天まで舞い上がるか鳩山政権の中国片思い☆民主党政権を見る海外の冷たい視線(下)

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Economic logic argues for closer ties with China, which has already overtaken America as Japan’s biggest trading partner, and is about to overtake Japan’s economy to become the world’s second-biggest. After not one but arguably two “lost decades”, an ageing population cannot drive demand in Japan. It must hitch itself to the Chinese juggernaut. A strategic vision, too, lurks somewhere in the idea of an EAC. Mr Hatoyama has committed Japan to cutting greenhouse-gas emissions by a quarter by 2020. He thinks Japan can lead Asia towards a low-carbon future.


経済の論理からは、しかし、日本と支那の接近は合理的に説明可能である。支那はすでにアメリカを抜き日本の最大の貿易相手国であり、支那は今正に世界第二の経済大国という日本経済の規模を上回ろうとしているのだから。10年といわずほとんど20年に及ぼうとしている「失われた数十年」の後、かつ、少子高齢化の進む人口構成を抱えては、日本国内での需要増大は不可能である。而して、日本は自らを支那の巨大で強大な経済力に小判鮫よろしくリンクさせるしか他に道はない。他方、何がしかの戦略的狙いもまた東アジア共同体構想には含まれている。鳩山氏は、2020年までに温室効果ガスを日本が25%削減することを約束した。鳩山氏は低炭素社会の実現に向けて日本がアジアをリードできると考えているのだ。


But contradictions lurk too. The idea makes a nod to China’s rise. Yet it assumes Japan’s rightful lead in proposing a new regional architecture, while impressing Japan’s technological prowess on China. The impulse is deeper-seated than Mr Hatoyama might admit. The story of modern Japan is of the use of Western arms and technology to overturn China’s centuries-old regional dominance. China now intends to restore the natural order, and does not need directions from others, least of all Japan. It has made only the minimum polite noises about an EAC. As for the green technology that Japan can share, both sides say it is a good thing but are infuriatingly sparing with the details. Besides, since the December summit in Copenhagen, China has hinted it might go its own way on climate change.


しかし、鳩山氏の目論見には矛盾もまた含まれている。その目論見は支那の興隆を当然のものとして容認するものであり、他方、日本の優れた技術力を支那に採用させることを通して、その目論見は東アジア地域の新しい国際秩序を提案する日本の正当性を前提にするものなのだから。蓋し、支那の興隆と日本の技術力の支那への移転の衝撃は鳩山氏の想像を超えて遥かに根深いものであろう。日本の近代は、欧米式の軍備と技術を用いて数世紀に及ぶ東アジア地域における支那の支配を覆してきた歴史であった。而して、支那は、現在、かって、それが当然のものの如く享受してきた東アジア地域における盟主の地位を回復しようとしており、よって、他国からの指図を受け入れるつもりはなく、まして況や日本など歯牙にもかけていないのである。実際、東アジア共同体構想に関して支那は最小限の月並みで当たり障りのない批評を出しているだけであり、日本が支那に供給できる低炭素化技術に関しては、日本も支那も好意的に評価しているものの、議題がこと気候変動への取り組みの各論に移るや否や、両国の間では激しい言い争いが始まるのである。加えて、去る12月、コペンハーゲンで行なわれた首脳会議で、支那は気候変動に対しては世界とは別の独自の取り組みで対応するという姿勢を示唆したのだから。


Popular Japanese attitudes towards China suffer from the same doublethink. In one recent poll, most of those questioned wanted a “warmer” political relationship with their big neighbour. But most also wanted the prime minister to visit Yasukuni, Tokyo’s militarist shrine, on remembrance day. That is one issue guaranteed to send China-Japan relations into the cooler. A sense of Japanese superiority over coarse, authoritarian China is also widespread. More than one Japanese professor has told Banyan that Japan is the true guardian of Chinese culture.


一般的な日本人の支那に対する態度も鳩山氏の目論見と同様に欺瞞的な思考と無縁ではない。最近のある世論調査の中で、調査に回答した日本人の多くはこの巨大な隣国との外交関係が「より友好的」に推移することを望むと答えている一方、日本の首相が終戦の日に東京にある軍国主義者を祀る靖国神社に参拝することを望む日本人が圧倒的多数派なのだ。而して、首相の靖国神社参拝は、日本と支那の関係を冷え込ませることが確実なのだから【靖国神社と「軍国主義」は直接の関係はない。よって、この記述は明らかに間違いであるけれど、訳文はテクストに従った】。実際、粗野で独裁主義的な支那に対する日本の優位性という感覚もまた広がりつつある。日本の大学教授の中には、日本こそ支那文化の真の保護者だということが分かりましたよとBanyan【インドのビジネスマン】に語ったのは一人ではないのだから。


History wars, still far from resolved, point to the limits of rapprochement. So too do maritime disputes over territory. But a huge constraint is the fiscal one. Greying Japan is burdened with deflation, stagnant growth and a national debt close to 200% of GDP. Japan lacks the resources (and the will) for the kind of bold strategic moves, putting Japan at the heart of Asia, at which Mr Hatoyama and Mr Ozawa hint. Even a more autonomous security policy, out from under America’s wing, is almost a non-starter. Japan has cut its defence spending in recent years, to just 1% of GDP. It has grown more dependent on the United States, not less.


