靖国<不戦勝>の安倍総理の作戦勝ちに歯ぎしりする海外報道紹介(4)




(2)Japan’s Premier Stays Away From War Shrine, but Sends Offering

Japan’s Premier Stays Away From War Shrine, but Sends Offering
Japan’s hawkish new prime minister, Shinzo Abe, observed the anniversary of his nation’s defeat in World War II by sending an offering to a controversial Tokyo war shrine instead of visiting it himself, a compromise move meant to try to satisfy his right-wing base without inflaming passions in the region.

Mr. Abe’s deliberations on a possible visit to the Yasukuni Shrine — which he had talked of doing before becoming prime minister in December — were closely watched as an early test of whether he would revert to the strident nationalism of his first troubled tenure as the country’s leader. Critics said the prime minister had been holding back for months to help appeal to more mainstream voters before parliamentary elections, which his party won in a landslide last month.

日本の首相--戦争神社への参拝を回避して供物を奉納
日本の新しい首相、タカ派の安倍晋三首相が第二次世界大戦の自国の敗戦記念日に儀式を執り行った。それを巡っては論争が絶えない東京のとある戦争神社に供物を奉納したのだ。これはその神社への参拝を回避したことを補う代替的の行為。参拝回避と供物奉納のこの組み合わせは、東アジア地域で反日感情を燃えあがらせることなく、自身を支持する右翼勢力を満足させようとした妥協の産物と言える。

その東京の戦争神社。靖国神社への安倍首相参拝の可能性を誰も否定できなかった中で--実際、昨年12月の首相就任以前、安倍首相は靖国神社への自身の参拝を公言していた--、安倍首相の参拝と回避の決断を世界は目を凝らして注視していた。今回の参拝の動向は、日本国総理大臣として混乱を極めた前回の在任中の如く、何憚ることのない生粋の民族主義(strident nationalism)に安倍首相が立ち戻るのかどうかを占う試金石と考えられていたからだ。而して、安倍首相は、自ら率いる政党が地滑り的勝利を収めた先月の国政選挙までの数ヵ月は、有権者の主流派の中でもより多くの人々に支持を訴えるべく自制していた。多くの評論家はそう見ている(★)。


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★註:有権者の「主流」は首相の靖国神社参拝を支持している

時事通信の世論調査(2013年1月21日)によれば、首相の靖国神社参拝については「賛成:反対=56%:26%」。また、読売新聞の世論調査(2013年7月24日)でも「46%:36%」と、大方の世論調査結果からは、日本の「有権者の主流派」は首相の靖国神社参拝を支持していると言うべきです。もっとも、質問文が些か曖昧な(朝日新聞の調査の質問文ほど「誘導尋問型の長目の前置き」を含むものではないにせよ!)JNNの調査(2013年8月6日)では--というか、「ほとんどこの調査だけ」ですけれども--「35%:48%」と賛否が逆転する。けれども、35%は「非主流」とも呼べない微妙な数値でしょう。

尚、朝日新聞(2013年8月26日)掲載の世論調査結果によれば、①安倍首相の参拝回避を「63%」が肯定しつつ、②安倍内閣の3閣僚の参拝を「41%が適切」「37%が不適切」と回答したらしい。加之、③「アジアに被害を与えたことに安倍首相が触れなかったことや、3人の大臣が靖国神社に参拝したことに対し、中国や韓国が批判しています。安倍内閣は中国や韓国からの批判を重く受け止めるべきだと思いますか。そうは思いませんか」という問いに対して、「重く受け止めるべきだ:そうは思わない」という回答分布は各々「34%:52%」とのこと(笑)。ちなみに、③の質問文こそ「誘導尋問型の長目の前置き」、および、「重く受け止める」という曖昧な単語を混入させた朝日新聞の世論調査質問文の一つの典型だと思います。

