在日韓国人の「差別的な日本社会」からの解放の道☆朝日新聞トンデモ投書を導きの糸とした覚書

nandaimon


朝日新聞で凄まじい投書を目にしました。絶後ではないかもしれないが空前級の凄まじさ。2008年2月13日東京本社版(13版)の「声」欄、大阪は東大阪市の45歳主婦の方の投書「外国籍理由に選任拒否とは」です。以下、引用開始。

祖父母は、植民地時代に日本人にされましたが、終戦後は韓国人に戻りました。私たち家族は、ルーツを朝鮮半島に持つ、在日韓国人です。先日、大阪弁護士会から調停委員に推薦された在日韓国人3世の林範夫弁護士が、大阪家裁から外国籍を理由に選任を拒否されました。最初からそういう決定を下すのであれば、韓国籍の人に弁護士資格を与えないほうがましです。

日本を代表する人たちは、法の下の平等とか、差別をなくそうとスローガンを掲げますが、まだまだその意識は改善されていません。大学1年になった長女は在日4世です。外国語を勉強しています。娘は日本が大好きですが、「もし、国籍を取るならアメリカにしたいな」と言っています。差別など改善されていない日本を見ると、彼女の意図するものが何なのか分かるような気がします。(以上、引用終了)



この投書に出てくる在日4世の娘さんが「もし、国籍を取るならアメリカにしたいな」と言った理由が、この在日3世の投書子が想像するように「差別など改善されていない日本」にあるのかどうかは不明です。流石に、大学1年とはいえ外国語を勉強している、よって、「アメリカ国籍取得」がそう簡単ではないことくらいは知っているだろうこの娘さんが「日本が他国に比べて特別に差別の激しい国ではない」と認識しておられる可能性もなくはないと思うからです。よって、以下の短評はあくまでもこの投書子が述べられたことに対するものでしかない。このことはあらかじめお断りしておきます。

「大阪弁護士会から調停委員に推薦された在日韓国人3世の林範夫弁護士が、大阪家裁から外国籍を理由に選任を拒否されました。最初からそういう決定を下すのであれば、韓国籍の人に弁護士資格を与えないほうがましです」という主張。これは、公務員採用資格の問題を巡ってもよく出されるタイプの発言ですが、投書子の議論こそ本末転倒と言えるでしょう。土台、外国人に公務員や弁護士になる道を開かねばならない道理はないのですから。

否、筋論から言えば、どのような下級のポジションであれ公務員は公の秩序の形成と運用に携わるわけであるし、また、企業法務にその活動を特化する場合といえども弁護士の業務もまた実務を通した法の形成に関わるもの。ならば、「国民主権」の原理からは、外国人は一切公務員に採用せず弁護士資格も与えないという制度も「合理的差別」として憲法論的には満更通らないことではないのです。すなわち、「最初からそういう決定を下すのであれば、韓国籍の人に弁護士資格を与えないほうがましです」と過半の在日の方が本当に思われるのなら弁護士資格の取得要件に「日本国籍保持者」を再度復活させることも憲法論的にはありだということ。

けれども、外国人の登用を原則禁止にしなければならないほど、すべての公務員のこれまたすべての業務が「公の秩序の形成と運用に携わる」とは必ずしも言えない。それは、弁護士の業務についても同様。まして、政府のシンクタンクや国立大学の教授職などの専門性の高いポジションについては日本人をもっては代え難いケースも稀ではない。畢竟、これらのポジションやケースでは外国人を採用することこそ合理的であり、加えて、この帰結は権利の性質が許す限りより広い範囲により豊富な内容を認めるべきという憲法の人権理論とも整合的なのです。

而して、外国人に弁護士資格を認めることと、他方、その外国籍弁護士に「公の秩序の形成と運用に携わる調停委員」のポジションを認めないことは毫も矛盾しない。それどころか、ある意味、後者は前者の(=国民主権の原則にもかかわらず前者が認められることの)論理的帰結でさえある。畢竟、「日本を代表する人たちは、法の下の平等」の憲法的な内容と論理をおおよそ理解していると言えるのであり、むしろ、投書子の方こそ「法の下の平等」や「社会から差別をなくすということ」が憲法論的にはいかなることを意味するのか、このことに関する理解が足りないのではないか。私にはそう思えてなりません。


さて、アメリカに比べて日本は「差別など改善されていない」と言えるでしょうか? もちろん、何を差別と感じるかは最終的には個々人の主観が判定する事柄かもしれませんが、少なくとも、帰化が認められていない段階の外国人が公務員や「公の秩序の形成と運用に携わるポジション」に選任採用されることはアメリカでもEUでもあり得ないことだけは確かなのです。

