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安倍内閣総辞職記念アーカイブ(11):小沢代表「本当の2大政党制」発言:日本はまだ2大政党制ではなかったのね

ukparliament


あれ、まだ日本は2大政党制ではなかったの、そう思った。民主党の小沢一郎代表が「参議院選挙で勝利し、できれば政界再編、本当の2大政党制まで持っていきたい」と述べられたと聞いたときの感想である。報道は小沢氏の発言をこう伝えている。以下、引用開始。

●参院選後、政界再編目指す=「2大政党実現したい」-小沢民主代表
民主党の小沢一郎代表は10日午後、鳥取市内で開かれた党県連の会合で、夏の参院選に関し「われわれ(野党)で過半数を握り、できれば政界再編、本当の2大政党制まで持っていきたい」と述べ、与党を過半数割れに追い込み、政界再編を目指す考えを表明した。

また、小沢氏はこの後の記者会見で、「仮に野党が過半数を取れば、自民党は今のままでいられない。安倍晋三首相が辞めて済む話ではない」と指摘。「(その場合は)どういう枠組みで今後の政権運営をやるかという全体の構想が問われる。そこから大転換を(図りたい)」と述べた。(時事通信:2月10日21時1分配信)
 


現在の国会議席配分は下記の通りであり、巷で喧伝されているように、(「参議院過半数121-与党非改選議席57=64」だから)与党が64議席を下回れば参議院では与野党は逆転する。そして、(少数政党に有利な)比例区で与党が圧勝することが難しいことを考えれば(18ある2人区以上の選挙区ではジャスト18議席程度しか取れないだろうから)、29ある1人区で自民党が民主党に負け越すようなら参議院での与党の過半数割れは確実だ。その可能性は低くないと言うべきであろうか。

実際、私が個人的に贔屓にしている山形の民主党立候補予定者(舟山康江氏)には頑張っていただきたいと思っているし、是非、守旧派の重鎮・加藤紘一系の自民党現職を破ってもらいたいものだ(山形に限って私は民主党を応援します!)。

自民党選挙区(一人区:29)→推定 X 議席
自民党選挙区(複数人区:18)→推定18議席
自民党比例区(2001年=20議席, 2004年=15議席)→推定15議席
公明党(2001年=13議席, 2004年=11議席)→推定12議席
(与党合計)X 議席+45議席


∴与野党逆転を阻止するためには、
X 議席>19議席



◆衆議院 480議席
自民党 307議席・公明党 31議席=(与党 338議席)
民主党 113議席・共産党 9議席・社民党 7議席・国民新党 4議席・新党日本 1議席・その他 1議席・無所属 7 議席=(野党・無所属 142議席)


◆参議院 242議席
自民党 112議席・公明党 24議席=(与党 136議席)
民主党 80議席・共産党 9議席・社民党 6議席・国民新党 4議席・新党日本 1議席・無所属 4議席・欠員 2議席=(野党・無所属・欠員 106議席)


そして、今年の参議院選挙で改選される議席数は、
◆2007年参議院選挙改選議席 121議席
自民党 66議席・公明党 13議席=(与党 79議席:非改選 57議席)
民主党 32議席・共産党 5議席・社民党 3議席・国民新党 2議席=(野党・無所属 42議席:非改選+欠員 64議席)



しかしである。私は小沢民主党代表の発言を聞いて二つの疑問をもった。一つは上で述べた、議席占有率から見れば、現在でも十分日本は2大政党制なんじゃないのというもの。そして、もう一つは、参議院選挙で野党が勝利したとしても、衆議院で与党が圧倒的な多数を占めている限り政権交代は生じないし、その場合、参議院選挙の結果を受けて起こるかもしれない「政界再編」なるものは、実は、自民党主導のものになるしかないのではないかというものだ。

◆議席占有率[衆議院:参議院]
自民党[63.96%:46.28%]
民主党[23.54%:33.06%]
合計 [87.50%:79.34%]

cf.2005年総選挙後の英国2大政党下院議席占有率
保守党[55.19%]
労働党[30.70%]
合計 [85.89%]



何をもって2大政党制とするかは定義の問題である。しかし、少なくとも、議席数や議席の占有率から見て、英国が2大政党制というのなら(第三の政党が議席を獲得することが困難という点では)日本も既に2大政党制的の状況にあることは間違いない。

では、小沢氏の「われわれ(野党)で過半数を握り、できれば政界再編、本当の2大政党制まで持っていきたい」との言葉は世界の2大政党制の現状に関する不勉強から出た謬論か。上に書いた説明と矛盾するようだが私にはそうとも思われない。而して、この点は先に提示した第二番目の疑問「参議院選挙の結果を受けて起こるかもしれない「政界再編」なるものは、実は、自民党主導のものになるしかない」という主張と通底する。

