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英語がお得意な貴方へ、ひとこと言っていいですか? シャットアップ!!

manabemadoka9


下は、あるブログ友の記事の転載です。
日本人の英語力の現状について考えさせられる。
そう思い転記させていただきました。


シャットアップ!!

仕事の接待で、とあるアメリカの大学の政治学の先生御一行との会食に出ました。
先方は10名近いグループで、先生と秘書のほか、先生の同僚、仕事仲間、そして日本人留学生を含む学生さんなど。

日本人は3人ほどいらして、ひとりは先生の仕事仲間らしい中年のひと、残りは留学生らしいお嬢さんたちでした。

後者の二人は大和撫子らしくてほほえましかったのですが、
先生の仕事仲間らしい中年の日本人女性は、外見は日本人ですが態度はすっかりアメリカ人、という感じのかたでした。

そして、正統派日本語なまりの流暢な英語で、まくしたてます。
「日本人は、自民党に辟易して政権交代を選択しました。自民党は実力じゃなく世襲で議員になる人がたくさんいましたから。今の日本の格差社会をつくったのは小泉です。取る人が全て取り、貧しい人はなにももらえない社会になりました。高校教育にも日本はすごいお金がかかります。民主党は高校教育を無料にしようとしています。」

わたくし、心の中につっこみがいくつも浮かんだのに、何も言えなかったのは、もちろん第一にはこちらが接待する側だったということもありますが、
やはり、英語の会話では瞬発力がどうしても不利、ということも理由だったことは否めません。


・・・それにしても、このかたを見ていて、思い出したのは、
ロンドンにいたときBBCニュースに登場していたグリーンピース・ジャパンの代表の日本人(名前失念)でした。

日本が調査捕鯨を開始したのを受けたものでしたが、うら若いその日本人青年は、やはり正統派日本語なまりの流暢な英語で、これが調査捕鯨の名を借りた商業捕鯨である旨をまくしてたてていました。


・・・君たち、シャットアップ!!!!


赤旗を読んでいても思うのですが、なんというか、そのスジの方々は、実によく勉強していて、そして英語のニュースソースもよく読んでおられ、つまり英語に強い。
海外へ英語でまくしたてられる情報が、かなり偏ったものになっているとしたら、
それは、中道から中道右派な人々が世界に対してまくしてたてる度合いがちょっと足りないからなのかも、という仮説を立てたわたくしでした。


【転載元: なぜかロンドンそして東京】
 http://blogs.yahoo.co.jp/fukufukimama/58031049.html


cocorochans.jpg


一瞬、「あれ、これ自分で書いた記事かな」と錯覚してしまいました(笑)。

それくらい共感した記事。

本編記事のポイントは切り口次第で幾つもあると思うのですが、
英語教育屋さんとしての私的には次の3点を考えさせられました。

①日本人の英語力は(潜在的にせよ)そう低いものではない、こと。
ちなみに、プロですから当たり前ですが、私も、例えば、TOEICで950点以上のスコアは持っています。

ただ、

②英語ができるタイプの日本人の英語にはかなりクリアカットな特徴が観察されること。それは、コミュニケーションの効率を離れて(声色から表情から身振り手振りに至るまで)英語のネーティブスピーカーに近づくことが自己目的化しているのかもしれないこと。

例えば、キッシンジャー氏やリー・クアンユー氏の英語は酷いドイツ語や広東語訛りの英語だけれど、両者ともその発信する内容によって広くアメリカでも尊敬を勝ち得ている。このような事態は、日本人の英語のできるタイプの向きからは癪に障る不愉快な事柄なの、鴨。

そして、

③英語のネーティブスピーカーを、その声色まで真似るかどうかは(英語でのコミュニケーションスキル開発のため「最適投下時間」という判断を超える、ある意味)個人の美意識の問題であり、それは各自の自由ではあるでしょう。しかし、個人の勝手ですまないかもしれないことがあるのではないか。

蓋し、英語ができるタイプの日本人には、内省の契機が乏しいというアメリカ人の悪い側面と、論理的に話ができないという(特に、相対的で異質な諸価値が錯綜する場面に論理的に対処できないという)、一種、日本人の弱点とされるものを併せ持つ方が少なくないこと。要は、そんな日本人は、往々にして「日米の悪いとこ取り」になっていることです。


これら①~③を鑑みるに、蓋し、(甲)一般の日本人にとっては、「英語より国語。国語より礼儀作法が遥かに重要」であり、そして、(乙)海外と戦うのが持ち場の日本人は英語で存分に戦える英語力と論理力と歴史的知識を何が何でも身につけてもらわなければならない(ならば、声色なんぞ真似ている暇は恐らくない)。これら(甲)(乙)の2点が本編記事から演繹される、現下の日本人の英語に露呈している課題ではないかと私は考えます。

いずれにせよ、私は、自身、学部以降ドイツ語がメインだったこともあり、英語を使い始めたのは20代後半から。まして、英語教育のプロとしての修業を始めたのが30代前半からということもあり、幸か不幸か、声色まで真似る暇はありませんでした。だから、そのような凄く英語がおできるなる方々は雲の上の<女神様>だと思っていた。

で、30代の半ばのある日、アメリカの学界セミナーで、そういう女神様達が、美しい英語で全く内容的にも論理的にも支離滅裂なことを話していることを発見するに及び、驚愕。その後、立場も漸次上になり、今では私よりも若い世代のそういう女神様達が書かれたペーパーを読む機会も増え、要するに、彼等の多くが英語だけでなく日本語でも到底世界で通用しないどころか世間に出せない類の能力しか持たないこと、(カントの『道徳形而上学』流に言えば)「美しいかもしれないが、ただ残念なことに脳髄のない頭部」の持ち主であることを確信しました。

而して、

それ以来、私は綺麗な英語の発音をする方は、なるべく自分のチームには採用しないことにしています。




【参考記事】
・鳩山首相のコミュニケーションスタイルは日本人特有のものか  
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/59037141.html

・明治時代の政治家の英語力?
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/50571092.html

・英語ディバイドという現象
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/b0374fc208e1d2cbd37a24ede26dc560






(2010年1月12日:英語と書評 de 海馬之玄関版にアップロード)

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