要は、日本の有権者国民の「主流」は、戦略的に参拝回避を選択した安倍総理を評価しているものの、さりとて、日本の首相や閣僚が九段の社に参拝することを好ましく思いこそすれ反対しているわけではないということでしょう。而して、この認識は上に紹介した時事通信の調査で、河野談話見直しの是非が「見直すべき:見直す必要はない=42%:35%」だったこととも整合的、鴨。


  
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The prime minister’s balancing act highlighted his struggle since taking office to juggle two conflicting political goals: a deeply felt personal desire to revise what his supporters call an overly negative postwar portrayal of Japan’s conduct during the war, and an effort to solidify ties in the region to help the United States offset China’s growing strength. He pushed through a small defense spending increase and supports expanding Japan’s self-defense forces. But he has dropped his vow to revise official apologies for the war that Japan made to other Asian nations in the 1990s.

Mr. Abe has largely avoided touching on delicate historical issues since he took office, with the exception of another offering he made to Yasukuni in April. Mr. Abe’s supporters say he is responding at least in part to pressure from American officials, who fear that historical issues may isolate Japan, the United States’ largest Asian ally, at a time when the Americans must cope with China and a nuclear North Korea.

二つの獲得目標をバランスを取りながら追求しようとした日本国首相のこの行動選択は、相矛盾する二つの政治的目的をなんとか上手く処理しようと、首相就任以来安倍首相が取り組んできた苦心の顕れの一つである。相矛盾する政治的目的とは、一方では、首相が個人的に心底熱望している戦争中の日本の行動を巡る歴史認識の見直し、すなわち、戦後の日本で横行してきた、首相の支持者によれば過度に否定的な歴史認識枠組みの見直しであり、他方、支那の強大化に対処しているアメリカを支援すべく、東アジア地域諸国との連携を強化する取り組みだ。而して、安倍首相は僅かばかりとはいえ国防費の増額を断行し自衛隊の増強を進める一方、他方では、【日本の加害責任を認める】宣誓を行わず、結果、1990年代にアジア諸国に向けて日本が発信した公式謝罪の見直しを行う。

首相就任以来、靖国神社に今回とは別の供物を4月に奉納したことを除けば大体において安倍首相は歴史認識の微妙な問題に立ち入ることを避けてきた。アメリカ政府高官からの圧力に少なくとも幾分かは首相も応えているのではないかと見る首相支持者も少なくない。而して、アメリカ政府は、支那と核武装問題を抱える北朝鮮に同時に対処しなければならないこの時期に、歴史認識の問題を巡って日本が、すなわち、アジアにおけるアメリカの最大の同盟国が孤立しかねないことを危惧している。



Mr. Abe had refused to say clearly for days whether he would go to the Shinto shrine, which honors the nation’s war dead, including executed war criminals. The offering of an envelope full of cash was signed by Mr. Abe and delivered by an aide, Koichi Hagyuda, who said that Mr. Abe regretted not being able to come・・・.

The Japanese government’s chief cabinet secretary, Yoshihide Suga, described Mr. Abe’s offering as a personal gesture, not an official one. Separately, three low-level cabinet members paid what they called private visits to the shrine.

安倍首相は靖国神社に参拝するかしないかを明言することをしばらく避けてきた。靖国神社とは、処刑された戦犯を含む日本の戦没者を祀る施設なのだけれども。安倍首相は、封筒が一杯になる程の金額で供物を求め、その自費で贖った供物を側近の萩生田光一氏に命じて靖国神社に奉納させた。萩生田氏によれば、安倍総裁は参拝できなかったことを残念に思っているとのことだ【将来のことを述べる「regret not to be able to」ではなく、過去のことを残念に思う「regret not being able to」ですから、今後は安倍首相が靖国神社参拝する可能性があるとNYTは考えていることになります】。(中略)

日本の菅義偉官房長官は、安倍首相による供物の奉納は個人的な気持ちの表れであって、公的な行いではないと述べた。また、首相とは別に3人の安倍内閣の閣僚が、彼等の言う所では私的に靖国神社参拝を行った。


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<続く>



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ジャンル : 政治・経済

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