桶狭間で勝負できない自民党総裁は速やかに職を辞せ

okehazama


このようなマイナーなブログの意見変更など告知する必要もないのでしょうが、弊ブログは、5月の連休明けの一週間を経ても自民党が菅内閣に対する内閣不信任案提出の道筋を付けられないでいること。この一点を理由に、谷垣禎一氏には自民党総裁の任は無理だと断定します。よって、下記拙稿の主張を将来に向けて改訂し、谷垣氏には可及的速やかな自民党総裁の辞職を求めたいと思います。

・海馬之玄関は自民党現執行部支持に舵をきります
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60169583.html

蓋し、もちろん、

2009年<8・30>の総選挙敗北を受けた、
誰が総裁になっていたとしても世間の嘲笑を浴びるしかない惨めな逆風の中で、

()私利私欲に走る反党的の我利我利分子(与謝野氏・舛添氏・鳩山邦夫氏等)には円満にお引取りいただき、()なにより、その敗北自体は、これまた何人も抗し得なかったであろう時流の帰結としても、<8・30>の大敗北の原因となった「組織の呈をなしていない自民党」という事態を曲がりなりにも修復して、自民党に政党としての呈を取り戻させたこと。
()そして、数次にわたる地方選挙と国政補欠選挙、ならびに、昨年の参議院選挙と今年の統一地方選挙で負けなかったこと。    


これらについての谷垣氏と、大島理森副総裁を始めとする現執行部の功績は大きい。それは否定できない。これは地味だけれども素晴らしい功績であろうと思います。けれども、谷垣氏は東日本大震災という国難を受けた現下の国家の非常時に、最大野党の総裁の任に堪えるタイプの政治家ではないのではないか。信長は桶狭間で勝負できたからこそ信長である、と。

このことがこの一週間で明らかになったと思います。ならば、善は急げ。可及的速やかに、きちんと、自民党の両院議員総会を開催して、谷垣氏にはお引取り願うに如くはない。これが国益に叶う道だ。「桶狭間=内閣不信任案」で勝負できない「信長=自民党総裁」は速やかに職を辞せ、と。そう私は考えます。


この国難に際して「党内政局」にかまけよと言うのか?


否です。なぜならば、(政党助成金の法制度、公職選挙法の政治団体規定、国会法の会派規定等々を度外視したとしても)政党とは議会制民主主義においては社会の公器である。而して、有力政党のそのTopがTopの任に適さないとするのならば、そのような事態の解消は、「政局」などではない、正当な経国済民の政治現象だろうからです。蓋し、これは「東日本大震災の復旧・復興の渦中にある今、急流で馬を乗り換えるのか」という、菅内閣不信任案批判に対する反批判のロジックとパラレルでしょう。ならば、

急流であればあるほど
不適任の自民党総裁と不適切な首相は、
可及的速やかに乗り換えられるべきではないでしょうか。


と、そう私は考えています。


nobunagas.jpg


ことほど左様に、菅内閣のパフォーマンスはシャビーであり、かつ、品格を欠くさもしいもの。例えば、浜岡原発の停止自体は、(「なぜ、浜岡だけか」「今後のエネルギー供給はどうするのか」等々の本質的な疑問はあるとしても)原発推進派にも賛成者が少なくない「一局のまずまずの手」でしょう。まして、2011年3月11日午後2時46分以降、政治が何もしないことに苛立っていた国民世論のガス抜きにもなったの、鴨。けれど、浜岡停止を織り込んで企業活動はもう縮小&日本脱出に動いている。例えば、来年度の新卒採用枠は凄まじいものです。

ならば、今年度の第三四半期の経済活動の諸数値は当然、それどころか、第二四半期でさえも<震災>ではない<菅災>ファクターで落ちるのも必定。而して、どうころんでも菅内閣の命運は(次々にそれらの経済指標が発表され、庶民が自分の生活感の暗さの理由を知る)7月末で切れるはず。だからこそ、菅内閣は、6月22日に国会を閉会して一日でも長く権力の座にしがみつきたいと思っているのではないか。

それが彼等の本意ではないとしても、世間からはそう見えることは100%必定。ならば、私利私欲、権力欲見え見えの菅内閣は可及的速やかに倒閣されなければならない。そして、残念ながら菅内閣が6月22日の国会閉会、すなわち、第二次補正予算の8月への先送りを表明し始めた先月末から今週前半の段階で、それが否決されることも覚悟した上で内閣不信任案の提出に道筋をつけられなかった最大野党の総裁もまた同様であろうと思います。


而して、

衆議院で300議席を越える与党に対して、
内閣不信任案を提出する意味はあるのか?


当然です。蓋し、

それは、「ホップ→ステップ→ジャンプ」の三段階論。
将棋に喩えれば5手詰め。

すなわち、

①参議院での首相問責決議の可決
②①を大義名分にした、民主党の両議院総会での代表不信任決議の採択
③②を大義名分にした、民主党議員の大量造反による衆議院での内閣不信任案の可決


これらを、菅内閣とは別の意味で、(次の総選挙での自民党政権復活がほぼ確実な今)一日でも長く反日リベラル政権が続くことを願っている朝日新聞等々からの「国難の今政局なのか!」批判に喧伝する余裕を与えず、一週間以内に行なうこと。それくらいは、今の自民党でもできないことはないだろう。と、そう私は期待していました。そして、その期待が失望に変わった。やはり、予定調和が支配した、55年体制下の大蔵大臣や江戸中期の老中職が適任の人物には信長の真似は所詮無理だったね、と。


