長野の聖火リレーを見つめた世界の目線

naganochina



今回の長野では、支那側も「北京オリンピック反対派」のマジョリティーである独立系の双方とも「暴力沙汰」を起こす気はなかったのだから、街宣右翼と外国人の人権派だけを隔離すればもともと「大騒ぎは起きない」。ならば、より組織的統制のとれている支那側に優先権を与え反対派は騙してでも各個分断するにしくはないと警察は考えたのかなと思います。

私は、当日は、今後の参考に双方の勢力や支那側と警察の戦術を確認するため「聖火」の動きとは関係なく長野中を動き廻ってよい運動になりました。

警察の規制が想定外に支那に有利だったことや、部隊移動のスケジュールを立てていなかったこと、街宣右翼の動員が思ったほど多くなかったこと(よって、支那側にそれに対処するための人員を割かせることができずその分彼等にフリーハンドを与え、独立系の動きにも影響を与えたこと)等々、反省点も多かったが、多分、こんなイベントに生まれて始めて参加したような若者や家族連れも多く勇気づけられました。

それにしても現地で自分の目と耳で見聞きした光景と日本の新聞・TVが報じた内容にはかなりのギャップがあった。日本の新聞は読むに値しない。常日頃からそう思っているけれど、ここに紹介した海外報道を読んでその感を一層深くしました。Times の” Japan mobs Olympic torch of trouble,”「聖火、日本で喧々囂々たる紛争の火種と化す」(By Michael Sheridan, April 27, 2008)。

聖火リレーコース沿道の「陣取り合戦」の紹介に明け暮れた日本の新聞やTVに比べて、聖火リレーの持つ国際政治や歴史的な意味、あるいは、チベット問題に関して正直そう国民の関心が強かったとは言えない日本においてさえ、重厚かつ堅固な警察の警備体制を敷かざるを得なかったこと自体が孕んでいる支那の問題点を実にフェアに論じた記事に、日本と欧米のジャーナリズムのパフォーマンスの差を嫌でも感じたということ。また、IOCに対する皮肉も胡椒が利いている。拙訳だけでなく、是非、英文も堪能していただければと思います。


naganotibet


Rival chants of “Free Tibet” and “Go, China” pursued the Olympic torch through the Japanese city of Nagano yesterday as more than 3,000 police held back demonstrators along the relay route. Five men were arrested and four were injured after pro-Tibet demonstrators clashed with Chinese students.

A team of Japanese police in tracksuits ran alongside the torch, avoiding any of the scenes that marred the London leg of the relay, when a squad of Chinese security guards fought off protesters.・・・

While the Japanese authorities breathed a sigh of relief after yesterday’s event, the government in South Korea placed thousands of security personnel on alert for its stage of the relay this morning. Human rights activists in Seoul have vowed to stage a protest at China’s treatment of North Korean refugees and in support of Tibet.


昨日(4月26日)、3000人にも及ぶ警察官が聖火リレーコースに沿ってデモ参加者を規制する中、「チベットに自由を!」と「頑張れ支那!」という敵対する両陣営のシュプレヒコールがリレーされる聖火を追いかけながら長野市内を移動した。逮捕者5名、そして、チベット支持派と支那人学生の衝突により4名が負傷した。

ジャージに身を包んだ日本の警官隊が聖火ランナーの両サイドをガードしつつ並走。これは支那から派遣された護衛班が(支那に)抗議する人々を撃退したことにともない、ロンドンでの聖火リレーが台なしになった轍を踏まないように工夫されたもの。(中略)

昨日のイベントが終了し日本の当局がほっと安堵の息を漏らしている一方、韓国政府は韓国での聖火リレーに備えて、今朝、数千人の警備要員を配置した。人権活動家達が、支那政府の北朝鮮難民への取り扱いへの抗議と、チベットを支持すべく支那への抗議を計画しているとソウルで言明したからだ。


The torch is now on the last international stages of the relay. It will go on to North Korea, Vietnam and Hong Kong before a tour of Chinese cities until the games open in Beijing on August 8. The global spectacle of police and protesters has been far from the goodwill pageant that Chinese leaders envisaged for the relay.

