベストはアメリカによる沖縄の「再占領=委任統治への移行」でしょうが、アメリカは、原則、反米エリアには米軍基地を置くことはしませんから。と、そう私は考えるのです。


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いずれにせよ、支那側のこの手の発言は今回が初めてではありません。例えば、2年前に支那の支那商務省所属のある研究者は次のような<論文>を支那の新聞(人民日報系の環球時報)に寄稿した由。

▼中国紙、「沖縄は日本が不法占領」との論文掲載

19日付の中国紙、環球時報は琉球(沖縄県)は明治政府が19世紀末に清国から奪い取ったもので、日本政府は今も沖縄住民の独立要求を抑え込んでいるとの趣旨の署名入り論文を掲載した。中国大陸に近い尖閣諸島(中国名・釣魚島)については中国領であることは明白で「日本には中国と話し合う資格もない」と結論付けている。

筆者は在日中国大使館勤務経験がある商務省の研究者、唐淳風氏。論文ではかつての琉球王国住民の大部分は福建省、浙江省、台湾付近の出身で、言葉も制度も中国大陸と同じだったと断言。


(共同:2010年9月19日) 


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これらの支那の発言は間欠泉の如く繰り返されてきました。その根拠も論理も全く破綻していることは冒頭で述べた通りです。

蓋し、国際法的に見て、また、言語学的に見ても、あるいは、民俗学的に見て、更には、DNA的に見ても「沖縄は日本の領土」であり、沖縄県民、所謂「ウチナンチュー」と、日本列島本土の住民、所謂「ヤマトンチュー」とが遅くとも2千年以上前から<文化人類学的な意味での同族>であったことは紛れもない事実ですから。

それに比べれば、この同じ2千年間に、少なくとも、五胡十六国、五代十国の2回、(民族浄化どころか)DNA的にはほとんどその社会を構成するメンバーが総入れ替え状態になり、かつ、(大体、支那の最初の王朝、殷や周自体が、それ以前の夏王朝や殷王朝にとっては異民族が侵入して打ち立てた王朝じゃねーか!)隋・唐、元、清と4代3期に亘り、非漢民族の王朝に支配されてきた支那人に「言葉も制度も中国大陸と同じだった」などと「ハッタリを言われる筋合いはねぇー!」なのです。

実際、(ⅰ)紀元前後の前漢・後漢の支那人のDNA分析からは、当時の支那人は現在の東欧の人々と縁戚であったこと、また、(ⅱ)中国語の統辞論研究(要は、文法の研究)からは、それが(インド=ヨーロッパ語とは別系統であるにせよ、むしろ)印欧語に近しいと考えられること。これらは誰も否定できないことでしょう。

また、(ⅲ)律令制のシステムを継受した国は、日本であれベトナムであれ朝鮮であれ大なり小なり、支那と「同じ制度」を使用したと言える。それは間違いない。なら、現在、英米法系やドイツ法系の法制を継受している国は、実は、英国やアメリカやドイツの領土なのか? なら、実は、戦前の日本法の影響をかって濃厚に継受していた(そして法域によっては現在も継受している)韓国や支那は日本の領土なのか? 

б(≧◇≦)ノ ・・・そんなわけないだろうが!


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而して、国際法の話。(ⅳ)沖縄が、かって、日本だけでなく支那にも朝貢していたことが(要は、当時の環東シナ海の国際関係においては、「朝貢=貿易」に他ならない!)沖縄が支那の「固有の領土」である理由になるというのなら、支那は(鮮卑や元の後身たる)モンゴルの領土であり、同様に、現在のイラクもクエートも、シリアもエジプトもトルコの領土になります。

元来、(ⅴ)現在の国際法には、白黒はっきり言えば「固有の領土」という<固有の概念>は存在しないと言った方が正確なのです。要は、大体において近隣諸国からおおよそ認められた平穏なる実効支配がなされているかどうかが「現在の領土問題解決のαでありω」である。歴史的事実や記録などは、この「α=ω」が成立していない場合の、紛争解決のための交渉のそのまた資料という位置づけにすぎない(念のために申し添えておけば、だからこそ尖閣諸島も竹島も120%日本の領土なのです!)。

