英国の王位、男子優先を廃止へ☆これを契機に日本も<女系天皇>容認に舵を取るべきなの、鴨




英国で「男子優先の王位継承ルール」が見直されるとのこと。これを契機にして日本でも「女性天皇-女系天皇」の是非がいよいよ真面目に議論されるようになるの、鴨。率直に言って、そう私は期待しています。

英国の王位継承ルールは、「王位継承法:Act of Settlement」(1701年)、および、(実は、その内容の中核の一つが王位継承に関するルールなのですが、それは別にして、少なくとも受験生には?)有名な「権利の章典:Bill of Rights」(1689年)で定められています。而して、これらの<王位継承ルール:Rule of Settlement>全体を見ても、確かに王位継承候補者の性別を巡っては「英国には王室の王位継承に関して、日本の皇室典範のように明文化されたものはないが、日本とは違い、男子が優先されるが、女子でも王位を継ぐことができる」『女性セブン』2011年6月30日号)とは言える。

敬鬼神而遠之

と、『論語』雍也篇に曰く。而して、ハンス・ケルゼンのイデオロギー批判の業績を持ち出すまでもなく、例えば、「マルクス-レーニン主義」およびフランクフルト学派、ならびに、バーク保守主義なる主張および国粋馬鹿右翼等々のおどろおどろしい左右の認識論的には無根拠な言説、すなわち、あらゆるイデオロギー的な衣装を剥ぎ取る時(after lifting the veil)、王位継承のルールはどのような規範体系として認識できるのでしょうか。

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蓋し、要は、英国の王位継承ルールの内容は、「誰が王位を継承すべきか」という問いを巡る主権者たる英国国民のその時代時代の法的確信が決めてきたし、その同じ法的確信(the same)が時代時代の実定法たる王位継承のルールの欠缺を埋めてきたと言える。重要なことは、その国民の法的確信の所在と変遷に極めて大きな影響を与え続けてきたものこそ、主権者たる国民各自が間主観的に認識し、受容してきた<英国の伝統>であり、その<英国の伝統>の顕現である<英国社会の慣習>でもあろう。と、そう私は考えます。

よって、下記報道が伝えている今回の英国と英連邦における王位継承法改正の帰趨もまた、畢竟、「誰が王位を継承すべきか」に関する英国国民の現在の法的確信が那辺にあるかが決めるのだろう。繰り返しを恐れずに言えば、<王位継承ルール>の内容は、英国社会の<伝統>と<慣習>が現在どのような<体系:integrity>として国民一般の法意識の中に(すなわち、カール・ポパーの言う意味での「世界Ⅲ」、あるいは、フッサールの言う意味での「生活世界」の中に)存在しているのかという事態の関数に他ならないの、鴨。

いずれにせよ、変化する健全なる社会の良識の体系(an integrity or scheme that is woven from ever evolving standards of decency in the society)こそが、王冠の正当なる継承者を決することができる。

而して、そのような体系は、予定調和的な(左右の)自然法論的なイデオロギーではなく、①<伝統>と<慣習>を巡る間主観的な社会認識と、②国家・憲法の定義、そして、③国家・憲法の事物の本性から、「論理的-歴史的」および実証的に観察・抽出・検認・言語化が可能である。<保守主義>を「伝統の恒常的な再構築の営為を希求する態度と思想」と理解する私はそう確信しています。

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ならば、もって他山の石とすべし。

ならば、日本でも<女系天皇>の是非を巡り、英国の動向を契機としてその容認に向けて真摯な議論が展開されるべきなの、鴨。天皇制の価値の核心から男系継承というサブルールが、最早、離脱・脱落しつつあるようにも感じられるこの日本の社会の現状を反芻するに、(天皇制を残すための妥協などでは断じてなく)天皇制をいよいよ日本の誇るべき文化伝統として再構築するためには、そのような攻めの女系天皇解禁論も十分に考慮に値するの、鴨。

天照大神・神功皇后、推古天皇・持統天皇以来の歴史と伝統を鑑みるに、<日本>の本質を「女でもってきた国」と確信する私としても、まさか流石に「皇位の継承者は女性皇族に限る」とか「皇位の継承に関しては女子を優先する」べきであるとまでは(少なくとも現在の所)主張する用意はありません。しかし、(この皇位継承のルールの確定に関して、主権者たる国民が最大限に尊重すべき、今上天皇陛下のご意志にそれが反しないようであれば)女系天皇の容認が望ましいとまでは言えるのではないか。と、そうも私は考えます。

尚、保守主義および文化伝統、ならびに、女系天皇制を巡る私の基本的な考えについては下記拙稿をご参照いただければ嬉しいです。

・女系天皇は憲法違反か
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/59879735.html

・風景が<伝統>に分節される構図(及びこの続編)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60167130.html

・保守主義の再定義(上)~(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60444711.html

・保守主義とは何か(1)~(6)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/56937831.html


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◆英国の王位、男子優先を廃止 長子継承へ
 英政府は13日までに、英王室の王位継承法について現行の男子優先を廃止し、性別にかかわらず長子が王位を継承できるようにする改正に着手した。今年4月にウィリアム王子とキャサリン妃が結婚、第1子の誕生に備えた措置で、「男子優先の王位継承法は時代遅れ」という世論の高まりに配慮した。欧州の王室では長子継承が主流になっている。

 エリザベス英女王は英国以外にも英連邦に加盟する15カ国の元首を務めているため、今回の法改正には15カ国の議会承認が必要となる。キャメロン英首相は各国首脳にあてた書簡で「世間に注目される王室に男子優遇を残すのは不合理だ」と述べ、法改正への協力を求めている。カトリックと結婚した王族は王位継承権を失うという規定についても「歴史的な不合理」と指摘したが、改正には触れなかった。

 英国では直系男子の王位継承が優先されてきた。日本のように男系男子に限っていないため、1952年には男兄弟のいなかったエリザベス女王が即位した。

 世論調査で「男子優先は時代遅れ」との声が75%を占めるようになり、王位継承順2位のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚が時間の問題となったブラウン前首相時代から改正に向けた準備が進められてきた。

 同女王が元首を務めるオーストラリアやカナダでは大統領制への移行を求める声が少なくないため、ウィリアム王子は結婚直前にオーストラリアを訪問、結婚直後には夫妻でカナダを訪れている。

 欧州には7カ国(モナコなど公国を除く)に王室があり、男女平等が進む北欧スウェーデンが1979年に長子継承に法改正したのを機にオランダやノルウェー、ベルギー、デンマークが続いた。男子優先が残るスペインでも長子継承への改正は合意済みだが、必要となる憲法改正はまだ行われていない。

(産経新聞・2011年10月13日11時24分配信)    



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