歴史戦争は現在も解決には程遠く、それは両国の友好に限界があることを示している。而して、領海確定を巡る紛争もまた同様なのだ。しかし、日本の支那に対する対応を決定的に枠づけているものは財政問題である。衰退しつつある日本は、景気の後退、低い経済成長、そして、GDPの二倍に達する国家財政の負債という重荷を背負っている。鳩山氏と小澤氏が示唆しているが如く、日本をアジアの中心に据えるために必要な、ある種、大胆な戦略的転換をなすための資源を(そして意志も)日本には欠けている。アメリカの影響から離れるという、より自立的な安全保障政策に至っては成功の見通しは皆無と言ってよい。日本はその防衛費をGDPの1%に収まるようにここ数年削減しているのだけれど、それはどう見ても、アメリカに依存する度合を高めるものでこそあれその逆ではないはずだからである。


Behind China’s smile
This is where strains over the alliance really matter for the security of the whole region, not least because of Taiwan. On January 24th the Okinawan township picked, after painful years of talks, by the United States and Japan’s previous government as the destination for the relocated marine base elected a mayor resolutely opposed to the move. Popular concerns about the “occupation mentality” of American forces are valid. But Mr Hatoyama, according to colleagues, was sleepwalking when he reopened the issue. Now he cannot go back. Local politics and national security are on a collision course. Mr Hatoyama has said he will decide over the base by May. But moving it anywhere else in Japan will face local resistance too.


ほくそ笑む支那の心中
日米同盟関係の緊張が実に「東アジアー西太平洋」地域全体の、就中、台湾を巡る安全保障にとって真の重大事であることと日本の安全保障は関連している。1月24日、数年間の困難な交渉を経てアメリカと日本の前政権がアメリカ海兵隊基地の移転先として決定した沖縄のある自治体では、この基地移転に金輪際反対するとういう市長が誕生した。日本国民の全体としてはアメリカ軍の「職業意識」が低下することに対する懸念がいまだ強いのだけれど、他方、鳩山氏は、彼の同僚達によれば、この基地移転問題に再度取り組む段になると夢遊病者の如き状態であるらしい。而して、最早、鳩山氏は引き返すことはできず進退窮まっている。地方政治と国家の安全保障が激突しているのだ。鳩山氏は5月までには基地移転に関して決定すると言い続けているものの、件の海兵隊基地を他の日本のどこに持っていこうとも、その地方での反対に遭遇することは必至なのである。


As Yoichi Funabashi, editor of Asahi Shimbun puts it, if the new administration bungles relations with Washington, it will look diplomatically inept at a time when power relations in Asia are shifting fast. That might spell the end of the hapless Mr Hatoyama.

朝日新聞の編集者、船橋洋一氏が述べているように、日本の新しい政権がアメリカ政府との良好な関係の維持に失敗するようなら、それは、アジアにおける勢力の構図が激変している現在、新政権の外交的力量不足を曝け出すことになるだろう。もし、そのような事態になるようなら、それは不運な鳩山氏の政権の終わりを意味することになるの、鴨。


So it is hardly cynical to assume that one aim behind China’s outbreak of smiling is to drive a wedge between a slightly clueless Japan and its longstanding protector. After all, Japan would be its base were America to come to Taiwan’s rescue in the event of a mainland attack.


而して、支那が笑いを堪えきれないその背景には、些か頓馬な日本とその長年に亘る保護者との間に楔を打ち込もうとする目的が実現しつつあると想像することは満更荒唐無稽で皮肉な見方ではないのである。結局、支那本土から台湾が攻撃を受け、アメリカが台湾救援に向かう際には、日本はアメリカの基地にならざるを得ないのだろうけれども。



【参考記事】

・民主党の狂気と純情
 ☆鳩山New York Times寄稿論稿紹介(壱)~(四)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58602990.html

・麻生内閣メールマガ最終号
 ☆捲土重来、麻生総理を平成の足利尊氏公に!
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58624863.html

・日本を考える<夏>はまだ終らない
 ☆総選挙海外報道-Washington Post総括記事(上)~(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58629804.html

・日本を考える<夏>はまだ終らない
 ☆総選挙海外報道-New York Times 総括記事(上)~(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58633148.html

・日本を考える<夏>はまだ終らない
 ☆総選挙海外報道-Financial Times 総括記事(上)(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58636731.html

・海外報道紹介
 ☆「東アジア共同体構想」という鳩山首相が投げた<驚愕の波動>(上)(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58823884.html

・レディ「安全保障を巡り広がる日米の亀裂」紹介
 ☆国民を危険に曝しつつ<夢>と戯れる民主党政権(上)(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/58824703.html






(2010年2月3日:yahoo版にアップロード)

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