では、この投書子は(その主観からの叫びにせよ)何を根拠に「差別など改善されていない日本」と書かれたのか。私は、それは現在の日本では「特別永住権者」たる在日韓国人・北朝鮮人(以下、「在日Korean」の意味でこの両者は「在日韓国人」と表記します。)の人々が、ある意味、外国人としての意識を喪失しているからではないかと想像しています。

蓋し、自分のことを日本人であると思っていれば、そりゃー、外国人として扱われれば「差別だ!」と感じるわな、ということ。けれど、繰り返しますが、外国人を巡る憲法の大枠の理路と諸外国の法制を見る限り、「大阪弁護士会から調停委員に推薦された在日韓国人3世の弁護士が、大阪家裁から外国籍を理由に選任を拒否された」という事態はなんの問題もない。ならば、この投書子が日本社会のメンバーであり続ける限り(本国に帰還するか、投書の中の在日4世の娘さんの希望通りアメリカに帰化移住などしない限り)、その被差別者としての憤りを解消する道は二つしかないのではないか。すなわち、それは日本への帰化または外国人としての自己の再認識である。


●在日韓国人差別解消の二つの道

・日本への帰化

・外国人としての自己の再認識



カール・マルクス『ユダヤ人問題によせて』の掉尾を飾る言葉、「ユダヤ人の社会的解放は、ユダヤ教からの社会の解放である」に倣えば、「在日韓国人の「差別的な日本社会」からの解放は、ぬえ的な在日意識からの日本社会の解放である」。そして、ここで<南大門>をぬえ的な在日意識による自己規定を保つための空虚な自意識の核という意味に使うとすれば、私は日本社会のメンバーたる在日韓国人の方々にこう呼びかけたい。在日韓国人の諸君、帰化するにせよ韓国人日本市民として生きるにせよ、自己を解放するために「自身の心の中の<南大門>に自ら火を放て!」、と。

在日韓国人の「差別的な日本社会」からの解放は、

ぬえ的な在日意識からの日本社会の解放である!


在日韓国人の「差別的な日本社会」からの解放は、

特別永住権制度からの日本社会の解放である!


在日韓国人諸君、「差別的な日本社会」から自己を解放するために、

自身の心の中の<南大門>に自ら火を放て!



蓋し、在日という「異邦人の仮面の裏に日本人意識を潜ませた自己の存在」を見据えてもらい、仮面を脱ぐか(=帰化)、あるいは、仮面に殉じる内面を再構築するか(=外国人としての自己の再認識)を在日韓国人に選んでもらうこと。もって、これによる解放は個々の在日韓国人の解放であるだけでなく、ぬえ的な存在を異物として抱え込み続けてきたことで社会統合における機能不全を宿命とするこの日本社会の解放でもある。

而して、「世襲される永住権」という世界的に見ても極めて歪な現在の在日韓国人を巡る<特別永住権制度>は、個々の在日韓国人の差別と日本社会の不健全な社会統合の原因でさえあり、それは可及的速やかに廃止されるべきものだ。私は、上に紹介した在日韓国人3世の主婦の方の投書を読んでそう確信しました。尚、この問題についての私の基本的な考え方、また、教育の部面での具体的な考えについては下記拙稿をご一読いただければ嬉しです。

外国人の地方選挙権に関する覚書
 

外国人学校に対する公的助成は常識と語る非常識な朝日新聞の投稿
 

(2008年2月13日:yahoo版にアップロード)

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
戦後民主主義を批判する営為の一環として、ブログランキングに
参加しています。結構、真面目に取り組んでいます。よろしければ、
下記リンク先【FC2ランキング】及び【人気blogランキングへ】
にクリックを二つお願いいたします。

fc2rankbanner
(↑)【FC2ランキング】

img35475
(↑)【人気blogランキングへ】
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★



スポンサーサイト

テーマ : 特定アジアと日本
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

KABU

Author:KABU
大東亜戦争終結後のこの社会で跳梁跋扈し猖獗を極めた戦後民主主義の批判を果敢に推進するための
yahoo版のミラーブログ。
2007年9月10日以降の新記事を随時、厳選した過去の自薦稿を漸次アップロードしていきます♪

百人一首 de 海馬之玄関
問い合わせ先
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
使用状況de電気予報
人間が好きになる名言集

presented by 地球の名言

人生が輝き出す名言集


presented by 地球の名言
夢を叶えるための名言集


presented by 地球の名言
仕事が楽しくなる名言集

presented by 地球の名言

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブログ内検索
検索 de 記事リスト
最新の記事
最近の記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2ブログランキング
fc2rankbanner
miniTube