It may have contributed to China’s decision, announced on Friday, to meet representatives of the Dalai Lama. Beijing has received “positive responses” from around the world to its initiative, the state news agency, Xinhua, said yesterday.・・・

Chinese political analysts, however, warned that the two sides do not agree even on the boundaries of Tibet. In a sign of divergences within the Chinese regime, two party newspapers, the People’s Daily and the Tibet Daily, yesterday coupled reports of the official announcements with scathing attacks on the Dalai Lama.


支那国外の聖火リレーはその最終局面にあり、8月8日の北京での開会式まで続く支那国内のリレーに入る前の予定としては、北朝鮮・ベトナム・香港を残すだけになっている。畢竟、世界中で繰り広げられた警察の警備と批判の光景は、支那の指導部が心に描いていた聖火リレーのイメージ、すなわち、友好を演出するイベントとはかけ離れたものになっている。

而して、(聖火リレーを巡る)この状況が支那政府をして、ダライ・ラマの代理人と会談するという決断を金曜日(25日)に発表させたのかもしれない。支那政府のこの発表は世界中から「好感」をもって迎えられていると支那政府の国営通信社、新華(通信社)は昨日報じた。(中略)

支那政治の専門家は、しかし、支那側とダライ・ラマ側はチベットの国境線についてさえ合意できていないと楽観を戒めている。支那政府内部の意見の不一致の現れなのか、人民日報とチベット日報という 支那共産党系の二つの新聞は昨日、ダライ・ラマに対する容赦のない攻撃を含む公式見解を発表した。


Communist party officials are conducting a harsh campaign to reeducate or punish dissident monks in Tibetan monasteries, according to a detailed report in yesterday’s South China Morning Post.

It quoted a senior official in Qinghai, a Chinese province inhabited by Tibetans, as saying the aim was tighter control over religion.

The report coincided with a call by the president of the International Olympic Committee, Jacques Rogge, for the West to stop “hectoring” China over human rights “You don’t obtain anything in China with a loud voice,” Rogge said in an interview with the Financial Times. “That is the big mistake of people in the West.”

The Olympic president said that the West had taken 200 years to evolve from the French revolution but China started only in 1949.

Most Chinese historians say it was the democratic revolution of 1911 that marked an equivalent turning point for their country. It is orthodox Communist party teaching, however, that progress began only after “liberation” and the end of “old China” in 1949.


昨日の(香港の英字新聞)South China Morning Post が詳細に報じた所によれば、支那共産党の当局者は、チベットの僧院に拠る反体制派僧侶の再教育および処罰を行なうべしとする執拗な批判のキャンペーンを行なっている。

同紙はチベット人が住む支那の省の一つである、青海(省)のある高官の言葉を引用して、支那政府によるチベット人僧侶に向けられた批判キャンペーンの目的は宗教に対する規制強化であると報じている。

同紙はまた同じ記事の中で、西側先進諸国に対して人権問題を理由に支那を「虐める」のを止めるべきだと説く国際オリンピック委員会のジャック・ロゲ会長の要請をも紹介している。ファイナンシャルタイムズのインタヴューに答えてロゲ会長曰く、「声高に支那を批判しても何も得ることはない」、「支那を批判することは西側に住む人々の大いなる過ちである」、と。

この国際オリンピック委員会の会長は、西側諸国は現在の(人権状況の)段階に進化するまでにフランス革命から200年を経過しているのに対して、支那は(近代国家への歩みを)1949年に始めたばかりなのだとも述べた由。

けれども、支那史の専門家の中では、この国において(フランス革命に)匹敵する時代の画期となったのは1911年の民主化革命(=辛亥革命)と考えている者が大多数なのだ。他方、支那共産党の公式の教義では、1949年の「解放」と「古い支那」の終焉からやっと(この国の)進歩の歩みが始まったことになっている。



【参照動画】





【参考記事】


・長野聖火リレーde「チベットに自由を!」を叫ぶブロガーのためのマニュアル
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/52903438.html

・聖火リレーの前に決まりつつある「関ヶ原@長野」での北京オリンピック反対派の勝利
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/53035530.html 
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/53035607.html

・「チベットに自由を!」を長野で訴えるブロガーのための実践マニュアル
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/53134688.html



(2008年4月30日:yahoo版にアップロード)

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