朝日新聞社説「武道とダンス」☆平成19年度最低の社説か?

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あと4ヵ月を残している今年平成19年、絶後ではないかもしれないが空前の社説が全国紙に掲載されました。朝日新聞社説「武道とダンス―必修にまですべきなのか」です。荒唐無稽な戦後民主主義の歴史観や社会観からものされたイデオロギー的に偏った社説、支那・韓国・北朝鮮の特定アジア三国のエージェントとして日本を貶め日本の国益を毀損すること甚だしい<最悪の社説>は朝日新聞の場合珍しくはないけれど、小論文の作品として見た場合ここまで酷い<最低の社説>はそう拝めるものではないでしょう。蓋し、平成19年度の最低の社説。

いかに大学全入時代とはいえ第一志望校群を目指す場合には厳しい少数激戦模様が昨今の大学入試。一般受験とAO入試、推薦入試を問わず9月に入り「小論文対策」や「現代国語対策」に本気で取り組み始めた受験生の方もこのブログの読者には何人かおられる。よって、<最低の小論文答案>というものがどういうものかを理解していただき、もって、各自の他山の石とすべくここに本日の朝日新聞社説を紹介することにしました。まずは、模範最低答案の本文。


●武道とダンス―必修にまですべきなのか

中学校の保健体育では、男女を問わず、柔道や剣道、相撲などの武道とダンスを必ず学ばせる。そんな方針が中央教育審議会の専門部会でまとまった。早ければ11年度から始まるという。
柔道や剣道が大好きな女子はたくさんいる。日ごろからダンスを楽しんでいる男子も少なくない。しかし、男子も女子もみんな武道とダンスをしなければならないとなると、どんなものだろうか。(中略)

武道もダンスも必修になる。昨年、約60年ぶりに改正された教育基本法に背中を押されたことが大きい。「伝統と文化の尊重」が盛り込まれたため、専門部会では「武道を必修にすべきだ」という意見が出ていた。専門部会の方針でも、「武道の学習を通じて我が国固有の伝統と文化に、より一層触れることができるよう指導の在り方を改善する」と述べられている。

もちろん、日本の伝統と文化に触れることは大切だ。しかし、それがただちに武道を学ばせることにつながるのだろうか。伝統や文化と一口に言っても、さまざまなものがある。武道を必修にして全員に教えれば、伝統や文化が身につくというほど単純なものではあるまい。(中略)

それにしても、学習指導要領で体育の必修の種目まで細かく決める必要があるのだろうか。幅広く教えたいという気持ちはわからないわけではないが、あれもこれもと詰め込まれては、子どもは消化しきれまい。文部科学省は大枠を示すにとどめ、具体的な選択は教育委員会や学校に任せてはどうだろう。

文科省や中央教育審議会には、もっと心を砕いてほしいことがある。今回の専門部会の方針でも、スポーツをする子とそうでない子に二極化している傾向や体力の低下が指摘されている。とりわけ、「体育嫌い」といわれる子どもが増えているのが気になる。体育の場合、うまくできないと、クラスの中で恥ずかしい思いをすることが少なくない。それがきっかけでスポーツから遠ざかってしまうケースも聞く。

苦手なことでも頑張れ、と教えるのは大切だが、それでスポーツ嫌いが増えたのでは何にもならない。学校の体育は、体力を高めるとともに、スポーツに親しませるのが大きな狙いだ。スポーツは楽しい。家に閉じこもってゲームをするより、体を動かすことの方がずっと気持ちがいいんだ。まず、そのことを子どもたちが実感できる授業への道筋を工夫してほしい。


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◆「武道とダンス」が最低の社説である理由
(甲)作品の主意と無関係な記述の混入


小論文指導の経験が少しでもある方なら誰しも一読して目につくポイントは、作品の主意とは異質な内容が無造作に組み入れられていることです。すなわち、第6段落から最後まで「文科省や中央教育審議会には、もっと心を砕いてほしいことがある・・・・家に閉じこもってゲームをするより、体を動かすことの方がずっと気持ちがいいんだ。まず、そのことを子どもたちが実感できる授業への道筋を工夫してほしい」は、学校の体育教育と無関係ではないがこの社説の主意「武道とダンス」との関連は薄く、この記述は論旨を不分明にする記述と言わざるをえません。要は、「スポーツは楽しい。まず、そのことを子どもたちが実感できる授業への道筋を工夫してほしい」という主張は、「武道とダンスを学習指導要領で定めることの是非」に関してはニュートラルであり、この作品に盛り込む必然性は弱いということです。