畢竟、これら(ⅰ)~(ⅴ)を鑑みるに、
蓋し、「沖縄が支那の領土」などということはあり得ない。    

これらの事実を踏まえるならば、「沖縄は1879年に日本が強制的に占領。当時使われていた清国の年号と漢字などを捨て去った」「言葉も制度も中国大陸と同じだった」などとはよく言ったものだなぁー、と。流石、その厚顔無恥の見事さは、皇室を中心に<大家族類似共同体>として2670年余の間暮らしてきた我々日本人が到底真似のできることではないよなぁー、と。この報道に接して皮肉ではなく感心してしまいました。

尚、支那の「世界観-宇宙論」たる「中華主義」、および、土台、<漢民族>という実体が存在していないこと、また、比較言語学的な日本語の歴史に関しては下記拙稿をご参照ください。

・<中国>という現象☆中華主義とナショナリズム(上)(下)
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11153763008.html

・日本語と韓国語の距離☆保守主義と生態学的社会構造の連関性
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11139006976.html

・いろんな意味で結構根深い日本語の韓国起源説
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11139015904.html


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けれども、しかし、私は思うのです。

もちろん、沖縄は間違いなく日本の領土であり、沖縄県民も間違いなく日本人である。けれど、もし、沖縄県民がその総意として希望するのならば、沖縄が独立しようが、支那に併合されようがそれはそれでかまわないの鴨、と。

公共施設に掲げられた日の丸を焼き、皇室に火炎瓶を投げた沖縄。安全性に問題のないオスプレイ配備に反対し、あろうことか、普天間基地問題ではやらずぼったくりを繰り返しながらいまだにごね続けている沖縄。そして、現下においても沖縄で繰り広げられている、自衛隊の隊員諸氏、および、同盟国であるアメリカの米軍将兵に対する沖縄人の無礼千万&失礼千万な振る舞いを見るにつけ、私はそう感じるのです。


畢竟、戦後生まれの本土の人間にとって「鉄の暴風雨」とやらがいかほど激しかったにせよ、それは、現在、沖縄が特別扱いされる理由には全くならない。大体、国民が等しくその運命を甘受するしかない戦争状態において、かつ、どの国の国土も、位置的にも地勢的にも歴史的にも非対称である諸地域の集積である以上、「沖縄が本土の犠牲になった」という表現自体が成立しないのではないでしょうか。蓋し、「沖縄」は「日本」の一部(切り離しがたい不可欠の一部:an essential part of Japan)ではないのか、と。そう私は<沖縄>に対して言いたい。

なら、沖縄戦に向け戦艦特攻を敢行し撃沈した大和の乗組員遺族や、沖縄戦後、その占領された沖縄を補給基地&避難基地としたアメリカの攻撃に終戦の9月2日までさらされた本土の被害と恐怖を沖縄県民が償ってくれるとでもいうのだろうか、と。そうも私は<沖縄>に対して言いたいのです。沖縄県民以外の日本人は誰もそんなさもしいことは思いつきもしないでしょうけれどもね。


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ことほど左様に、もし、<沖縄人>が<日本人>としての誇りもアイデンティティも失っているのならば、たとえ、<沖縄人>がDNA的や言語学的や民俗学的には間違いなく<日本人>であろうが、また、国際法的には間違いなく沖縄が日本の領土であろうが、もういいよ、と。<日本>から出て行ってくれ、と。別に、<日本>にいてくれなくてもいいよ、と。
    
そう、私は<沖縄>に言いたい。而して、<沖縄>にそう言いたい気持ちを自分が抱いていることを、この支那の少将さんの談話を伝え聞いてくっきりと確認できました。

尚、沖縄に対しての戦後責任など法的にも思想的にも成立する余地のないこと、また、コミュニティーに自生する<伝統>に価値を置く保守主義の立場からも、<日本である沖縄>が<日本>から独立・離脱しようとも、それは、少なくとも思想的にはなんら問題はないという経緯に関しては下記拙稿をご参照ください。

・戦後責任論の崩壊とナショナリズム批判の失速
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11137340302.html

・風景が<伝統>に分節される構図(正)(続)
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11147661422.html

・「偏狭なるナショナリズム」なるものの唯一可能な批判根拠(1)~(6)
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11146780998.html


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