表現の自由もまた中庸がよいという保守主義の帰結が正しいようで




表現の自由もまた中庸がよい、
という保守主義の帰結が正しいようです。


▼風刺か侮辱か 風刺画転載、対応割れるメディア

 襲撃を受けて記者ら12人が殺害された仏週刊新聞「シャルリー・エブド」は、14日に発行する特別号で、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載する。暴力に屈しない姿勢を示すという。一方で、事件発生後、風刺画を転載するかどうかをめぐって世界のメディアの対応は分かれている。

 「私たちは表現したいものを表現しているだけ」

 14日号の表紙の預言者ムハンマドの風刺画を描いた「ルズ」こと風刺漫画家レナルド・ルジエさん(43)は、13日夕に会見し、こう語った。

 数多くの同僚が殺害されただけに、憔悴(しょうすい)した様子で、時折大きく息をつきながら話し続けた。

 預言者はルジエさんが何度も描いてきたキャラクターで、2011年に同社事務所が放火された事件の原因とみられる風刺画もルジエさんの作品だった。特別号の表紙も自然に仕上げたという。ただ、描きながら涙がこぼれた。仏メディアによると、7日はルジエさんの誕生日で、出勤前にケーキを買いに行き、難を逃れたという。

 ルジエさんは「表現の自由は、表現の自由だ。『自由だ。だけれど……』なんて留保をつける必要はない」とも語った。

 特別号の表紙は、「すべては許される」という見出しがつけられている。そこに、目から涙粒をこぼしながら、悲しそうな表情の預言者ムハンマドが、白い衣装をまとい、胸の前で連続テロに抗議する合言葉「私はシャルリー」が書かれたプラカードを掲げている。

 ジェラルド・ビアード編集長は13日、仏ラジオで「我々の預言者の表情は、過激派が体現する預言者よりもずっと優しい。表紙はテロの恐怖を表すものではなく心を揺り動かすもの、けれども(読者を)悲嘆させないものを選んだ」と説明した。

 同紙が、特別号であえて預言者を描くのは、テロや暴力に屈しない姿勢を示すためだ。同紙の弁護士は仏メディアに「我々は一切譲歩しない」と述べた。

 特別号の発行部数は当初100万部と発表されたが、国内外の需要に応え、海外向け30万部を含む300万部に増加。仏語以外に少なくとも5カ国語で発行されるという。同紙は「デジタル版でアラビア語版も出す」という。日本語版が発行されるかは不明だ。

■「イスラム教徒に配慮」「テロ懸念」

 米ニューヨーク・タイムズは、事件発生を伝えた8日付の紙面でイスラム教関連の風刺画は載せず、代わりにオランド仏大統領らを描いた表紙を掲載した。読者からは「表現の自由の大切さを示すためにも、問題の漫画を載せるべきだ」という批判も寄せられたという。ディーン・バケー編集主幹は読者代表を務めるパブリックエディターに対し、多くの記者や編集者の意見を聞いたうえで、自分で判断したと説明。「読者、特にイスラム教徒の読者の受け取り方を考えて決めた。侮辱と風刺の間には境界があり、これらの多くは侮辱だ」と語った。

 ワシントン・ポストも掲載に消極的だ。マーティ・バロン編集主幹は同紙の記事で「特定宗教の信仰者にとって意図的、あるいは不必要に失礼な内容」の記事や写真はなるべく載せないという方針を説明した。ただ、13日の紙面では、預言者ムハンマドを描いた「シャルリー・エブド」特別号の表紙を紹介。編集者が異なるポスト紙のオピニオン面もコラムにつける形で、預言者を描いた「シャルリー・エブド」の2011年の風刺画を掲載した。

 AP通信も配慮している。事件で殺害されたステファン・シャルボニエ発行人が新聞を手に持っている写真を3年前に撮影しており、今回も配信したが、漫画の部分が見えないよう、トリミングした。

 イスラム過激派による暴力を懸念して、掲載を見送るメディアもある。

 05年9月に預言者ムハンマドの風刺画12枚を掲載して激しい反発を招き、一連の風刺画問題の発端になったデンマークの保守系紙ユランズ・ポステンは9日、「シャルリー・エブド」が掲載した預言者の風刺画の転載をしないと社説で表明した。

 ロイター通信によると、ユランズ・ポステンは「我々は、テロ攻撃を受ける恐怖と共に9年間生きてきた。これが、私たちのものであろうと『シャルリー・エブド』のものであろうと再掲しない理由だ」と説明。「暴力や脅迫に屈することになるのはわかっている」とも記した。

