米国誌タイムが見た等身大の「鳩山民主党政権」-<善意>の上に咲き乱れる奇天烈と危険性(下)

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Washington's Worries
That's a very unpopular view in Washington. During an October trip to Tokyo, U.S. Defense Secretary Robert Gates bluntly told Japanese officials that the original 2006 arrangement is "the best alternative for everyone," adding that "it is time to move on." Though the frustrated Obama Administration has since softened its approach — stating that it's willing to listen to Japanese proposals — it still sees the 2006 pact as its preferred option.


米国政府の懸念
「問題の基地は沖縄県外に移転すべきではないか」という鳩山氏の見解は米国政府内部では極めて不評である。10月に訪日した際、アメリカのRobert Gates国防長官は、2006年の現行協定は「すべての当事者にとって最善のものだ」と日本の政府高官達に直言し、そして、「今や問題を動かすべき時だ」とも付け加えた。失望を露にしているオバマ政権は、しかし、現在に至るまで強面の態度を取ることは控えてきた。実際、オバマ政権は、日本からの提案を真摯に検討するのはやぶさかではないと述べているのだ。もっとも、2006年の協定をオバマ政権は現在も最も好ましいものと考えてはいるのだけれども。  


Concern in the U.S. about Hatoyama has been further heightened by his overtures to China. ・・・In contrast to Gates' testy visit, Japanese officials rolled out the red carpet in December in Tokyo for Chinese Vice President Xi Jinping, who was granted an audience with Japan's Emperor, at Hatoyama's request. His overtures to China are part of a larger foreign policy agenda to integrate Japan more closely into a growing Asia. He advocates the formation of an East Asian community along the lines of Europe's, with a common regional currency like the euro. Such plans have led some in Washington to worry that Hatoyama believes Japan's future rests with a rising Asia and not the long-standing U.S. alliance.


鳩山氏に対するアメリカの懸念は支那に宛てた彼の一連の打診によって一層高まっている。(中略)Gates国防長官のとげとげしい訪日とは打って変わって、12月に支那の習近平国家副主席が訪日した折には、日本政府は彼を丁重に出迎え、あろうことか、鳩山氏の要求によって日本の天皇と謁見したいという習氏の希望も通った(granted an audience)のである。支那に対する鳩山氏の一連の打診とは、成長著しいアジアと日本の連携をより緊密にするというより広い外交政策の一環であり、ユーロの如き共通の通貨を持った、これまた、ヨーロッパ共同体の如き東アジア共同体の形成を鳩山氏は提唱している。このような計画を聞き及ぶにおいて、日本は長年の同盟国であるアメリカから離れて将来の軸足を興隆するアジアに置くべきだと鳩山氏が信じているのではないかと懸念する米国政府関係者も少なくない。
   

Hatoyama denies that. He told TIME, "The Japan-U.S. relationship is the most important relationship for Japan's diplomacy," and that his government "is working to create an environment in which Japan will firmly support the U.S. presence in Asia." He also makes clear that by forging warmer ties with China, he's not downgrading the alliance with the U.S. "We are always watchful of the rapidly rising military capability [of China]," he says, but "closer economic ties between China and Japan will be beneficial for the prosperity of the world and for stability in Asia." Better relations between the U.S., Japan and China "would be a win-win sort of relationship," he says.


鳩山氏は、しかし、このような憶測を否定する。タイムとのインタビューで彼は、「日米関係は日本の外交政策にとって最も重要な関係である」、そして、鳩山政権は「アジアにおけるアメリカのプレゼンスを将来に亘ってしっかりとサポートしていくための環境整備を行っていく」と述べた。他方、彼は、支那との友好関係を構築するからといってアメリカとの同盟の重要性が些かも引き下げられることはないとも明言した。そして、「鳩山政権も支那の軍事力の急速な伸びを常に注視していく」と鳩山氏は述べる一方、しかし、「経済面での日本と支那とのより緊密な結びつきは世界の繁栄とアジアの安定にとっても有益でないはずがない」、日米両国と支那との間の良好な関係は「誰も損をすることのないウィン-ウィンの関係になり得るのではないか」、と。そう鳩山氏は述べた。
   

In that way, Hatoyama's new foreign policy may be simply acknowledging the changing global balance of power. "Everyone understands that Japan's foreign policy is going to have to accommodate China," says Smith, of the Council on Foreign Relations. "Japan lives right next door." But that fact will also make it difficult for Japan to drift too far from its close alliance with the U.S. Hatoyama "is trying to move Japan closer to Asia to get more autonomy from the U.S.," explains Ellis Krauss, a professor of Japanese politics at the University of California at San Diego. But Japan is "not going anyplace. The U.S. and Japan together can maybe manage a rising China. Japan can't do it on its own."


ことほど左様に、鳩山氏の新しい外交政策は、ある意味、単に世界の勢力構造の変化を見据えたものなのかもしれない。「日本が支那との連携を組み込んだ外交政策を目指さざるを得ない状況にあることは誰しも理解している」と。米国外交問題評議会のSmith女史は述べている。「日本は支那の隣国なのだから」とも。しかし、他方、その地政学的関係がゆえに、日本がアメリカから遠く離れて漂流することもまた困難なのである。鳩山氏は「日本をアジアにより接近させることでアメリカからより広範な自治権を手に入れようとしている」と、カリフォルニア大学サンディエゴ校の日本政治学教授Ellis Kraussは解説している。しかし、日本は「どこにも行けない。おそらく、日米両国が連携して始めて興隆する支那を制御できるのであって、日本単独で支那と対峙することは不可能なのだから」とも。
   

Hatoyama would not necessarily disagree with any of that. He insists, after all, that he does not see "any contradiction" between close ties with the U.S. and with Asian powers. There is no reason to doubt he means what he says. But this isn't the mid-1950s. Anyone who thinks the balance of power in Asia is not changing — and with it the strength of the U.S., even among its old allies — hasn't been there lately.


鳩山氏もSmith女史やKrauss教授の見解に必ずしも異論はないのではないか。煎じ詰めれば、鳩山氏の主張は、緊密な日米関係、他方、緊密な日本とアジアの関係、これらの間には「何の矛盾」も存在しないということである。彼が口にしたことと彼の腹に仕舞われている真意が違うと考える理由はないのだから。しかし、現在は1950年代ではない。アジアの勢力バランスは変化していない、とりわけ、その古くからの同盟諸国との間においてもアメリカの相対的な強さは変化などしていない、と。このように考えてる論者は最近ではアジア地域には皆無といっていいのだから【良くも悪くも安定していた古き良き冷戦時代とは異なり、現在では支那のパワーを制御するにはアメリカ単独の力では限界があり、そのような状況下で日米同盟の軽視、すなわち、「米国からの離反-支那への接近」を夢想する鳩山氏はアジアと世界の不安定要因以外の何者でもない】。


<翻訳紹介終了>





(2010年4月15日:yahoo版にアップロード)

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