而して、私も、これら①②③が机上の空論にすぎず、(これまた一日でも長く国会議員のバッジをつけていたい民主党議員が少なくない以上)現実的には、内閣不信任案が粛々と否決される可能性の方が高いと思っています。けれども、自民党内の穏健派が持ち出しているように「内閣不信任案が否決されれば菅内閣を国会が信任したことになる」等の批判は噴飯もののロジックである。

蓋し、

内閣不信任案が否決されたとしても、
現状と比べてそれで何が変わるというのか。


何もしなければ、民主党は<8・30>での国民世論の信託を理由に、「政治主導」という呪文を唱えながら、現在同様に経国済民とは異質な政治遊戯にかまけ、もって、民主党政権の延命だけを目的とした内閣を続けるだけでしょう。

官僚の専門知や諸外国からの支援を上手に活用できない、平時の、しかも、自分の脳内で描いただけの政治状況にしか対応できない民主党政権は、国民の生命・安全・財産を守りうる政府ではない。実際、その応援団は、現下のていたらくを「喧嘩両成敗」的な論法で与野党双方の責任とこじつける朝日新聞くらいのものでしょう(畢竟、4月半ばの子ども手当ての見直し合意まで、全く譲歩案も示さず、政府提出予算案と予算関連法案の国会通過を要求するだけだった与党、具体的な権限が不明確な閣僚ポストや政府の震災対応諮問機関への参加を呼びかけてきただけの与党に対して数に劣る野党がどう協力できたというのでしょうか!)。

畢竟、最早、国民の信任は政府民主党から離れている。要は、不信任案の否決が民主党政権を正当化することはない。ならば、不信任案が否決された場合には、自民党は国会の審議などとは別に政府を相手にせず独自の復興案を<審議>してその内容を世論に問うべきのみ。そのための儀式として、内閣不信任案の提出はそれが100%否決されようとも国会をボイコットできる大義名分が得られるのだからノーリスクであろう。と、そう私は考えます。

敷衍すれば、内閣不信任案を提出するとすれば、国会に今会期中は出席しない大義名分を自民党を始め不信任案を提出した野党は得ることになる。而して、その場合、自民党単独、あるいは、自民党に同調してくれる野党だけで<国会審議>を福島・宮城・岩手でやればよい。「国民党政府は相手にせず」ならぬ「菅内閣は相手にせず」。と、それでよいのではないか。

蓋し、この構えと覚悟が野党にあれば、①②③の「ホップ→ステップ→ジャンプ」は現実的なの、鴨。なーに、とち狂った首相の菅直人氏が衆議院を解散でもしてくれればこれは自民党にとって「想定外」のラッキー。と、そう私は考えています。


sanpoujis.jpg


畢竟、あの「阪神村山大虐殺」の村山富市首相が偉かったのは、初動の失態と事態の重大さが判明した刹那、反自衛隊等々の社会党内部の筋論を封印して、災害復興のための人事を行ったこと。そして、その後、批判は自身で受けとめて、関係閣僚の行動に口を挟まなかったこと。これこそ、現実の政治に取り組む議会制民主主義下のそうあるべき政治指導者の姿勢でしょう。

それに対して、民主党政権は、この震災の人災的被害拡大を前にしても、「政治主導」なる遊戯にかまけて、否、繰り返しになりますが、震災をもっけの幸いに懸案の法案を震災復興と抱き合わせで通過させようとさえしている。彼等の真意がどうあれ世間にはそう見える。そして、政治においては真意や本意ではなく、国民・有権者の目にどう見えるかと言うことが政権の正当性根拠のαでありωであろうと思います。


本来なら、2011年3月11日午後2時46分を受けて、

当初の予算案を撤回して野党の修正案を丸呑みする。そして、権限を明確に規定した与野党合同の震災対策本部を速やかに立ち上げる。これができないで、2ヵ月以上も復興の司令塔機関の組織論で立ち止まっていた民主党政権は政府としての正当性を喪失している。尚、この件に関しては下記拙稿をご参照ください。


・災害復興よりも政権維持を優先する民主党政権
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/3398c2b6b60c853561dfa9bf99d0ed3e

・東日本大震災と政治の不在-避難者のひとこと、「情報が入らない」
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60470590.html


福島第一原子力発電所の20キロ圏内で、家族同様に育ててきた多くの牛さんや家族の一員たるペットの犬君達が餓死した事実。震災直後から4月21日まで意味不明な「屋内退避指示」なるサジェスチョンを出しっぱなしにしてきた事実。要は、毫も住民・避難者の生活の不便や経済的な切迫、なにより、その子供達の教育の不便や心細さ等々を理解できないでいる民主党政権には可及的速やかな退場を迫るべきであり、繰り返しますが、その手段があるにもかかわらずアクションを起こせないで入る自民党総裁もまた同様ではないか。蓋し、桶狭間で勝負できない自民党総裁は速やかに職を辞せ、と。

ことここに至れば、次の首班は自民党総裁や民主党代表でなくとも平沼赳夫氏や共産党委員長でもいい。どうせ、誰が次の政府首班となろうとも向う半年間は総選挙の実施は不可能でしょうから。そして、次の内閣のタスクは、第二次~第三次補正予算・復興対策関連法案の成立と選挙管理に限られるのでしょうから。畢竟、そのような与野党合同の暫定政権を樹立するほか、国民の政府と政治に対する信頼を取り戻す道はない。そう私は考えています。


б(≧◇≦)ノ ・・・谷垣さん、ご苦労様!
б(≧◇≦)ノ ・・・どうぞお引取りください!

б(≧◇≦)ノ ・・・菅首相、見苦しいぞ!
б(≧◇≦)ノ ・・・さっさと辞職せよ!



koizumisss_20110519094612.jpg




(2011年05月18日:yahoo版にアップロード)

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