山本太郎は放置プレーが正解か、それとも・・・




山本太郎は放置プレーが正解か、それとも・・・(悩)

この記事は、実は、アップロードする予定はありませんでした。というのは、今回の「天皇陛下への直訴事件」だけではなく、彼の「脱原発言動」は、寧ろ、彼が頑張ってくれればくれるほど、結局、我々、保守派、もしくは、原発立国への回帰を期す市民にとって有利だと思っていたから。この大局観は今でも改める必要はないと思っていますけれど、換言すれば、「山本太郎は放置プレーが正解」であろうと。要は、明治以降の日本の政治史上、


最悪の首相・鳩山由紀夫
最低の首相・管直人



この二人が、<活躍>すればするほど、民主党--個別「民主党」が再び政権を取ることはないでしょうから、正確には、「民主党的な政党」と言うべきでしょうか--の票が逃げる現象とこれはパラレル。あるいは、『週刊金曜日』なり『世界』なりの反日リベラル雑誌が力瘤を入れて記事を発信すればするだけ、もしくは、誰と誰と誰とは言いませんけど(笑)、ある一群の--例えば、ブログ友のPONKO姉さんが「バカ女」と呼ばれておられる--反日リベラルのコンメンテーターさんがTVで自説を力説すればするだけ、リベラル派の勢力が減少する現象とこれはパラレル、鴨。そう私は達観していました。

尚、冒頭の画像は「yahoo意識調査」のもの、
URLはこちら(↓)です。

・yahoo意識調査
 http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/10267/result


けれどね


けれども、今回の「天皇陛下への直訴事件」は、我々保守派の期待以上の<活躍>であり、我々が「あと、3-4年はかかる、鴨」と思っていた「占領憲法の改憲」に加速度をつけてくれる契機になる、鴨。と、そういう予感というか嬉しい誤算を鑑みるにこの記事をアップロードしておくことにした次第です。


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ポイントは「天皇陛下への直訴事件」への批判が、左右の両翼から噴出していること。言うまでもないことでしょうけれど、反日リベラル派は、山本氏の「天皇の政治利用」、更には、結果的にせよ「天皇制を容認」したことになると彼の行動を批判しており、他方、保守派は、山本氏の行動を「父兄」じゃなかった「婦警」でもなかった、もちろん「大阪府警」でもない「大いなる不敬」と批判している。

山本太郎--天皇を政治利用した、よって、天皇制を容認した裏切り者
山本太郎--天皇を政治利用した、もって、不敬の輩



畢竟、しかし、「天皇制容認が許せん!」とか言ってもね、彼等の大好きな(はずの?)「日本国憲法」の第1章は「天皇」なんですけどね(爆)。ことほど左様に、現行の占領憲法における「天皇制」の意味内容の見直しが、はからずも山本氏の「天皇陛下への直訴事件」によって不可避になってきた、鴨。私はこの予期せぬ動きは我々保守派にとって誇張ではなく「僥倖」とも呼ぶべき事態なんじゃないかい。と、そう考えています。

なぜならば、実は、反日リベラルの色彩を基調とする日本の戦後の憲法学にとって「天皇制」は<パンドラの箱>だったから。簡単な話です。ブログで覗く限りでも、9条死守を掲げる論者の中で、「憲法を改正するとすれば、まず、憲法第1章「天皇」の削除だろう」と考えている論者はそう少なくないでしょう(笑)。

しかし、英国の憲法慣習の運用を見ても、あるいは、例えば、フランス皇帝の位につく戴冠式でナポレオンが宣言した言葉、「余はフランス共和国の皇帝である。余はこの共和国の領土を保全し、共和国国民の信仰的と政治的および市民的の自由を守護する」という宣言に端的な如く、「天皇制と民主主義」あるいは「天皇制と国民主権」は、実は、毫も矛盾するものではないのです。

この点に関する論証については下記拙稿をご参照いただきたいのですけれども。要は、「国民主権」も--議会制民主主義と合体して以降の「民主主義」も--「共和制-共和国」論も「その全国民が等しく、かつ、主体的に国政に参与できる/参与することが義務でもある政体であり国であり、また、そこにおける国家レベルの政治的決定は国民代表が合議によって行うか、その代表が合議によって決めるルールに従い選ばれた執行メンバーがこれまた合議を通して決める政治体制であり国家体制の希求」という議論以上でも以下でもないのですから。

・天皇制と国民主権は矛盾するか(上)~(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60944485.html