(乙)思い込みによる批判対象の杜撰な紹介

更に、この作品は根拠も挙げず相手の主張を論駁しており、これまた致命的。具体的には、「日本の伝統と文化に触れることは大切だ。しかし、それがただちに武道を学ばせることにつながるのだろうか。伝統や文化と一口に言っても、さまざまなものがある。武道を必修にして全員に教えれば、伝統や文化が身につくというほど単純なものではあるまい」という箇所です。

確かに、朝日新聞の言辞は元気で小気味よいのですが、この作品のどこを見ても、「中央教育審議会の専門部会が「武道を必修にして全員に教えれば、伝統や文化が身につく」などと述べた」という情報は与えられていない。他方、論理的に「武道を学ばせることは日本の伝統と文化に触れること」であることは誰も否定しないでしょう。ならば、武道を必修にした中央教育審議会の理論は、

(1)新教育基本法に「伝統と文化の尊重」が盛り込まれた
(2)武道を学ばせることは日本の伝統と文化に触れることだ
(3)武道を必修にしよう


という常識的なものであるのに対して、
朝日新聞の主張は中央教育審議会の理路をあたかも

(1)新教育基本法に「伝統と文化の尊重」が盛り込まれた
(1ーb)武道は日本の伝統と文化の主要なものだ
(2)武道を学ばせるこは日本の伝統と文化に触れることだ
(2ーb)武道を学ばせれば伝統や文化が身につく
(3)武道を必修にしよう


と読み替えた上で、自分が勝手に想像の世界の中で作った「中央教育審議会の理路」を攻撃しているものにすぎないのです。いずれにせよ、大学入試の小論文においては、誰かの主張を批判しようとする場合、批判対象の主張は正確な引用やリライトによってきちんと復元し提示しなければなりません。而して、朝日新聞のこの社説のような作品は「お宅なに様」ものの頭が高い答案として極めて低い評価しか与えられない。畢竟、受験生諸君は、けっして、こんな傲岸で杜撰な作品を書くことがないように十分注意してください。


(丙)根拠薄弱な自説の垂れ流し

最後に指摘する「根拠薄弱な自説の提示」は、高校生の小論文を添削指導していると頻繁に見かけるものであり、上の(甲)(乙)ほど致命的な減点になるわけではありませんが、だからこそそれは意識して直さなければ受験本番でも「ついつい悪い癖」がでかねない厄介なタイプのミスです。

具体的には「それにしても、学習指導要領で体育の必修の種目まで細かく決める必要があるのだろうか。幅広く教えたいという気持ちはわからないわけではないが、あれもこれもと詰め込まれては、子どもは消化しきれまい。文部科学省は大枠を示すにとどめ、具体的な選択は教育委員会や学校に任せてはどうだろう」の箇所。この主張をサポートする根拠を朝日新聞の社説子はこの作品のどこにも書いていないのです。

これを称して、「根拠薄弱な自説の垂れ流し」と私は呼ぶのですが、蓋し、このタイプのミスを犯すということは朝日新聞の社説子などの小論文作成能力は、日本の平均的な高校生とあまり変わらないということかもしれません。けれども、それはそれで困ったことだと思います。支那の走狗とはいえ、朝日新聞を日本の新聞社とまだ考えている人も世界にはおられるでしょう、而して、朝日新聞が支那の走狗であることをまだ知らない読者から見れば、一応、日本の全国紙の社説の国語のレヴェルがその国の平均的な高校生程度の国語のレヴェルとあまり変わらないことは日本の恥辱になりかねないからです。

蓋し、(A案)朝日新聞には一刻も早く(かつ、納期を決めて)日本語による論理的思考能力を向上していただくか、(B案)「朝日新聞が支那の走狗であり、支那政府が管轄する日本語新聞であること。而して、その日本語のレヴェルの低さは日本とは無関係であること」を正直にカミングアウトしていただだくか、この両案のいずれか(あるいは両方)を可及的速やかに選択して実行していただきたいものだ。私は日本国民の一人としてそう願っています。


(2007年9月6日:yahoo版にアップロード)

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