ウォーキング de 我が街「新百合ヶ丘」:小田急多摩線沿線-縦走編(参)

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黒川は谷戸の<聖地>です。「巨大な谷戸がある」というだけではなく「谷戸が密集している」という意味。正に、それは、幾つものコースが山地に密集しているゴルフ場のよう。もちろん、密集しているのは環境破壊の象徴であるゴルフコースではなく、人間と自然の共生の極地と言っていい谷戸ですけれども。

畢竟、1.5キロ四方のエリアに大小15-16個の、大雑把に数えても4-5個の巨大な(前回の連載で紹介した横浜市青葉区と町田市の境にある谷戸にも規模において優ることはあっても劣ることはない)谷戸が黒川には横たわっている。「沖縄の中に基地があるのではなく、基地の中に沖縄がある」としばしばプロ市民は口にしますが、正に、「黒川の中に谷戸があるのではなく、谷戸の中に黒川はある」。そんな黒川地区の中心部から「参」の散策は始まります。


・【青葉区-町田市の境界の谷戸】岡上地区-完全包囲編(七)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58741330.html

【地図画像】
・多摩線沿線散策Map(コバルトブルーの線が散策ルート)
 http://www31.ocn.ne.jp/~matsuo2000/shinyurimap14a.JPG





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稲刈り直前の見事な谷戸田の風情。画面右奥では稲刈りの真っ最中です。と、その近傍には「明治大学農学部」の田圃も。「実験中」「お手を触れないでください」ですか。

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さて、次の画像に写っている用水路。これなんだと思います?

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そう聞かれても「用水路 is 用水路」としか答えようがないですよね。

はい。

これは三沢川の上流の一つなのです。以前の連載でも何度か記したように、三沢川は多摩川水系。そして、前回の連載の確認ですが、我が街「新百合ヶ丘」の中核、すなわち、旧柿生村の大部分は鶴見川水系を<母なる川>として連綿と古代から近世にかけて人々が暮らしてきたエリアなのです。要は、黒川地区は旧柿生村の中で他の地区とは「生態学的社会構造」に関して原初的基盤を異にしていた可能性もあるということ。補足をつけた上で過去記事の関連記述を転記しておきます。


【現在いるのは「真光寺公園」の入り口、】町田市真光寺地区。実は、先程、後ろ髪引かれた尾根の頂上が【黒川地区と真光寺地区の境界線と鶴川街道が交差する尾根の頂上辺りが】、弘法の松・高石神社と結ぶ、多摩川水系(三沢川)と鶴見川水系(真光寺川・麻生川・片平川)の分水嶺線。・・・【黒川地区から真光寺地区に向かう鶴川街道の】尾根の登り口近くを流れる三沢川と「今」いる【県境の尾根を町田市側に下りきった】辺りは直線距離で300メートルも離れていないのですが、川の流れは逆になります。三沢川はひたすら町田に背を向けて北東に流れるのに対して、真光寺川は横浜の街の灯を慕うのか南東に流れる。月は東に日は西にの風情です。
   


・鶴川街道-完全踏破編(黒川&真光寺)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58587554.html





国士舘大学脇の里山に続く道を通り、多摩市に最も近い黒川の谷戸に帰還してから徒歩10分。ちなみに、その帰還地点の谷戸から黒川谷戸の「入り口=汁守神社」までは大体徒歩20分程度の行程ですから。行程の中間地点を過ぎました。

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この辺りまでくると三沢川も「用水路」から「小川」に格上げになり、人家も随分増えてきます。それでも、やはりここは「都市近郊農村」の風情。新百合ヶ丘の中心部から直線距離で5キロ程しか離れていないのにやはりそう感じます。

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と、その時、

我々の目に飛び込んで来たものわぁー?

はい。

これです。

正に、「我が意を得たり」のもの。

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б(≧◇≦)ノ ・・・打倒、民主党!

