安倍総理靖国神社参拝を批判するニューヨークタイムズ社説紹介(3)




Japanese Premier Visits Contentious War Shrine

By HIROKO TABUCHI

Prime Minister Shinzo Abe of Japan visited a contentious Tokyo war shrine early on Thursday, provoking swift condemnation from China and South Korea, both victims of Japan’s wartime aggression.

Wearing formal attire and followed by news media helicopters that broadcast his visit live on television, Mr. Abe led a group of government officials into the Yasukuni Shrine in central Tokyo to pay his respects. Television cameras were not allowed into the inner shrine.

Mr. Abe’s visit to the shrine, which honors Japan’s war dead, including Class A war criminals from the World War II era, was the first by a sitting Japanese prime minister since Junichiro Koizumi paid his respects there in 2006.

Among those honored by the shrine, of Japan’s native Shinto religion, are several who were executed as war criminals after World War II. Past visits by Japanese politicians have angered China and South Korea, both of which suffered greatly under Japan’s empire-building efforts in the early 20th century.


アジアを喧噪の渦に巻き込む戦争神社に日本の首相が参拝
日本の安倍晋三首相が木曜日【2013年12月26日】午前中、東京にある、物議を醸すいわく付きの戦争神社に参拝した。而して、安倍首相の参拝については、戦争中の日本の侵略行為の犠牲となった支那と韓国からは即座に激しい非難が浴びせられた【支那が「a victim of Japan’s wartime aggression」かどうかは歴史解釈および国際法解釈の両面で賛否がありうるとしても、「日韓併合」は国際法上全く正当になされたものであり、よって、韓国に関しては「a victim of Japan’s wartime aggression」という記述は間違いです。ただし、訳は本文テクストに従いました】。

正装に身を包み、TVで実況中継をするメディア各社のヘリコプターをともないながら、安倍首相は一団の政府職員を従えて英霊の御霊に崇敬の念を表すべく東京の真ん中に横たわる靖国神社に進み入った。もっとも、TV局のカメラは神社の神殿内部に立ち入ることは許されなかったのだけれども。

今般の安倍首相の靖国神社参拝は、小泉純一郎首相が2006年に参拝して英霊に感謝の誠を捧げて以来となる日本の現職の首相の参拝。ちなみに、靖国神社は第二次世界大戦のA級戦犯を含む日本の戦死者に敬意を表している神社である。

日本固有の神道の神社である靖国神社に祀られている英霊の中には、第二次世界大戦後に戦犯として処刑された人物も幾人か含まれており、それもあってか、これまで日本の政治家が靖国神社に参拝したとなれば、20世紀の初頭、日本の帝国主義的対外進出に際してその犠牲となった支那や韓国の怒りを都度買ってきた。



Japanese prime ministers had stayed away from the shrine in recent years as the country sought to improve relations with China and South Korea. Mr. Abe himself did not visit the shrine during his first stint as prime minister from 2006 to 2007, but he has since expressed regret for that.

Speaking to reporters after his brief visit, Mr. Abe expressed frustration that the shrine still provoked such controversy. He said that he had paid his respects not just to those who gave their lives serving Japan, but to fallen soldiers around the world. He added that it was normal for any national leader to honor the war dead, and that he had prayed for peace. ・・・

But his visit came at a tense time. Japan is already involved in a standoff with China over control of uninhabited islands in the East China Sea and over a new air defense identification zone announced by China that includes airspace over the disputed islands. It is also embroiled in a dispute with South Korea over separate islets.

支那および韓国との関係を良好にすべく、ここ数年間、日本の歴代の首相は靖国神社への参拝を控えてきた。なにより、安倍首相自身も2006年-2007年の最初の首相在任中は参拝していない。而して、しかし、安倍首相は最初の首相在任中に九段の社に参拝しなかったことを一貫して痛恨の極みだったと述べてきた。

短時間の参拝を済ませた後、記者会見で安倍首相は靖国神社がいまだにこのような論争を巻き起こしている状況への不満を口にした。自分は世界中の戦死者に崇敬の念を表したのであって、独り日本のためにその生命を捧げた人々に対してだけにそうしたのではない、とも。而して、戦死者に崇敬の念を表することは世界のどの国の指導者にとってもあたりまえのことであり、また、自分は平和を祈念したのだということも付言した。・・・

安倍首相の今般の参拝は、しかし、日本を取り巻く国際関係が緊張しているまさにその時に行われた。東シナ海上の無人の島礁の支配を巡り日本は支那と現在泥沼の行き詰まり状態に陥っており、更に、その件の島礁の上空を含む防空識別圏を新たに支那が設定したことを巡ってもそうなのだから。他方、韓国との間でも日本は両国の本土からかなり離れている島々について紛争の渦中にあるのだから。



Mr. Abe has been particularly scrutinized because he is known for his conservative views on Japanese history, and what his supporters describe as a personal desire to revise an overly negative portrayal of Japan’s actions during the war. He has questioned some accounts of Japan’s wartime conduct, including whether the military forced women across Asia into sexual servitude.

He has also sought to bolster Japan’s military standing, increasing the country’s military spending for the first time in a decade and adopting a new defense plan that calls for the purchase of drones and amphibious assault vehicles to counter China’s rapid military buildup in the region. Mr. Abe has long said that Japan must ultimately revise its pacifist Constitution to allow for a fully developed military instead of a purely defensive force.

夙に安倍首相についてはその一挙一動が注視されてきた。それというのも、安倍首相は日本の歴史を巡る保守的な認識で有名な人物であり、すなわち、安倍氏の支持者達の口ぶりを借りれば、先の大戦中の日本の行いを過度に否定的に描いてきた歴史認識を修正したいという個人的の願望を持っていることで知られている人物なのだから。実際、日本軍がアジア中から女性を強制的に集めて性的な奴隷状態に置いたかどうか等を含む日本の戦争中の行動について安倍首相は些か疑義を呈してきた。

安倍首相は、他方、日本の軍事力と軍事体制を強化しようとしている。而して、安倍政権は10年振りに日本の軍事費を増額した上、東アジア地域における支那の急速な軍事力強化に対抗すべく、無人偵察機および水陸両用の強襲艇の購入をも組み込んだ新しい防衛計画を決定した。畢竟、例外のない完全に防衛的な軍隊ではなく、海外派兵等のあらゆる事態に対応できる完全な軍事力を日本が保有できるように、ゆくゆくは非戦主義の現行憲法を日本は改正すべきだというのが安倍首相の年来の主張なのである。

【所謂「集団的自衛権」の理解の違いに関わらず、日本が所謂「個別的自衛権」なるものを国際法上のみならず現行の占領憲法上も有していることを--「否定したい」という願望ではなくて、異論のある論者をも頷かせる憲法論的な根拠を携えて--否定できる論者は皆無でしょう。そして、現在の軍事技術の進歩、ならびに、すべての国にとってその国益が「地球儀俯瞰」的な視座からしか捉えられない現状を想起するとき現行の占領憲法においても、自衛隊が「例外のない完全に防衛的な軍隊」などではないことは明らか。けれども、訳は本文テクストに従いました】


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<続く>



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テーマ : 靖国参拝
ジャンル : 政治・経済

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