 同紙は06年1月に反発を招いた風刺画の掲載を謝罪したが、デンマークの在外公館への放火や大規模な抗議活動が続いた。同紙は、いまも過激派に狙われ続けている。

 ドイツでは今月11日、「シャルリー・エブド」の風刺画を転載した大衆紙「ハンブルガー・モルゲンポスト」が放火される事件が起きた。

 一方、フランスでは、保守系のフィガロを含むほぼすべての主要紙が、発生翌日の8日付の紙面で、イスラム教や預言者ムハンマドの風刺画を転載した。

 ルモンドは9日付の紙面で、宗教を扱ったイラストばかり6点を集めたページを設けた。編集部内では記者に危害が及ぶなど掲載に慎重な意見もあったが、「犠牲者の追悼のために」決めたという。アルノー・ルパルモンティエ副編集長(47)は「女性の裸など下品なものは除外し、イスラム教だけでなく、キリスト教などを扱った風刺画も選ぶようにした」という。

 犠牲になった風刺画記者の横顔を紹介する中で、それぞれの作品を掲載したフィガロのアンソフィー・ボンクレール副編集長(47)は「論争を呼んだイラストを載せて、読者に情報を提供する義務がある。通常なら掲載しなくても、表現の自由、フランスの多様性、犠牲者への連帯を示す必要もあった」と強調した。

 米メディアでもインターネットのハフィントン・ポストは「これが、テロリストが殺害に値すると考えた漫画」というタイトルで、複数のイラストを転載。ブルームバーグも、ネット上で写真の特集を載せた。

 朝日新聞は「シャルリー・エブド」が出版した風刺画について、一部をのぞき、掲載を見送っている。長典俊ゼネラルエディターは「表現の自由は最大限尊重する。特定の宗教や民族への侮辱を含む表現かどうか、公序良俗に著しく反する表現かどうかなどを踏まえて判断している」と話している。


(朝日新聞・2015年1月14日、下線部KABU)


と、朝日新聞には嘘が書かれているかもしれないのでもう一本。



▼仏週刊紙発売に反対表明 ジャーナリスト団体
 ジュネーブに本部を置き、ジャーナリストからなる非政府組織(NGO)「プレス・エンブレム・キャンペーン」(PEC)は13日までに、フランスの週刊紙シャルリエブドの14日の最新号発売について「火に油を注ぐ行為だ」と反対を表明した。

 14日発売号は涙を流すイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載。PECは「全ての関係者が緊張緩和に努めなければならない時に配慮に欠ける」と批判。「プロのジャーナリストは中傷や侮辱をしてはいけない」と付け加えた。

 同組織は、紛争地でのジャーナリストの法的保護や安全確保などに取り組んでいる。

(共同通信・2015/01/14)



要は、表現の自由など絶対のものでもないし、国により規範の内容は多様なるもの。
つまり、普遍的な表現の自由などないのです。

それと、憲法上の「表現の自由」とは、--その成立の遠因が教会やギルド組織からの抑圧を
踏まえてのものとしても、憲法論的には--国家権力に対する国民の自由でしょう。

ならば、テロは犯罪であるから、粛々とその犯人と犯罪組織を<壊滅>させればよろしい。
そこに、なんの配慮もいらない(そうだ、これをよい機会にフランスでも死刑制度を
復活させればどうでしょうかね)。

而して、今回の惨事を「表現の自由への挑戦」などと大仰に位置づけるのはまちがい。
それは、テロ・治安対策が拙劣であったフランス政府--フランスの国家権力--が、
本来、「表現の自由」とは無関係なテロ犯罪の残忍さを持ち出して、それを防げなかった
自分の落ち度を<表現の自由>に責任転嫁しているにすぎない


畢竟、それは<表現の自由>からすればいい迷惑かな
(↑最近、西野カナさんに入れ込んでいる、鴨)。

と、そう思います。


これは前稿に引き続き
風邪休暇中の忘備録記事。


前稿>
・なにが許されるだ、なにが表現の自由だ、西洋の上から目線から
 イスラームに喧嘩売ってるだけじゃん!
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/62890868.html


参考記事>
・保守派のための「立憲主義」の要点整理
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/62554338.html

・憲法における「法の支配」の意味と意義
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60191772.html

・瓦解する天賦人権論-立憲主義の<脱構築>、あるいは、
<言語ゲーム>としての立憲主義(1)~(9)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/61686136.html



・民主主義--「民主主義」の顕教的意味
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/62677500.html

・民主主義--「民主主義」の密教的意味
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/62722758.html

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