バンクーバーオリンピック☆私はキムヨナ選手を応援する




バンクーバーオリンピックの女子フィギュアスケート日本代表が決まりました。安藤美姫・鈴木明子、そして、浅田真央の三選手。日本選手の中では私が応援している中野友加里さんは惜しくも落選。日本人としては浅田、安藤、鈴木の三選手にはベストを尽して欲しいと思わずにはいられません。しかし、実は、私がバンクーバーオリンピックで本当に応援しているのはキムヨナ(金妍児)選手。キムチは大好きだけれど韓国があまり好きとは言えない私がなぜキムヨナ選手を応援するのか。なぜ?

もちろん、私が嫌いな「韓国」とは、韓国人として行動する様相下の韓国政府や韓国人であり、京都で学生生活を終え、大坂で社会人生活をスタートした私は沢山の在日韓国人の友人・知人がいる。また、キャリアの過半を占めるアメリカでのビジネス経験を通して、人品卑しくない尊敬に値する韓国人・韓国系アメリカ人がおられることも実体験として知っています。彼等に比べれば、天皇陛下に対して不遜な言辞を吐き、<天皇>を自党の政策の正当化に政治的に利用しようという民主党の輩や、あるいは、憲法無効論なる無知蒙昧な妄想を述べたてる排外主義丸出しの日本人は品性下劣の極みと言ってもよいくらいです。

けれど、彼等が韓国人として(韓国人の<ユニフォーム>を着て)行動する段になると、その同じ尊敬に値する立派な韓国人も、国際法や確立した国際政治の慣習を逸脱する<普通の韓国人>になる傾向は否めない(笑)。畢竟、アメリカに帰化したいと考える韓国人の多さは、表面的な「ウリナラ=韓国が世界の中心」的の言動と、深層での韓国自体に対する彼等の自信のなさや自己嫌悪を、すなわち、韓国人の韓国なるものに対するアンビバレントな心性を端無くも表していると私は考えています。このことは、アメリカに帰化したいと考える日本人は極めて稀であり、実際、アメリカ人と結婚してアメリカの永住権を取得しているのにアメリカ国籍を取得しない大和撫子が少なくないことと好対照をなしている。閑話休題。


・天皇の政治性を巡る憲法の精神
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/59059411.html

・憲法無効論の頑冥不霊と無用の用(上)(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58998947.html 



kim.jpg



韓国があまり好きではない私がなぜキムヨナ選手を応援するのか。


それはもちろん、チェジウ姫ファンの私にとってキムヨナ選手がどの日本選手より「好み♪」ということもありますが、なにより、精神的にお子様の真央ちゃんや、能力的に劣る安藤さんとはキムヨナさんは「物が違う」と感じているから。そして、オリンピックというのは「本当に強い選手が順当に勝つ凄み」を堪能する所に醍醐味がある。実は、「本当に強い選手が順当に勝つ」ことは極めて困難であるがゆえに、その具現を目にすることがオリンピックの醍醐味であり、その醍醐味の前には(自国選手が明らかに能力資質的に劣る場合)自国選手を応援したいという当然の心情は道を譲るべきだ。と、そう考えるからです。

そして、キムヨナ選手を応援するにはもう一つ理由がある。それは、オリンピックの女子フィギュアスケートの場合、どうも私が応援する選手は金メダルを取れないというジンクスがあるから(笑)。而して、「実際に勝った選手が本当は強かった」という結果になる傾向があること。前回のトリノオリンピックの時のクールビューティ、銅メダルもどうかという大方の下馬評を覆し見事に金メダルを掌中にした大和撫子、荒川静香さんのケースもそうでした。

トリノオリンピックでは、個人的には、苦労人で性格もよさそうなロシアのスルツカヤさんと、性格も「ヤンキー」でお茶目なヤンキー娘のコーエン選手を私は応援していたのですが、荒川さんは氷のように冷静で鬼のように強かった。タンチョウのように優雅で鬼のように強かった!

フィギュアスケートと言えば、夏のオリンピックの体操競技ほどではないけれど、10代からせいぜい二十歳すぎの若くて小さくて軽くて身体の柔らかい選手の独壇場になりつつある。ここ数年そう感じていました。よく言われるようにオリンピックの採点競技種目は「サーカス予備軍」、と。確かにそれもそれでいいけれど、やはり、心・技・体の研鑽を積んだ者が本来の<美の土俵>で咲き競う美の競演を私はフィギュアスケートには期待してしまいます。







種目は違いますが、この点で私がどうしても連想してしまうのは1984年のサラエボ冬季五輪のアイスダンス。この種目で当時世界を制圧していた並み居るソ連勢をものともせず優勝したイギリスのジェーン・トーヴィル&クリストファー・ディーン組(Jane Torvil & Christopher Deen)の演技です。





映画『愛と哀しみのボレロ』のテーマとして知られるモーリス・ラヴェルの舞踊曲『ボレロ』の編曲版(このテーマは通しで演奏すると13分~16分かかるのでしょうが、演技時間に合わせて4分の作品に編曲しなおしたもの)に乗せたその演技はアイスダンス史上初めて「満点」を獲得しました。体操種目の「10.00」じゃないですよ! 美の競演で「満点」! これについては知り合いのスケート関係者がこう言っておられました。

もちろん、あの「6.00=満点」はイギリスによる他の国の審査員買収の結果かもしれない。国際大会は舞台裏では何でもありの世界だから、わからないけれど、それも否定はしないです。でもね、フィギュアやアイスダンスで「満点」は普通出ないですよ。それに、あれから何回このサラエボでの演技をビデオで見たかわからないけれど、あの演技を超えるパフォーマンスを後にも先にも見たことがない。だから、やっぱりあれは「満点の演技」だったのであって、1984年サラエボのJane とChristopherにはスケートの女神が憑依したとしか考えられない、と。

この伝説のサラエボの演技ほどではないけれど、心・技・体の研鑽を踏まえて咲き競う美の競演という点において、私はトリノオリンピックでの荒川さんのフリー演技にはただただ感動してしまいました。その演技を見終わった時には、<敵>ながら天晴れの感を抱いたことを今でもくっきり覚えています。

日本人としての贔屓目かもしれませんが、目の肥えた欧州のマスメディアが彼女を絶賛したのも理由がないことではないと思います。ジャンプだけが取り柄の日本女子フィギュアではなく、本来、美を追求するはずのフィギュアスケートの本来の<美の土俵>でトータルに世界と戦える選手が出てきたという感を覚えたということ。

而して、荒川さんの一世一代のトリノでの演技の後、日本選手は残念ながら順調に育っているとは言えないのではないでしょうか。ならばこそ、本来の<美の土俵>で「本当に強い選手が順当に勝つ姿」を私はキムヨナ選手に期待する。そして、逆に言えば、「実際に勝った選手が本当は強かった」という結果を日本の三選手には具現してもらいたい。蓋し、今回の全日本選手権優勝、人生初めてのスランプを突き抜けて全日本選手権4連覇を果たした浅田真央選手が、このスランプを突き抜けるプロセスで、スランプと重圧を槓桿として<お子様>から脱皮できたのだとしたらその可能性は低くはないと思います。なんせ私のジンクスからはその可能性は100%なのだから。

バンクーバーが楽しみです。











(2009年12月29日:yahoo版にアップロード)

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