б(≧◇≦)ノ ・・・「麻生総理」断乎支持! 頑張りましょう。






気合再注入した所で先に進みます。下は民家脇で見かけた「地神齋」と五輪塔の一部。その下は黒川の「毘沙門大堂跡」に立つ木製の鳥居。汁守神社にも感じるのですが、真言密教系の「神仏混淆」の豊饒な信仰がこの地域には存在してきたことをうかがわれる事物、鴨。いずれにせよ、黒川地区の「生態学的社会構造」、つまり、「自然とのかかわりを媒介とした人と人との社会関係のあり方」の歴史的推移を考える上で参考になるものだと思います。

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Topの画像でもありますが、さて、これはなんでしょう?

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はい。

「苧麻」(カラムシ)です。日本古来の「麻/麻布」の代表的な原材料。手許の百科事典を紐解いてまとめればこういうこと。

■麻(アサ)
①中央アジア原産とされるアサ科属で一年生の草本。大麻または大麻草のこと。この植物から採れる麻薬を特に大麻(マリファナ)と呼ぶ。

②広義には麻繊維を採る植物の総称。アマ科の亜麻やイラクサ科の苧麻(カラムシ)等々が「アサ」と呼ばれるが、それらは①とは全く別の種類の植物である。
    


「麻生区」の名前の由来について、「古代、この地域は麻を産し、麻布を朝廷に献上していたから」とかなんとか書かれている書籍もありますが、実際に、「麻生郷」の名称が確認できる最古の文書は、建武新政の功績に対して元弘3年(1333年)、足利尊氏公にこのエリアが与えられたことを記した文書『所領目録』です。

ただ、地域の植生がそう大幅に変わることは少ないと仮定すれば、中世期に「麻生」と呼称された以上、古代にもこのエリアの人々にとって「麻」が、すなわち、この画像の苧麻が生活の重要な糧でありアイテムであったこと、それらの人々にとって苧麻が当時の黒川地区を含む新百合ヶ丘エリアの生態学的社会構造の構成要素であった蓋然性は低くないと思います。

たかが苧麻、されど苧麻。

ウォーキングは奥が深い!




先に進みましょう。下は<現在>の黒川を象徴しているもの2題。

まずはこれ、

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水力発電所!

この発電所は、相模湖から17.4キロ、地中の導水路を通って運ばれてきた水道用水が黒川で12.2メートルの落差ができることを利用したものだそうです。

そして、次は?

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はい。JAセレサ川崎がバックアップする、はるひ野小学校の体験実習田圃。はるひ野小中学校からこの実習田までは、道筋で1キロ、小学生の足で約12分程度でしょうか。いずれにせよ、地域と学校の連帯も含め心温まる良い試みではないでしょうか。

「ここは「食農教育授業」の田んぼです」「川崎市立はるひ野小学校5年生が、お米ができるまでの田植えから収穫までの実習の田んぼです」「みなさまも一緒に観察をしてください!」と、お握り君に呼びかけられた私は「Why not?」と心の中で呟きました。

而して、要は、近代の日本社会では、里山を豊饒なる里山として見る「生態学的」な視線ではなく、里山を単なる土地の高低差に還元する「操作主義的」な視線が優位に立った。他方、現在の日本社会では、農業は人々の「生活世界」の一部ではなく「習い事」の一部に変容してしまっているの、鴨。これを見てそう感じました。

とかなんとか、一文にもならない空想の翼を羽ばたかせているうちに黒川谷戸群の東端に到達。そう、「黒川谷戸の入り口=汁守神社」です。

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以下、慌しく、黒川駅から来た道を逆に辿り次の目的地に移動します。

下の画像。画面奥は鶴川街道を跨ぐ小田急多摩線の高架。ここで小田急線の高架の手前、画像右手の道、栗平・柿生に通じる道に進みます。

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坂をずんずん上る。左手に黒川駅の駅舎が見えてきます。

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更に進む。と、前方にバス停が。「黒川分校下」とな?

はい。

これが、次の目的地「黒川分校跡=黒川青少年野外活動センター」です。

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下の画像は、黒川青少年野外活動センターの「取り付け道路」というか「取り付けスロープ」から、今上ってきた道を振り返ったもの。鶴川街道からこの撮影地点までは約360メートル、徒歩4分の距離です。

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というところで、適度な長さなので次回に続きます(;・ω・;)。






(2009年10月25日:yahoo版にアップロード)

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