よって、朝日新聞(2013年11月2日)に掲載されていた次のような認識は、
単なる、反日リベラル派の妄想の吐露にすぎないということ。

▽批判、公平でない--山口二郎・北海道大教授(政治学)の話 
今の天皇、皇后のお二人は戦後民主主義、平和憲法の守り手と言っていい。しかし主張したいことは市民社会の中で言い合うべきで、天皇の権威に依拠して思いを託そうと政治的な場面に引っ張り出すのは大変危うく、山本議員の行動は軽率だ。一方で、主権回復式典の天皇出席や五輪招致への皇族派遣など、安倍政権自体が皇室を大規模に政治利用してきた中、山本氏だけをたたくのは公平ではない。山本氏も国民が選んだ国会議員であり、「不敬」だから辞めろと言うのは、民主主義の否定だ

(以上、引用終了。但し、下線部はKABUによるもの)


2_20131102131919eff.jpg


すなわち、(ⅰ-事実)主権者たる<国民>--観念的と間主観的に理解される「国民の総体」--が、日本を「天壌無窮、皇孫統べる豊葦原瑞穂之国」とイメージしており、国民は今上の天皇陛下を<天皇>として戴く存在と自己をイメージしていること。

そして、(ⅱ-規範)そのイメージが--現行の占領憲法においてさえ--日本の憲法体系を貫く<政治的神話>であり社会統合のイデオロギーであることが、実定法解釈の手続きを踏むのならば誰も否定できないこと。

これら事実と規範の両領域における事柄は、しかし、法哲学と政治哲学の思索領域に本籍を置く、所謂「国民主権」もしくは「民主主義」とは毫も矛盾しない。すなわち、「山本氏の行動を不敬」と看做すことは毫も、現行の占領憲法から見ても不適切なことではないということ。

なにより--弊ブログでも時々書いてきたことの繰り返しになりますけれども、もし、反日リベラル派の占領憲法解釈を採用するとしても、ある<テクスト>の意味の理解においては<作者の意図>が特権的に重要なわけではないことを看破した現代哲学の地平に言及するまでもなく--、<天皇>や<皇室>はそれらを見る人の立場によっては<政治性>を帯びうる。そして、この<天皇>や<皇室>の両義性の経緯は、たかだか、憲法典なり憲法典の起草者が毫も制約できる類のことではないのです。

これらを鑑みれば、ならば、非政治性と政治性を保有する両義存在としての<天皇>と<皇室>が帯びる<政治性>は合憲・違憲の審査の埒外の事象であること。これは自明のことではないでしょうか。誰も不可能を強制することはできないのですからね。

いずれにせよ、「国民が選んだ国会議員」であれセクハラや軽犯罪を犯すことはあるでしょう。ならば、「国民が選んだ国会議員」が「不敬」を犯すことも--遺憾ながら論理的には--ありうる。そして、「不敬」が現行の占領憲法からさえも、紛う方なく、法的な否定的価値判断を降されるべき行為と看做されることと、共和主義・国民主権原理、そして、民主主義とは毫も矛盾しない。ならば、上に引用した山口二郎氏の「「不敬」だから辞めろと言うのは、民主主義の否定だ」という言明には憲法論的、法哲学的、そして、政治哲学的にはなんの根拠もない。このことだけは間違いないと思います。

尚、「憲法」の概念に関する私の基本的理解に関しては
下記拙稿をご参照いただければ嬉しいです。

・保守主義-保守主義の憲法観
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60996566.html

・憲法とは何か? 古事記と藤原京と憲法 (上)~(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60444652.html


ことほど左様に、山本氏の今回の<活躍>は、反日リベラル派の憲法論が、今まで「常識」と嘯いてきた諸々の謬論、例えば、「天皇制は国民主権や民主主義と矛盾する」あるいは「天皇の政治利用は憲法の精神からみて許されない」・・・の謬論が<裸の王様>にすぎなかった経緯を赤裸々にしてくれる契機になるかもしれない。そう私は期待しています。だから、


だから、

だから、

山本太郎は放置プレーが正解か、それとも・・・

という問いは、ハムレットの悩みほどではないにせよ、

そこそこ悩ましい(「嬉しい悩み」ですけどね!)もの、鴨です。
と、私はそう今悩んでします。


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P/S
保守派の論者の中には「天皇制」という言葉は、コミンテルンが作ったものだから使うべきではないとか述べる向きもなきにしもあらず。けれども、そのような主張は<言語>の本性を看過した「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の類のあまりbeautifulとはいえない議論だと思います。この点に関しては下記拙稿をご参照いただければ嬉しいです。

・「天皇制」という用語は使うべきではないという主張の無根拠性について (本論・補論)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60899909.html

・「左翼」の理解に見る保守派の貧困と脆弱(1)~(4)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60904872.html
 



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大東亜戦争終結後のこの社会で跳梁跋扈し猖獗を極めた戦後民主主義の批判を果敢に推進するための
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