要は、我が国の現在の政治状況は数字の上からは2大政党制ではあるが、それは「本当の2大政党制」ではない。鳥取市内で述べられた発言は小沢氏ご自身がそれを認められたものに他ならないだろう。なぜか。なぜ、日本はまだ「本当の2大政党制」ではないのか。簡単である。

それは、通常、2大政党制に期待できる制度の効能を現下の日本の2大政党制的の状況は発揮できていないからである、と。大体、2大政党制が多党制より優れているとは一概に言えないが(否、ある時代のある社会においては2大政党制が多党制より優れているとしても、その社会に限っても未来永劫、2大政党制のパフォーマンスが多党制のパフォーマンスより優れているという保証はない)、そのメリットは政策に関する対立軸を明確にし政策論議を深めうること、政権交代可能な野党を育成することで権力の腐敗をミニマムにすることであろう。こんな2大政党制のメリットはどんな政治学のテキストにも書かれていることではないか。

しかるに、日本の民主党は政権政党の呈をいまだになしていない。私はそう考える。だからこそ、民主党が自民党の支持率に継続的に迫ることはなく、政権交代が目前に迫った選挙では国民の多数は民主党には投票しないという行動選択を繰り返してきたのではないか。

敷衍すれば、2大政党制は、現実の政権交代を容易にする制度であり、また、政策の対立軸を明確にするものであるがゆえに、この制度下のNo.1とNo.2の政党は国家の基本政策を共有しなければならないのである。国家の基本政策が選挙の度に変わるようでは外交の連続性を保つことは困難であり、また、社会に安定した秩序を提供することなど到底不可能であろうから。

而して、いまだに自衛隊違憲論や日米同盟の撤廃、あるいは、天皇制の廃止や縮小(男系後嗣の不在による皇室の自然消滅)を主張するようなメンバーを抱えているようでは(もちろん、民主党の議員が個人として自衛隊廃絶や天皇制の自然消滅を語ることは自由であるが、その声に遠慮してか、いまだに明確な安全保障政策や天皇制堅持の方針を全党的に明らかにできないようでは)民主党に国民が政権を任せる選択をすることはあり得ないだろう。ならば、今夏の参議院選挙で民主党が大勝したとしても、(民主党がこれから世に問うかもしれない国家の基本政策に国民が賛意を示すなら別論であるが)民主党中心の政権など成立するはずはないのである。

畢竟、参議院選挙で民主党が大勝した場合には、民主党はいよいよ政権政党としての鼎の軽重が問われる事態に陥らざるをえない。その状況下では、民主党は(衆議院の議席配分は不変だから政権交替は生じず、つまり、政権という求心力を欠いた上で)いままで先送りしてきた国家の基本政策を内外に明示しなければならなくなる。而して、民主党内で同床異夢の安眠を貪ってきた個々の議員も自己の政治信条と基本政策の選択を迫られることになろう。蓋し、私が、「参議院選挙で野党が勝利したとしても、その参議院選挙の結果を受けて起こるかもしれない「政界再編」なるものは、実は、自民党主導のものになる」と推察している所以である。

蓋し、少なくとも、議席の数字合わせで「本当の2大政党制」が成立することはない。小沢氏には、「待ちぼうけ」の如き、一度成功した方法(細川連立政権樹立の演出)の成功体験の呪縛から一刻も早く解放されて、国民が政権運営を期待できる最大野党を創設するために汗をかいて欲しいものだ。それは、おそらく、自民党のかっての支持基盤に手を入れるなどという枝葉末葉のことではなく、民主党内での基本政策の取りまとめに尽きると思う。

そうでなければ、小沢政界再編が一番上手くいったとしても、現在の民主党内の同志を糾合した小泉構造改革を支持する保守改革派とそれ以外の旧竹下派的守旧派、および、その他の泡沫政党に政界が再編される(否、議席所属が書き変えられる)だけになろう。それは結局、小泉-安倍-麻生-中川酒豪を擁する保守改革派の天下が半永久的に続くだけに終るに違いない。

これは保守改革派の私には美しくも甘美な予想ではあるが、しかし、権力腐敗のリスクや多様な価値と利益を政治に反映するパフォーマンスを考えれば、我々保守改革派から何時でも政権を奪いうるポテンシャルを帯びた野党の誕生は日本にとっては是非とも必要なことであろう。畢竟、小沢氏の君子豹変と成功体験の呪縛からの脱却、そして、何より戦後民主主義を信奉する民主党内の勢力との決別を大いに期待するところである。


(2007年2月11日:yahoo版にアップロード)


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